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製造業で働くオトナ女子たちの実態!


日本ベネックスは2021年12月末に、地域の情報誌「ながさきプレス」にて、『女性活躍応援企業』として紹介されました。


「女性活躍推進法」に則り、新規採用における女性の割合を40%に増やすという目標に向けて、女性だけでなく誰もが働きやすい会社づくりを目指しています。

そこで今回は、「製造業で働くオトナ女子の実態」と題して、ママ社員である設計技術グループ 竹本さん、営業部 山口さんの2名に、環境エネルギー事業部 李さんと社長室 手島がお話を伺いました。

1. 「製造業」で働くということ

手島:
それではよろしくお願いします。 

一同:
よろしくおねがいします。 

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左から山口さん、竹本さん、李さん、手島

手島:
今回、私と李さんは比較的若い世代になるんですが、今後働いていく中で、ライフステージの変化を経験することがあるかと思います。

そこで、結婚・出産・子育てを経てバリバリと働かれている竹本さん、山口さんにお話を伺えればなと思っています。

では早速ですが、ふだん会社ではどういったお仕事をされていますか?

竹本:
お客様から設計図面を頂いて、図面を基にCAD/CAMを使ってデータを作っています。そのデータを基に製品が作られていく、ものづくりの起点になる作業をしています。 

山口:
営業アシスタントとして、見積り作成をしたり営業資料の作成をしたりしています。 

李:
私は入社してまだ1ヶ月なので定型の業務はあまりないのですが、今は太陽光発電やエネルギー関連市場の市場調査を中心に行っています。 

手島:
男性中心の印象がある「製造業」の会社を選んだきっかけや、理由はありますか?

竹本:
高校卒業してすぐベネックスに入社したんだけど、もうかなり前だからあんまり覚えてないな・・・。

学校に求人が来ていた中から選んだと思うけど、たぶん家が近いとかお給料が良かったとかで選んだんじゃないかな?

あまり業種は見ていなかったし、考えてなかったかも。同じ高校から3人と別の高校からもう1人女性が一緒に入社したから、製造業の男臭いイメージをそんなに意識しないで良い状況だったのかな。

手島:
同期で女性がいるの、いいなぁ・・・ 。

本気で羨ましがる手島


一同:
(笑)

山口:
私は大卒後、建設コンサルタント会社で設計業務をしていたんですが、勤務時間が長くて。当時、残業は当たり前だし、日付が変わるまで働くことも徹夜することもありました。

そんな中、妊娠・出産をして、子どもがいる状態でそこには戻れないなと思って。仕事を探しているときに、直感でベネックスをうけてみようと思いました。 

李:
直感ですか?! 

決断力の高い山口さん

山口:
受けてみよう、は直感でしたね。面接のときに、正直に子どもがいるので残業はあまりできないことや、もう1人欲しいと思っていることなど、こちらの要望はちゃんと言おうと思っていました。

で、伝えてみたら結構あっさり「あっいいよ、大丈夫!」って。構えてたのにあまりにも簡単に言われたのでびっくりしました(笑)。

育休も「実績もあるから問題ないよ」って言われて、ここなら安心して働けるなと思いました。 

竹本:
同期で入った子も女性の先輩方もほとんど結婚・出産で退職していたなか、おそらく会社で初めて産休・育休を取らせてもらったんだけど、当時も会社は快くOKしてくれました。すごくありがたかったな。

山口:
いまは、働き続けるのも普通になってきたけど、10年くらい前まではだいたい結婚、出産したらやめる、って感じでしたよね。

手島:
なるほど。実際に男性の多い職場で働いてみて、印象の変化とかってありましたか? 

竹本:
これも考えたことなかったな。 

山口:
私も。前職も男性ばかりだったから、こんなもんだろうなって。変化は特にないですね。 

李:
確かに、トイレとか更衣室とかきちんと分けてあれば、とくに気にすることは無いかもです。 

竹本:
周りに女性が0ではない、っていうのもあるかな。そういう意味では、現場にいる溶接の女性はひとりなのですごいと思う。 

手島:
たしかに。 


2. ライフステージと仕事

手島:
実際に産休・育休をとってみて、思ったことや復帰への不安ってありましたか? 

パワフルな3児の母、竹本さん

竹本:
3回とってみても、やっぱり毎回それなりに不安はありました。毎回、ここを試したい、仕事したいっていうのがあるのに「何で女性だけこんなに休まなきゃいけないの?!」と悔しくなったりしてました。

1年休むとずっとやってたことも忘れていて、すぐ元通りとはいかなかったです。それもなんだか悔しかったな。 

李:
復帰後に仕事になれるまで、時間けっこうかかりましたか? 

