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10月27日 キャリア教育実施レポート

こんにちは。
(一社)Japan Education Labの古谷です。
先日、都立足立高等学校で実施した授業の報告記事になります。
今回は6月30日の授業の続きとして、【自己キャリアプログラム】を実施いたしました。前学期は主観的に”自己理解”に励んでもらいました。

→前の授業はこちら

実施前提

対象学年:3年生

学校からの依頼
・自分のことを理解することを通して、就職先を考えてほしい
・進路選択を意欲的に捉えてほしい

授業の目的
自分の主観的な理解と客観的な評価を用いて、就職や進学のためにアクションプランを組み立ててみる。

授業の設計
前回の主観的な自己理解だけでは漠然としている箇所も多いので、まずは客観的な評価で更に自己理解をし、それらをもとにアクションプランを組み立てる。ただ、単に大枠でアクションプランを組み立てさせようとすると、プランの抽象度がぐんと上がってしまい、結果何をすればいいのか見えづらいので、プランを組み立てるまでのレールをきちんと用意し、個人でうまく勧めていけるようにしました。

授業デザイン

(弊社では授業をデザインする際に、共有⇒認知⇒形成の流れで作ります)
『共有フェイズ』
小テーマ:客観的自己理解
目標:前回の授業で出来た自分の像、そして普段から自分で思うイメージの自分の像がどこまで自分を表現できているのか整合性をとる
内容:自己理解用のWebサービスを用いて、ひたすら回答してもらいました。回答して出てきたアウトプットと自分の中の自己イメージや、前回の授業で分かった自分の像がどこまで自分を捉えているか考えてもらいました。また、ジョハリの窓でいうところの”未知の窓”の部分について、提示された自分のことが的を射ているか、これまでの自分の言動を振り返りながら、整合性を図っていきました。
(下記のどちらかを選択してやってもらいました)

『認知フェイズ』
小テーマ:現在地はどこ
目標:進路を考えるうえでの自分の現在地はどこにあるかを考える。具体的にどこまで考えられているのか、はたまた漠然としているのか見当をつける。
内容:”将来を考えるKICK-OFFシート”というワークシートを用いて、個人で書き進めていく。ただ黙々と書いてもいいし、友達としゃべりながらでもOK。大事なのはうまく自分のことを捉えていくことで、友達と話しながらの方がうまく進めやすい子もたくさんいるし、先生に随時質問しながら着実な書き方をしたい子もたくさんいるので、個人ワークとはいえど半分グループのような形で進めてもよいことを推奨しました。

『形成フェイズ』
小テーマ:アクションプランを考えよう
目標:これまでの内容を基に、進路選択・決定のためにまず自分は何をするといいのかについて考える。
内容:ワークシート①のなかで職種・業種が見えてきた子はそれを書いていき、やっぱりまだ見えてこない人は興味発信で考えたり、逆説的に職種・業種を考えたりして、ある程度の範囲をしぼっていく。それでも考えきれない子に関しては、一旦具体内容については置いておき、「こんな大人になるために必要なこと」として内容を落とし込んでいきました。このシートは先生との面談でも使えるシートのため、具体性の範囲は生徒に一任させても面談の際に時間を使って深堀することが出来るため、無理くりに仕上げるのではなく、納得感を持って進めることを推奨しました。

授業の結果

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生徒からのコメント
「有意義な時間でした、雑談したりして楽しかったです。」
「今日はありがとうございました。機会があればまた来てください。楽しかったです。」

授業の総評
6月に実施したころに比べると、まだまだ自分の進路について本気度が高い生徒は多くないように思えました。これは僕らの責任でもあり、もっと生徒たちが自分の進路に本気になってみようと思える授業構成であったり、ファシリテーションであったりを突き詰める必要があると感じました。
生徒への影響度は、少なくとも『生徒との接触回数』『授業内容と生徒ニーズのギャップ差』『共感度』の3次元上の中でどれだけ高い数値を出せるかだと思います。そういう意味では、今回で去年から3回目の授業となるので、生徒との接触回数も増えてきたので、これが増えるに合わせて、より話す内容の濃さも変えていこうと思いました。

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Japan Education Labは今後も、学校ごとに授業をデザインするという強みを生かして事業を展開・推進し、授業づくりや授業後の評価数値など、先生方にとって有益な情報をまとめていこうと考えております。

これからの取り組みも、ぜひこのnoteでチェックしていただけますと幸いです。

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