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カルチャー紹介(前編)「常に学び早く実践する」社内施策たち

はじめに

こんにちは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)のDXを牽引・並走するJapan Digital Design(以下JDD)でCorporate Culture室に所属する北村です。

Corporate Culture室は、JDDのカルチャー醸成やコミュニケーション活性化をミッションとして担っているチームとなります。
2023年にMission・Vision・Value(以下MVV)のリニューアルを行い、以降もJDDらしいカルチャーを醸成するため様々な取り組みに挑戦してきました。

今回、JDDの行動指針となるValueに関する記事として、2023年以降の取り組みのうち、Valueの一つである「常に学び早く実践する」を体現する施策をご紹介します。
ぜひJDDカルチャーのイメージをつかんで頂ければと思います。

2023年以降のJDDカルチャー施策

1.   MVV見直し後、Valuesスタンプの導入

JDDは、設立時に独自事業の創出を掲げていましたが、2022年にMUFGへのDXソリューション提供に事業ピボットしたことから、事業方針の変化に合わせたMVVを再検討しました。

MVVリニューアルプロセスについての詳細はこちら▼

MVVを見直した後、最初にやってみたことはSlackでのValuesスタンプの導入です。
企業のValueは言語化するだけでは不十分、その実践がより大切となってきます。フルフレックス・フルリモートOKのJDDにおいて、オンラインコミュニケーションを支えるSlackでのスタンプ化により、Valueをより身近に感じてもらうことが狙いでした。

実はこのスタンプは、会社としてスタンプを作ろうとなったのではなく、デザイナーメンバーがこれを見越して主体的に作ってくれたものであり、まさに「常に学び早く実践する」が体現された事例だと思っています。

JDDの3つのValueとスタンプ

Valuesスタンプは、Slack上の自身の分報チャンネル(times)やプロジェクトのチャンネルなどにおいて、Valueに合致していると思われる投稿を賞賛するするリアクションスタンプとして利用されます。そして、そのValuesスタンプが押された投稿を集計するチャンネルも設置し、公開されています。

Slackスタンプの導入は、導入時に一度アナウンスをしただけで、自然と利用が増えていきました。スタンプ利用の浸透を踏まえ、Valueを体現しているメンバーを社員投票で選出する「JDD Values表彰 2023」を実施しました。

Values表彰については、後編記事でご紹介しておりますので是非あわせてご覧ください。

2.   周年イベント

JDDでは、設立記念日がある10月に周年イベントを開催しています。

遠隔地で働くメンバー含め公平に参加できるようオンラインベースでの開催とし、メンバー同士が部署やチームを越えてお互いを知り、その後の交流を促せるようにイベント全体を設計しています。
また、当日のゲームコンテンツは、ただメンバー同士の交流を深めるではなく、JDDらしく技術にも触れられる場にもなるようにしています。

約10名の運営チームでは、最新技術を取り入れたコンテンツを考え(常に学び早く実践する)、メンバー一人ひとりが当事者意識を持ち、自発的に周囲へ働きかけながら企画の具体化を進め(オープンマインドである、プロフェッショナルである)、といった具合で、3つのValueを意識して動いています。

設立3周年より毎年開催しているイベントとなりますが、今後もJDDの大切にしている価値観を表現することで、メンバーが自然とJDDのValueやカルチャーを意識できるようなイベント企画を続けていきたいです。

2023年10月に開催した6周年イベントの詳細はこちら▼

3.   Lunch Time・Beer Time

JDDでは、オンライン中心の業務環境ではあるものの、社員同士のコミュニケーションの厚みを持たせるため、オフラインでも様々な取り組みを行っています。

「Lunch Time」「Beer Time」は、オフィスのオープンスペースでカジュアルに対面交流できる機会です。コロナが落ち着いてきた環境変化を経て、メンバーからも対面でのコミュニケーション機会を希望する声が生まれてきたことが発端となり、誰でも気軽に参加しやすくなるようなオフラインの場として設計しました。

とはいえ、日常の業務遂行の大半がオンラインで完結してしまうがゆえに、こうした機会を設けるだけではわざわざ出社して対面でのコミュニケーションを取るきっかけとしては弱く何らかの仕掛けづくりの必要性を感じたため、以下のような工夫を重ねています。

Lunch Timeは、ほぼ毎月参画してくれる新メンバーの歓迎ランチを兼ねています。
元々はカジュアルなコミュニケーションを目的として定期開催される場としてスタートしたものの、参加者が出社の多いメンバーに固定化されてしまうとコミュニケーションの輪が拡大していかないため、新しくJDDに参画してくれたメンバーを囲む会として設計し直しました。
最初のうちは新メンバーの所属部署のメンバーが集うことが多かったですが、最近では、Lunch Timeで迎え入れられたメンバーが、以降の新メンバーを囲むLunch Timeに継続参加してくれる等、当初は想定していなかった良い流れも生まれています。

Beer Timeは、平時は定期的に開催される単なる飲み会ですが、バレンタインの季節には、調理師資格をもつ社員や論文を読んでチョコレートの研究をしている社員の絶品スイーツを味わう会や、地域金融機関からの出向者が地元の焼酎を持参し飲み比べ会が企画される等、テーマをもって開催されることもあります。

前述のとおりJDDではオンラインでのコミュニケーションが中心なので、Lunch TimeやBeer Timeで初めて対面し挨拶が交わされることもよくある光景です。

