外資系法人の面接官が教える「オンラインWeb面接の教科書2022年版」
はじめに
日本生まれで日本育ち。純ジャパの典型のような私が外資系法人に働くようになったは、米国の私立大学でMBAを取得し、ビジネス英語を身につけてからです。
私は日本の明治大学を卒業し日系企業で4年間働いた後に、私費留学でMBAを取得するた米国の大学の大学院に進学しました。MBA取得後は日本のIT企業で働きましたが、五年働いた後で現在の外資系法人に転職し、現在はアジアと太平洋の六つの国のオペレーションを管理する管理職の一人として働いています。
アジアと太平洋の六つの国々にはそれぞれ現地オフィスがあり、転職や退職などでポジションが開くたびに採用活動を行っています。日本のポジションの場合は、応募者が東京近郊にいればオフィスで面接を実施していました。しかし、候補者が日本の地方に住んでいたり、海外に住んでいる場合は一次面接から最終面接まで全てオンラインWeb面接で完結させてきました。
2020年の1月に、新型コロナウィルスが世界的に広がり、世界経済は大きなダメージを負いました。それに伴い、ジョブマーケットも大きな影響を受け、多くの企業は採用活動をフリーズしています。
しかし、全ての企業の採用活動が停止した訳ではありません。採用活動を行う企業では、かつてないほどオンラインWeb面接を活用するようになってきました。
今後、オンラインWeb面接のノウハウを各企業が蓄積するに伴い、新型コロナウィルスが収束した後でも、オンラインWeb面接は企業の採用活動の中で一定の地位を勝ち得ていくのではないかと思います。
この記事では、ニーズが高まっているオンラインWeb面接の攻略方法を、今まで多くの候補者とオンラインWeb面接をしてきた面接官の立場から、攻略するためのヒントを皆さんにお伝えしたいと思っています。本書をお読みになる皆さんが、オンラインWeb面接のためによりよい準備をし、悔いのない就職活動をすることを願ってやみません。
1章:オンラインWeb面接とは何か?
まず、オンラインWeb面接とは何か考えてみたいと思います。オンラインWeb面接とは、その名の通りオンラインのビデオ通話システムを使って面接を行う手法のことです。
1-1:オンラインWeb面接の歴史
実は、私がMBAに留学していた十数年前、インターネットはすでに普及していたものの、オンラインWeb面接はまだそれほど普及されていませんでした。当時ジョブマーケットで普及していたのはクラシックな電話面接で、相手の顔が見えない声だけの面接でした。
当時普及していたオンラインWeb面接に使えるツールはSkypeのみで、Skypeは相手と事前にユーザーが繋がっている必要があるため、オンラインWeb面接のツールとしては敬遠されていた印象です。
その後、WebEX、Google ハングアウト、Zoomなど様々なツールが普及するようになりましたが、Googleハングアウトが出てきたのも、新型コロナウィルス後に脚光を浴びたZoomがサービスを開始したのも2013年以降のことです。
当然企業が採用活動のツールとして採用するまでにはさらに時間がかかるため、オンラインWeb面接が広まってきたのはここ数年のことということになります。
事実、「オンライン面接」というキーワードがGoogle でどのくらい検索されたのかを過去5年に渡って調べてみると、以下の通りコロナ後に急伸していることが分かります。
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