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データサイエンティストのJDD入社エントリ

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)のDXを牽引・並走するJapan Digital Design(以下JDD)に集うプロフェッショナル達が、それぞれの想いを語る「JDD Voice」
今回は、独自のAI技術によりMUFGに競争優位性をもたらすことをミッションとしたMUFG AI Studio(以下M-AIS)に所属する國吉さんの入社エントリをお届けします。


はじめまして、2024年3月にJDDに入社したデータサイエンティストの國吉です。
 
この記事は、JDDに入社して5ヶ月が経ったデータサイエンティストの視点で、選考の様子や実際に入社して感じたことを振り返り、JDDに興味を持っている方にその魅力をお伝えするために書きました。


これまでのキャリアと転職の理由

私は新卒で電機メーカーに研究職として入社しました。そこで自然言語処理を用いて、科学技術論文から材料合成プロセスを抽出する研究に従事していました。大学との共同研究、国際学会での発表を通じて、企業の研究者として多くのことを経験しました。

 4年後、技術の応用先を広げていきたいと考えた私は、自動車部品メーカーへ転職しました。私が配属されたのは、小規模の研究所でした。そこでは、電気自動車の走行データの分析を担当し、仕事は充実していました。

しかし、小さな組織だったため、役員レベルまでの報告が多く、上に報告する際には事前に何度もお伺いを立てなければならない環境に疲弊していました。

そんな中、JDDからスカウトのメールを受け取りました。

本来自分が何をしたかったのか、自分が他の会社でも通用するか、企業の研究者として再度学びなおしたいと考えていた私にとって絶好の機会だったため、選考を受けることにしました。

JDDの選考の様子

JDDの選考プロセスは基本的に、カジュアル面談1回(任意)と面接3回で構成されています。ここでは、私の体験をシェアし、選考の様子をお伝えします。

カジュアル面談

この面談では、JDDがMUFG内でどのような位置づけにあるのか、そして金融のデータサイエンスがどのようなものかについて、M-AISでの取り組み事例を交えて紹介いただきました。

JDDは、三菱UFJ銀行からAI・CX・Techに特化した「出島組織」として独立し、MUFG各社の事業部門やシステム部門のDX推進人材と連携しながら新たな顧客体験の創出や事業環境の強化というミッションを遂行しています。その話を聞いて、ここは面白そうだな、と感じました。

非常に話しやすい雰囲気だったため、2023年6月に代表取締役が交代したことにより自由な雰囲気が厳しくなっていないかなど、踏み込んだ質問もしてみました。それでも、嫌な顔ひとつせずに丁寧に答えてもらいました。

もしJDDに興味をお持ちでしたら、カジュアル面談で何でも気軽に聞いてみることをおすすめします!

一次面接

データサイエンティストとしてのスキルセットを確認するような質問が多い印象を受けました。たとえば、データ分析で生じた課題をどのように解決したかや、事業部と連携してPoCによる検証を進めた経験があるかといった内容です。

これまでの経験をお話しするために、学会発表用に作成したスライド資料を画面に映しながら説明しました。面接官は時折相槌や質問をしながら話を聞いてくれたため、とても話しやすかったです。

ちなみに、私の前職が自動車部品メーカーだったことを考慮してもらい、自動車メーカー出身のメンバーが面接官を担当してくれました。

二次面接

一次面接での内容を、さらに深掘りするような質問が多かったです。

私は自分の書いた論文を画面に投影しながら説明しました。面接官のメンバーが論文の技術に詳しい方だったため、学会発表で参加者の質疑に答えていくような雰囲気に近かったです。

学会発表に慣れていたおかげで、会社のかしこまった感じを意識せず、自然に話せたのを覚えています。時間のほとんどを論文の話に費やしてしまい、ビジネスの質問は最後の15分くらいとなり駆け足でこなしましたが、充実した時間でした。

最終面接

事前にアンケートがあり、その設問に沿って質問がなされていくような形式でした。当日の面接方法を、オンライン面接か、オフィスで直接面接するかを選択可能で、私はオフィスでの面接を選択しました。

CEO、COO、M-AISのHeadが面接官として参加しており、人となりを把握するための質問が多かったことを覚えています。

私は、機械学習の技術に対し、深い理解をもって投資している会社であるかという点を転職する上で重視していたため、JDDが最先端技術の学習を推奨し、海外カンファレンス等に積極的に参加する姿勢を前向きに捉え、志望度が上がりました。

一方で、ルールやコンプライアンスに固執し、社員の自由な活動を阻害することがないかを懸念していたため、詳細な質問をしました。その結果、トップの考え方を下に押し付けることはなく、メンバーひとりひとりの考えを重視し、主体的に仕事に取り組んでもらえるように努めていると回答を得て安心しました。

余談ですが、この日はとても緊張してしまい、アイスブレイクだけで20分も費やしてしまいました。ですが、面接官の皆さんがとても朗らかで、私に辛抱強く付き合っていただいたおかげで、なんとかこれまでの経験を話すことができました。