Beer Timeの様子

また、Beer Timeでは、お子さんのお迎え後にお子さん連れで参加するメンバーもおり、子育て世代のメンバーが夜でも気軽に参加できるくらいカジュアルな場となっています。
その他、インターン生や内定者、協業するMUFGメンバーに参加頂き、JDDの雰囲気を知ってもらい交流を深めることができる機会としても活用されたりしています。

Beer Time・Lunch Timeともに、「誰でも気軽に来られるオフラインの場」としての目的に合うように、Valueに照らしてJDDらしい最適な形を常に模索し改善を重ねています。

4.   シャッフルコミュニケーション

JDDには「よもやま1on1」という制度があり、メンバー同士であればそれまで接点がなくても気軽に雑談や相談を持ち掛ける/受けるという行動を推奨しています(受けてくれた方には社内通貨であるJDD Coinが贈呈されます)。

過去よもやま1on1など、施策を紹介している記事はこちら▼

一方で、よもやま1on1制度があったとしても、コミュニケーションをとった事がないメンバーに対して突然ドアノックするのが難しいことも事実であり、その課題を解決する形で生み出されたのが「シャッフルコミュニケーション」です。

およそ月に一回、シャッフルコミュニケーションのSlackチャンネルに参加するメンバーのうち2名×12組がランダムに選出されます。JDDでは現在トライアルの位置づけでSlackのbotアプリ「Donuts」の無料版を使っています。

選出された2名は両名で雑談セッションを持つもよし、ランチやコーヒータイムを兼ねることもOKで、飲食を伴う場合は費用の一部を会社が負担します。
また、選出された2名で閉じる必要もなく、引き合わせたいメンバーを巻き込むことや、広く追加メンバーを募ることも可能です。もちろん、ランチ・コーヒーはオフライン限定でなく、オンライン形式で開催し、飲食物を各自持ち寄りとする形も可能です。

無料版Donutsでは2名×12組までしかマッチングできないため、12組から漏れたメンバーからは落選を嘆くつぶやきも出ますが、必ず選出される訳ではないというゲーム性を前向きに捉えるムードが生まれています。

メンバーからは「全然接点がない方と話すことができ、いきなり交友関係が広がった感じがした」「他部署が何をやっているのかの解像度はぐっと上がった」との声が寄せられ、よもやま1on1にシャッフルコミュニケーションを上乗せすることで、コミュニケーション機会をアップグレードできたのではないかと思います。

こうして、新しいコミュニケーション機会を生み出すことはできてきたものの、課題はまだあります。
施策名のとおりコミュニケーションを促進する意図であったものの、どうしてもオフラインでのランチの開催が多くなってしまうことや、盛り上がりが可視化されることで、逆に新たに加入することのハードルが高まってしまっているのでは?という課題仮説も浮かび上がってきています。
これらの課題についても「常に学び早く実践する」の精神で、今後も試行錯誤を重ねていきたいと思っています。

5.   JDD Talks & Studyでプロジェクト共有

JDDではメンバー自己紹介や勉強会を目的とした「JDD Talks & Study」を毎週オンライン開催しています。Talks(フリーテーマ)とStudy(勉強会)に大きく分かれており、全社員が登壇できる機会となっています。

JDD Talksは新メンバー中心の自己紹介やフリートークなど、メンバーの人柄を知りコミュニケーションのきっかけが生み出される場となっています。

Studyでは技術やノウハウの共有や、金融機関グループならではの金融知識やMUFGの各種ビジネスや協業プロジェクトに関する勉強会、国際学会での先端研究の共有など、基礎から応用まで多様な情報が取り上げられています。

これらに加えて、「担当していないプロジェクトがどういうプロジェクトなのかわからない」「誰が何のプロジェクトに関与しているのかがわからない」という声を基に、いま取り組んでいるプロジェクトの情報共有を、JDD Talks & Studyの冒頭10分間で毎回実施しています。

実はこれらの問題意識は数年前から常にあったもので、JDD Connectというブラウザアプリを構築して誰がどこにいるのかを可視化したり、社内ポータルにプロジェクト一覧を掲載したりする等してきましたが、いまひとつ浸透しきらず、より自然に情報共有を図ることができる場として、JDD Talks & Studyに組み込んでみました。

今回、発表者の負担を減らすべく、既存資料の活用をルールとして10分間の枠で発表する形式としたため、過去勉強会で紹介したプロジェクトのアップデート情報などをクイックに知れる場とはなりました。
一方で、限られた枠でのコンパクトな共有に留まるため、「営業ストーリーをもっと聞きたい」等の新たな要望も生まれてきており、今後もアップデートを重ねていければと思います。

最後に

JDDでは、今回紹介したような全社ベースの施策や、各プロジェクトを通じてJDDらしいカルチャーが醸成されています。
各種施策は個別のフィードバックに加え、半期ごとに行う「Engagement Survey(従業員向け満足度調査)」や「2on1(CEO・COOとの面談)」で寄せられた意見も基に改善しています。

また、他社のカルチャー担当の方々にヒアリングさせて頂いた事もこれらの施策に生かされており、お世話になりました方々には改めて御礼申し上げます。 

JDDのカルチャーが気になる方は、こちらのマガジンに記事をまとめておりますので是非ご覧ください。

JDDでは「金融の新しいあたりまえを創造し人々の成長に貢献する」というミッションや、「常に学び早く実践する」「オープンマインドである」「プロフェッショナルである」というJDDのValueに共感し、体現に向けて前向きにチャレンジいただける方を募集中です。

カジュアル面談も実施しておりますので下記リンク先からお気軽にお問合せください。

この記事に関するお問い合わせはこちらにお願いします。

Japan Digital Design 株式会社
Corporate Culture室