竹本:
そこまで長く時間がかかったわけではないけど、細かい操作やチェックを忘れていたりすることが多かったですね。もちろん、ある程度働いていたら勘は戻ってきたけど。 

手島:
長期休みでPCのパスワードを、家のPCのものと間違えたりするのと、近い感じですかね? 

竹本・山口:
そう、そう(笑)。 

山口:
わたしが思ったことは「あ~戻りたくないなぁ。」かな。 

一同:(笑)

山口:
子どもと離れたくない気持ちと、働きたい気持ちとで葛藤しながら復帰しました。でも働きだして「家の中の自分」とはまた違う「社会に戻った自分」になれて、息抜きができたような気分になりました。

仕事に復帰して、1人になってみると、意外とリフレッシュできるなって感じました。 

李:
子育てと仕事の両立って、大変な気がします。

山口:
たしかに。ベネックスに入社したてのとき、時短勤務も提案されたけど断ってフルタイムで働いてたんです。

でもやっぱりきつくて、2人目のときから時短勤務にさせてもらいました。
そしたら気持ちにもすごく余裕が出たのか、仕事復帰してからのほうが、公私ともに楽になりました。 

手島:
1回目の提案で時短勤務にしなかったのは、気まずい気持ちがあったからですか? 

山口:
若気の至りと経験不足で「大丈夫でしょ」とタカをくくっていたんだと思います。当たり前ですけど、子ども相手だから全然考えている通りにいかなくて。竹本さんは時短使わずに3回も子育てを経験しているので、すごい。

竹本:
大変は大変だったけど、仕事行ってるときのほうが日常生活も充実してます。 

山口:
ずっと家にこもってると、悶々としますよね。 

竹本:
社会と関わっていたほうが子どもにも愛情注げるかも。

家にずっといると、あ“――ってなるので、ちょっと離れる時間があったほうが「早く迎えに行きたい!」と思えるかな。

山口:
そう、そう。わかります! 

李:
会わない時間があると、余裕が出るという感じでしょうか。 

竹本:
そんな感じです。自分自身も制服着て、身なりをきちんとできるのも良い。家にいると一日中パジャマで過ごしてたりして、ダメになっちゃいそう(笑)。だから昔から、ずっと働きたいなって思ってました。 

手島:
お子さんが生まれてから、仕事に対する考え方、価値観に変化ってありましたか? 

山口:
言ったことがそのまま通じるってすばらしいな・・・って 。

一同:(笑)

山口:
子ども相手だと言ったことが概ね通じてないから、会社だと言ったことが
1回で通じるって素晴らしいなと。

おかげでおおらかな気持ちで、仕事に臨めるようになりました。 

でも家と会社だと、かなり違うと思います。家だと超鬼みたいになってる。

竹本:
家だと一日中怒ってるよね。「お母さん、なんでいつもそんなに怒っとると?」って言われます。会社に来ると家でのイライラが全然ない。穏やかに仕事してます。 

山口:
よかった、わたしだけじゃなかった(笑) 。

本当に職場の姿からは想像ができません・・・

手島:
全っ然、怒ってる姿が想像できない・・・ 。ところで台湾だと育休制度ってあるんですか? 

李:
ありますよ。育休は最大で子どもが3歳になるまで休めると、記憶しています。男性でも普通に育休が取れます。

産休中は給料が100%支給、育休だと2年休めて、そのうち6か月間は60%の給料がもらえます。友達夫婦は旦那さんの給料が高く育休中の手当て支給額が大きかったので、旦那さんが育休を取っていました。 

竹本:
なるほど、賢い。 

山口:
日本だと基本は最大1年間で、支給額は6~70%くらいですよね。 

出産手当:
出産予定日の前42日間(6週間)、出産翌日から56日間(8週間)に休業した場合の手当て。給与のおよそ3分の2の額が健康保険組合から支払われる。休業中に出産手当よりも多い額が会社から給与支給されている場合には、出産手当金は支給されない。

育児休業手当:
母親は産前産後休暇が終了した翌日から、父親は出産翌日から、子供が1歳になる日(誕生日の前日)まで支給される手当。休業前6ケ月の給与を日給換算した額の67%(6か月目以降は50%)が支給される。事情によっては期間を1年延長できる。

両方とも所得税の対象外、健康保険料・厚生年金保険料は申請のうえ免除。

手島:
生活のためにもお金の問題は、重要ですからね。 


3. 両立は時間との戦い

李:
子育てしてると、自分の趣味とかプライベートの時間ってなくなりますか? 

