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実感

『立体交差 ジャンクション』という写真集を買った。著者は大山顕さん。車窓から、あるいはフレーム越しに見える縦横無尽なそのカオスは、人間の移動を助ける道具にすぎない。秩序立った理論としての役目を全うするだけの物体。そんなただの道具の、圧倒的な、ただそこにある様。目的性。視座は高ければ良いというわけではない。


トップガンを観てきた。今こそ必要(主観)な、マッチョな世界観。自信を持つこととひけらかすことが別物であるということを、すっかり忘れていたような心地。ロッカーに写真を貼りたい。自らの一部のような道具を溺愛したい。

7月8日金曜日。
昼時に駆け巡った報道により仕事は手付かず、そのまま体調を壊し、飲み会を断り帰宅。夜中に起床し、復帰公演となったMrs. GREEN APPLEのアリーナショー【Utopia】を観た。安い赤ワインと。

傷つくこと、失うことを恐れるうちに、冷めること、斜に構えることが得意になった。分かったふうに社会を見る。どうせこんなもんだと思う。変わらない、変われないと言う。けども本当は、そんな陳腐な決めつけを吹き飛ばしたいのだ。吹き飛ばされたいのだ。

期待しない、でも期待したい。壊したい、でも大事にしたい。失望渦巻く日々の中、温かな灯火を消し切れないのはなぜか。そういった、もはや非現実的とも言える幸福の瞬間、その一片に、どこかで触れてきたからなのだろう。

手を取ってる実感が欲しい
あなたもね みんなそうよね
ニュー・マイ・ノーマル / Mrs.GREEN APPLE

明日は面接。うすら縁を感じる。

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