転職して感じたJDDの魅力

JDDに入社してから5ヶ月が過ぎ、社内で感じる自由でオープンな雰囲気は、まさに事前に聞いていた通りのものでした。

特に印象的だったのは、Slackでのフランクなコミュニケーションで、困ったことを聞くとすぐに回答が返ってきたり、誰かのちょっとした呟きにすぐ返信が付いたりするなど、上下関係や部署問わず活発に議論できる土壌が整備されていることに驚きました。

金融知識に関してわからないことを聞くと、ありがたいレスがつきます

 JDDにはデータサイエンティストだけでなく、デザイナー、エンジニア、プロジェクトマネージャー、銀行をはじめとする様々な会社からの出向者が在籍しています。そのため、メンバーの発信内容はバラエティに富んでおり、言語化のプロも多いのでウィットにも富んでいます。メンバーひとりひとりのつぶやきや、やりとりそのものが、自身の研究や業務の参考になるところがいいなと個人的に思っています。

また、最近のトピックとしては、生成系AIを利用したSlackアプリ「はなすけ」が導入されました!

「はなすけ」への質問がチャットの起点になったり、チャットの最中に情報を補足するために使われたりすることで、話題が広がってさらにSlackが盛り上がっています。最新のテクノロジーをすぐに取り入れて活用しようとする姿勢も、JDDのすごいところだと感じています。

その他にも、JDDでは、メンバーがストレスなく働けるよう、オフィス環境や社内制度などが整備されています。家賃補助制度や書籍購入制度(※)があるのは嬉しく、note記事の執筆や社内勉強会・JDD Studyでの発表などで得られるJDD Coin をTシャツなどの様々なJDD Goodsに交換するのも楽しみの一つです。
※希望する業務関連の書籍を会社経費で購入できる制度。社内の共有書籍として会社本棚にて保管

また、リモートワークが中心のJDDですが、メンバー同士の交流を促進する対面方式のアクティビティもあります。私は、Shuffle Communication、Lunch Time、Beer Timeへ積極的に参加し、美味しいお料理やお酒を楽しみつつ、メンバーとの交流をオフラインでも深めていくことができました。普段の仕事で関わる機会の少ないメンバーとも気軽に話せるのも、JDDの魅力の一つです。

  • Shuffle Communication:ランダムに選ばれたメンバーでランチなどをし、少人数でコミュニケーションを取れるアクティビティ

  • Lunch Time:新入社員の歓迎ランチとして、オフィスに集まり一緒にお弁当を食べる会

  • Beer Time:終業後、オフィスにてビールや日本酒などを楽しむ会

CEOやマネジメント陣とも気軽にランチ行けちゃいます!

銀行業務に関わるデータサイエンスの面白さ

現在、MUFGに向けたAI施策のPoC検証「AI PoC支援」やR&Dに従事しています。私はメーカー出身で銀行業務にほとんど縁がなかったため、未経験から金融分野の知識を学ぶのは大変ですが、JDDのメンバーに支えられ、楽しみながら知識を深化させることができています。

日本の銀行では、AIの導入がまだ発展途上にあり、多くの課題が残されています。たとえば、AI技術をどのように効果的に活用するか、実際の業務にどう統合するかといった点で、明確なガイドラインや成功事例が少ない状況です。私も日々の業務の中で、最先端の技術と実際のユーザーのニーズとの間に大きなギャップがあると感じています。

このような状況だからこそ、私たちデータサイエンティストが新しいソリューションを模索し、試行錯誤しながら金融の新しいスタンダードを形作っていくことに意義を感じています。

データサイエンティストの同僚たちと

JDDで感じる課題

JDDは設立から約7年の若い会社であり、まだまだ完成には遠い部分があります。

特に私が気になるのは、MUFGや地域金融機関などからの出向者の帰任や新たなメンバーの参画によりプロジェクトメンバーが入れ替わった際、プロジェクトごとのノウハウが統一されていないケースがあることです。メンバーが変わったとしてもプロジェクトの品質を維持・向上させるために、現在M-AIS内では「AI開発ガイドライン」の策定が行われています。

現在私が担当するAI PoC支援もこのガイドラインに沿って進めており、データサイエンティストをはじめとしたプロジェクトメンバーが作業しやすい環境を整えるよう努めています。この取り組みが、これから入社する方々にとって役立つことを願っています。

最後に

JDDで働き始めてからの3ヵ月は本当にあっという間でした。金融分野が未経験の私にとって、銀行業務に関わるデータサイエンスは全く新しい世界であり、刺激的です。今後も多くの新しい知識と経験を積みながら、JDDの一員として成長していきたいと思います。


Japan Digital Design株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です。カジュアル面談も実施しておりますので下記リンク先からお気軽にお問合せください。

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M-AIS
Fusataka Kuniyoshi (國吉 房貴)

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