山口:
ある程度はなくなりますね。子どもが寝てからが勝負です !

竹本:
そう思って寝かしつけてたら、うっかり自分も寝落ちしちゃったりするよね。

山口:
なので2人目が生まれた後に、寝落ち対策&時短のために食器洗浄機を買いました! 

竹本:
でも時間がとれないのって本当に小さい時だけなので、あっという間といえばあっという間です。最近は買い物にすら、付いてきてくれなくなりました。

山口:
早くそこにたどり着きたい・・・。 

手島:
時間確保のために他にやっていることってありますか? 

竹本:
予定は早めにまわりに伝える、かな。

例えば髪を切りに行くにしても、思い立ってパッといける訳じゃないので「この日に行くから預かって!」というのは、早めに言って予定をあけてもらいます。 

山口:
段取り大事ですよね。何日も前から実家にお伺いを立てて、その日に向けて子どもの体調を整えてって。 

竹本:
でもその期間、あっという間です。 

一同:(笑 )

手島:
結婚・出産・育児を経験しながら働きつづけて、よかったと思うことってありますか? 

竹本:
良かったのは人と関われるということ。家族以外の人と話したり、働いて社会貢献できてるっていう実感もあるし。 

そう考えると、一日中家にいる専業主婦ってすごい。 それが好きなひとには良いと思うけど、私には絶対無理だな。

山口:
嫌なことも、多分あるにはあるんですけど、気持ち的にあまり長続きしないのかパッと出てこないです。

手島:
引きずらないことが、長く働くうえでも重要なんですね。

竹本:
だからと言って、全く同じように働けるわけではないのはちょっとモヤモヤするけどね。

これは「母だから」の側面が強いけど、家事とか子どもの見送りをしてから出社したいので、朝早い出勤も遅くまでの残業も難しいから。

山口:
たしかに全く同じっていうのは難しいですよね。夕飯の時間までには帰らないとって思っちゃうので。一人だったら残業も全然問題ないんですけど。  

手島:
お母さん含む女性が働きやすい環境や制度って、何が必要だと思いますか?

山口:
性別は関係ないと思うんですけど、ちょっとしたことでの有給は取りやすくてすごく助かってます。

竹本:
有給申請にダメ出しされることってまずないよね。時間有給制度もあって、働きやすいと思う。

個人的には、「時短の期間延長」とか「フレックスタイム」かな。朝子どもを見送ってから出勤しても、余裕が持てる働き方がもっと気軽にできるといいなと思います。 

山口:
今、時短勤務をしてるんですけど、本来3歳までのところを延長申請をして
6歳までにしてもらっていて。やってみて、少なくとも小学校に入るまで、できればそれ以降も時短とか、フレックスができるといいなって思いました。 

李:
長崎本社では女性は制服着てますけど、どう思ってますか?
※ちなみに東京事業所は制服なし。 

竹本:
あったほうがいい。

山口:
着るものに迷わなくて、良いですよね。 

竹本:
でも車通勤だからこそだよね。電車通勤だと制服で通勤はしたくないし、そうなると着替えないといけないから嫌かも。 

手島:
確かに車通勤できてこそ、ですね。 

李:
デザインはずっと一緒ですか? 

竹本:
何回か変わってます。前は無地の紺色でその前はエメラルドグリーンでした。 

こんな感じ?

李:
エメラルドグリーン!!

手島:
それはちょっと見てみたいかも・・・ 。

山口:
前職のときですけど、夏服が普通のスーツっぽかったので良かったです。

竹本:
着回しが利く感じだといいよね。あとはもうちょっと動きやすいと良いなとは思います。 

李:
制服を残したまま、服装自由な選択制になったらどうですか? 

山口:
それでも基本は制服かな。でも授業参観の時とかは、わざわざ着替えなくていいし良いかも。あと季節の変わり目の暑い寒いに対応したいときは、自由だと良いですね。

竹本:
たしかに。もしそうなったら、制服っぽい服装をセットでいくつかそろえるかも。

手島:
最後に、若い世代やこれから就職する世代に向けてなにか一言お願いします。 

竹本:
社会に出ることによって、心身ともに余裕が生まれることもあるので、働ける体力・気力・意思があるあいだは、働き続けてほしいです。 

山口:
働き続けるのであれば、周りからの助けもありがたく受けて無理をせず働いてほしいと思います。 

手島:
パワフルに働くお二人、見習いたいです。ありがとうございました。

一同:
ありがとうございました。


(お読みいただき、ありがとうございました。)



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