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地道な活動の爆発的威力

福沢諭吉は、「商人に告るの文」で、
商業の秘訣は正直・熟練・客のニーズに応えること・安価で提供することはもちろんだが、それを世間に知らせなければ繁盛とは程遠い
といったことを述べています。

例えば、正直・熟練・ニーズに応える・安価の程度は同じなのに、売上が全く違うことがあります。
この違いは、腕が勝っているか否かではなく、ひとえに認知の差であると(一方は老舗で広く認知されており利用者が多く、もう一方は新店舗で利用者が少ない、とか)。

採用に置き換えて考えてみると、どんなに優れて素敵な会社であっても、認知されなければマッチした人は来てくれない。

本当はその会社に来た方が、成果を出せて、キャリアの方向も一致していて、プライベートも充実して、幸せに過ごせたかもしれないけど、
その会社が情報を発信せず、その人の目に止まるような活動ができていなければ何の意味もなさない。
双方のあり得た幸せが実現されず、残念な状態。

昨日朝歩いていたら、フランス人の方が、フランス国旗の絵柄のおしゃれなはがきを明るく配っていて、「フランス料理店の宣伝かな?」と思わずもらってしまいました。
しかし、それはフランス語教室の案内で、
「あ、昔英語以外の言語学びたいなとか思ったけど、近所にあるならフランス語もありだなあ〜」
と、自分のやりたいことリストにぽんっと食い込んできました。

先日は、宛名も何も書かれていないまっさらな茶封筒が自宅の郵便ポストに入っており、ちょっと引き出してみると外の背景みたいな写真が見え、「ま、まさか、盗撮…!!?😱」
と心臓バクバクいわせて全部引き抜いてみたら、ただのジムの案内チラシでした(笑)
ちょうど運動しようかなあと思っていたのと、想定外の恐怖とがかけ合わさってこちらも記憶にひしと残りました。


ハガキや折込チラシなんて地味で労力いる活動、いまどきやっても意味無いでしょ…と思いがちですが、その領域に興味を持って何か求めている人に対しては、小さな投げ込みでも爆発的な威力がありますね。

小さな認知活動も馬鹿にできません。

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