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中国語上達には日本語OFFモードが必要という話

中国語学習者の皆さん、今習っている先生、あるいは過去にならった中国語の先生は日本人でしたか?中国人でしたか?また、中国人の場合、日本語が話せましたか?

日本人や日本語が話せる中国人の先生に習うと、日本語で補足解説を聞けるのでその点は確かに楽です。ただ、私の経験上もそうですし、周りの学習者に聞いても、中国語しか話せない人と会話を強いられる期間が、一番語学力が向上していたのを思い出しました。私の場合、一番変わったのは中国留学中に中国人の彼女(日本語不可)が出来た期間でしたが・・・

なぜ、急にこんな話をしているのかというと、家族のグループラインで妻の妹が「日本語をうまくなりたいんだけど、日本語が上達しやすい仕事あるかな?」(現在は生活含めほぼ中国語しか使わない環境らしい)と投げかけると妻が

妻の答えはこんな感じでした。
「仕事は色々あるけど、同僚が全員日本人の職場なら上達する。もし中国人がいたとしても出来るだけ日本人と交流した方がいいね。普段の買い物から何から日本語をたくさん使って。大事なのはしゃべること!日本人の友達を作ってもいい」

私ならまず「日本語学校に行きな」とか中国語と日本語がしゃべれる人と「相互学習」しなとかアドバイスすると思いますが、妻のアドバイスの方が芯食ってるなぁと思ったんです。

自分に置き換えると大学の中国語の授業で日本人の先生に習ったりしたのはあくまで超基本的な文法体系の説明とかでは役立ちましたが、語学力の上達はほぼほぼ中国人との会話ありき。逆にかなりハイレベルな中国語で質問できないような細かいニュアンスの違いなどは、日本人の上級者への質問が役立ちました。

筋トレに置き換えると、フリーウエイトとマシンの違いみたいな感じでしょうかね。フィットネスジムに行くと、ついついいろんなマシンがあるのでやりたくなってしまうのですが、バーベルやダンベルを使ったベンチプレスやスクワットのような種目、自重の懸垂など自分でふらつかないようにバランスを取り、制御の効かない「フリーウエイト」のトレーニングでドカンと刺激を入れた方が緊張感も相まって初心者ほど筋肥大しやすいというのはよくある話。逆に軌道の決まったチェストプレスやラットプルダウンのようなマシントレーニングは初心者ほど刺激がぬるくなりやすく、限界を超えづらいので、マシンはむしろテクニックを学んだ上級者向きと言われたりもします。

日本語不可の先生=ベンチプレス
日本語可の先生=チェストプレス

この例え・・ジムトレしてる人かつ中国語学習者は納得してくれると思いますが、該当しない方には意味不明かも・・すみません。

私自身も中国語が伸びた時期と、伸び悩んだ時期、色々ありましたが、やはり伸びた時期というのは、日本語OFFモード/中国語ONモードの時間を一日の中でどれだけ長く取れるか?によって決まっていた気がします。

ちなみに妻も来日した際には日本語が全くしゃべれなかったのですが、日本語学校に通ったのは数週間程度で、あとはほとんどアルバイト(築地市場のスタッフやガストの店員、成人式のメイクなど色々経験したようですが)をする中で、9割方は学んだとのこと。

中国語初学者の方も思い切って、中国語しか話せない人と交流してみる・・というのはオススメかもしれません。


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