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帝国劇場最終ラインナップは目新しさが皆無だった

建築施工企業名が並んだかのような
いかにも「ビル建て替えます」告知ポスター



「このたび新たに、今年4・5月と11月に「Endless SHOCK」、8・9月に古川雄大、京本大我が出演する「モーツァルト!」、10月に「DREAM BOYS」が上演され、来年2月に現・帝国劇場の最終公演としてスペシャルコンサート「CONCERT『THE BEST ~New HISTORY COMING~』」が開催されることが明らかに。またすでに公演が発表されていた「レ・ミゼラブル」が12月から来年1・2月にかけて上演されることが発表されたほか、岡野登がデザインした記念エンブレムもお披露目されている。なおこのたびの休館は建て替えのためのものとなり、新・帝国劇場の再開場年は未定。」

ステージナタリーより引用

小池修一郎(宝塚歌劇団)と旧ジャニーズ頼りで終焉を迎える帝劇


◆「Act ONE」
2024年1月
出演:HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者 ほか

◆「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」
2024年2月
出演:松下優也、有澤樟太郎、宮野真守 ほか

◆舞台「千と千尋の神隠し」
2024年3月
出演:#橋本環奈、#上白石萌音、川栄李奈、福地桃子 ほか

◆「Endless SHOCK」
2024年4・5月、11月
#堂本光一

◆「ムーランルージュ!ザ・ミュージカル」
2024年6~8月
出演:#望海風斗、#平原綾香
#井上芳雄 、甲斐翔真 ほか

◆「モーツァルト!」
2024年8・9月
出演:#古川雄大  #京本大我

◆「DREAM BOYS」
2024年10月

◆「レ・ミゼラブル」
2024年12月~2025年1・2月

◆「CONCERT『THE BEST ~New HISTORY COMING~』」
2025年2月→帝劇最終公演


2024年〜2025年の終焉まで上演される作品はラストランのコンサートと「ジョジョ」を除き、ここ10年前後繰り返し上演されている再演作品ばかりで、「守りに徹して」目新しさは皆無。
これが今の東宝演劇のあり様なんだなと改めて認識させられるラインナップでした。

結局旧ジャニーズと小池修一郎頼りは最後まで変わらなかったのですが、中高年女性たちとリピーターばかりの今の帝劇の観客たちのニーズには合っています。
旧ジャニーズの方はジャニー喜多川の性加害事件に関しては被害者補償を進めている段階に入っているのですが、本人もセクシャルハラスメント&パワーハラスメント疑惑が残ったままの小池修一郎氏(所属の宝塚歌劇団の事件解決への進捗が全く見られない)へのリスクヘッジは大丈夫なのでしょうか?
心配になります。

山口祐一郎さん、市村正親さん、鹿賀丈史さん主演作品が無いのは残念

昭和の帝劇を支えてきた方々の主演作品が一つも無い、ということもとても残念です。
この際「ラ・マンチャの男」とか「ダンスオブヴァンパイヤ」とか「屋根の上のヴァイオリン弾き」とかでも、閉館に向けてのこの1年なら客席を埋めることは可能だったでしょう。

閉館までの1年の間の5か月間は旧ジャニーズ作品に


ほぼ50%が旧ジャニーズ作品。帝劇がどれだけ「ジャニーズ頼り」だったのかがよく分かります。今の帝劇があるのは旧ジャニーズ様のおかげなのですよね。

再建築後の再開時期は未定

周辺ビルも含めての建て替えなので最低数年間以上はかかるでしょう。
恐らく再開は2030年以後になると思われます。

先日放映されましたが、今の帝劇にある美術品などの一部は建て替え後も残すそうです。
1960年代に【世界一】を、目指して建てられた帝国劇場。


新しい帝劇は何を目指すのでしょうか?Visionはまだ見えて来ません。

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