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銀行とユーザーを繋ぐ、JDDデザイナーの仕事紹介

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)のDXを牽引・並走するJapan Digital Design(以下JDD)に集うプロフェッショナル達が、それぞれの想いを語る「JDD Voice」
今回は、MUFGを通じて提供する様々なサービスやプロダクトの体験設計の支援を行う Experience Design Division(以下XDD)に所属する戸塚さんが、デザイナーの仕事内容を紹介します。


はじめまして、2023年1月にJDDへ入社したExperience Designerの戸塚です。

この記事では、JDDのデザイナーがどのように働いているのかをお伝えしたいと考えています。JDDに少しでも興味を持っている方に、弊社の可能性や魅力が伝わればと思います。

自己紹介

簡単に私の経歴を紹介させてください。

2014年に新卒でIT系メガベンチャーにUI/UXデザイナーとして入社し、ブログ、スキルシェアリング、動画など様々なtoC向けサービスに関わり、UIをメインにLPやバナー制作に従事していました。

2020年にtoB向けサービスに転職し、金融系サービスの立ち上げに参画しました。ユーザーリサーチや要件整理、UIの設計を担当し、プロダクト制作の幅広いフェーズに携わりました。また封筒や紙もののデザインもしていました。この頃から、デザインプロセスの前段階である抽象的な課題を具体化する役割が増えたと感じています。

そして、2023年1月にJDDに入社しました。

JDDに入社した理由

入社した理由は大きく2つあります。

1.日本のメガバンクに関わる貴重な機会

前職でも金融系の事業部におり、引き続き金融系サービスに興味がありました。長年ぼんやりと銀行のデザインは面白そうだと思っていたのですが、日本の三大メガバンクはデザイナーを抱えており組織はすでに成熟している印象があったので、今更私が関わることはないかもと思っていたところ、JDDを知りました。
ここが赤い銀行のデザインをやっていたのか、とついに見つけたような気持ちになったことを覚えています。

2.幅広いジャンルの「デザイン」に挑戦できる環境

「銀行のデザイン」は非常に広義の意味を持っています。toCもtoBもあり、体験やコンセプト立案からUI設計、グラフィックデザインまで、多様なフェーズの案件が存在します。ウェブが基本ではありますが、それ以外の媒体、ソリューションも存在し、また、銀行員向けにデザインナレッジを共有する役割があります。最近では銀行だけでなく、MUFG全体へ支援を広げていく動きもあります。そういった業務内容を知り、無限にできることが広がっていくところに面白さや可能性を感じました。

これらの理由が、入社当時の自身に非常にマッチしていました。また面接を通して、JDDはフルリモート・フルフレックスで働きやすい環境であると感じたことも入社の決め手でした。実際に1年以上在籍して、このJDDの良さを十分に感じています。

私がJDDで関わったお仕事紹介

JDDに入社後、前述のとおりバラエティに富んだ案件に関わってきました。

あまりに広いジャンルに関わっているのでびっくりするかもしれませんが、今回はその中で特に印象的な3つをご紹介します。

1.エンジニアチームと連携した、サービスプロダクトデザイナー

三菱UFJ銀行が運営する「そうぞくガイド」というサービスのグロースフェーズに参画しました。

本件はXDDチームとTechnology & Development Div.(以下TDD)の合同案件です。
以下はそうぞくガイド開発に関連するnoteです。こちらもぜひご覧ください。

この案件はいわゆるインハウスのプロダクトチームのような形式で参画しました。ただしビジネスや企画元は銀行側にチームがあり、銀行、XDD、TDDワンチームで機能開発を行っていました。

私は長年インハウスのデザイナーだったので、違和感なく仕事に入っていくことができました。一般ユーザーが利用するtoC向け画面は他のデザインメンバーが担当しており、私はtoB向けの管理画面の機能改善を主に行なっていました。

しかし途中から開発工程をもっとスムーズにできないか、もっと上手くスプリントを回せるのではないか、と課題感も増えていきました。その頃から、課題解決のために、私もProject Manager(以下PM)がやるような作業を一部担い始めました。
そうぞくガイドの開発は、プロジェクト管理ツール「JIRA」で管理して進めています。私の役割は、一つひとつのタスクの優先度をつけて進行管理を行い、それらを開発チーム・銀行チームと合意形成をしていくといった開発プロセスの一部の取りまとめでした。

そうすることで、XDDのリードメンバーがよりサービス戦略に食い込んでいくことができました。さらにTDDにもTech PM(※)という役割の方がいるので、その方々と二人三脚で、PM業務を進めていきました。インハウスにいるようないわゆる「PM」ど真ん中の役割がいなかったからこそ生み出された動き方だと感じています。

今まではPMに捌いてもらったタスクを疑いなくこなしていましたが、こうして自分が捌く側になると、優先度や工数、なによりユーザーへのデリバリーをより一層真剣に考えるようになりました。この経験は自分の視野を広げることができたのではないかと思います。なにより過去に協業したPMたちの苦労の一部を知る良い機会となりました。

この案件では主にUI設計に関わることが多かったのですが、ユーザビリティテストや新規機能のコンセプト設計などもしており、1つの案件だけでも多くのプロセスに関わったと感じています。

※Tech PM:プロジェクトの技術的側面をリードし、開発とデザイン、ビジネスの橋渡しを行う役割

2.グループ会社のデザインアドバイザー

私たちJDDの所属するMUFGは、巨大な金融グループとなっています。ただし、デザインやテクノロジーに関してはまだ発展途上であり、内部にデザイナーを抱えていないグループ会社が大半です。

そんな発展途上の会社にアドバイザーとして支援に入った経験についてもご紹介できればと思います。

役割としては、その会社への新規開発の企画への助言や、発注しているデザイン会社の間に立ち一緒に制作物のブラッシュアップを行いました。

企画初期段階では、会社側で実現したいことへの要求やシステム要件はあったのですが、「ユーザーがどのように感じるか」という視点をもっと考慮するとブラッシュアップされると感じました。そのため、私は市場の簡単なデスクリサーチや、ジャーニーマップ、ストーリーボードなどを提案しました。

この案件では、デザインナレッジがない組織に対して、デザイナーならどう思考するのかを一緒に議論しながら伝えていくことができたかと思います。一方あくまで助言する立ち位置であり、製品の全てを作り切ることの難しさを感じました。
とはいえ、こうした経験がグループ会社に対して初めの一歩をようやく踏めたという感覚でした。

3.銀行の中長期戦略を考える思考整理のワークショップ

実際のワークショップの様子

JDDがメインで協業する銀行のことを主題とした活動についてもご紹介させていただきます。

銀行は、口座でお金を管理したり、誰かにお金を送ったり、ローンとして貸し出しをしたり、相続の手続きをしたり…と様々な役割を担っています。一方で、商業銀行は利益を作っていかなければならないビジネスでもあります。他企業と同じように中長期の戦略を考えていく必要があるのですが、これだけ膨大な機能があると何か一つ物事を決めるだけでも大きな労力がかかります。

そうした膨大な機能があるからこそ、銀行内では様々な切り口で戦略が描かれていますが、ユーザー視点という観点では更なる改善ができるのではないかと感じています。

今回そうしたユーザー視点での改善を考えるべく、ペルソナをたてて生涯のジャーニーを描き、人生の様々なイベントでユーザーが求める価値について考えるワークショップを開催しました。そこから銀行がまだできていないこと、やるべきことを発掘し、実際の施策に繋げていきたいという思いでの企画でした。

この場では、様々な制約を取り払い、ユーザーが必要としているものに目を向けることで、ユーザーと銀行との関わり方を押し付けがましくなく継続的にしていくことはできないか。そんな問いを考える会となりました。
現在は結果を分析し、どのように銀行の戦略と絡めていくかを模索している段階です。実際に施策が実現するまでの道のりはまだ長いですが、巨大な組織に疑問を投げかけることができるのは非常に面白いと感じました。

これ以外にもリサーチのみの案件や、広告デザイン支援のような小規模案件も関わりました。私が関わった案件を見ていただくだけで、JDDでの仕事の無限の広がりを感じていただけるのではないかと思います。一方逆にイメージがつきづらくなってしまった方もいるかもしれません。

どんなデザイナーがJDDにいるの?

幅広い案件がJDDの魅力の一方で、「何でもできないといけないの?他にはどんなデザイナーがいるの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。ここでXDDのメンバーについても少し紹介させてください。

私自身はデザインの対応領域がわりと広めで、コンセプト立案など抽象的な状態から参画することが多いデザイナーです。JDDのデザイナーは適材適所、その人のプロフェッショナルにあった案件にアサインされることが基本です。そのため誰もが同じようなアサインにはなりません。

バックグラウンドも様々で、私のようなIT系出身もいれば、メーカーでリサーチを専門にしていた方や、ブランディングやアートディレクションをコアスキルとする方もいます。そして何よりUI設計をゴリゴリできるメンバーが多いです。

そのような多様なメンバーが揃う中で、お互いの知識を交換しつつ勉強会をしたり、ランチや飲み会などカジュアルなコミュニケーションを取ったりしながら、プロたちがのびのびとそれぞれの本領を発揮しているようなチームです。

そして、入社理由でも述べたとおり、JDDでは多様な案件が存在します。ご自身のプロフェッショナルを活かして、銀行とユーザーによりよい解決を導いていきたい方ならJDDにフィットすると思います。

余談ですが金融経験は特段必要ありません。チーム内では、前職で金融に関わっていた人の方が少ないです。
JDDには三菱UFJ銀行やその他金融機関から出向してきているメンバーがおり、銀行のこと、お金のこと、経済のことなどを気軽に質問できる環境が整っています。そのメンバーたちとプロジェクトを進め、ドメイン知識は案件を通して学ぶことが多いので、金融未経験でもご安心ください。

まだ始まったばかりです。

JDDは創業7年目とまだまだ若い会社であり、今から銀行を変えていくぞというフェーズです。なので上手くできていないこと、やりきれていないことも多いのが実態です。逆に言えばこれからも面白いこと、やるべきことが多々あり、銀行と一緒にお金のアレコレを変えていけるチャンスがあります。

上記のような環境を楽しめる方で、JDDに一つでも興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。


Japan Digital Design株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です。カジュアル面談も実施しておりますので下記リンク先からお気軽にお問合せください。

この記事に関するお問い合わせはこちらにお願いします。


Japan Digital Design 株式会社
Experience Design Division
Senior Experience Designer
Mayuko Totsuka

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