バットマンとゴジラの共通点（歴史）

バットマンとゴジラは似ている。

どちらも見た目がブラックだ。
そして子供から大人まで幅広く人気がある。

しかし、それ以上に両者の歴史が似ていることに着目したい。

まずはバットマンから語る。
左内円卓倶楽部様がTwitterでまとめてくださっていたので
そのまま引用させていただく。

1939年（昭和14年）初登場した時はダークな存在。

Detective Comics極初期のバットマンはファントマを思わせるようなダークの存在だったが、ロビンが登場するに従って正義の味方化が進み、スーパーマンと共演するWorld's Finest Comicsではスーパーマン共々コナン(ロビン)の推理で動く毛利五郎と赤井秀一みたいなポジションに収まった。#バットマン pic.twitter.com/0RZFISycEo

— 左内 円卓倶楽部💉💉💉 (@sonthetown) March 11, 2022

戦後の高度経済成長期は明るいヒーロー。

60年代のテレビドラマ版の「怪鳥人間バットマン」はその雰囲気を強く残していて、桑田二郎のバットマンともども日本での初期のバットマンのイメージはこのコミカルな路線だったと思う。#バットマン pic.twitter.com/TDLK8Grv7E

— 左内 円卓倶楽部💉💉💉 (@sonthetown) March 11, 2022

しかし1980年代にダークな方向へ舵を切り返す。

それは本国一緒だったと思うのだが、それだけに70年代以降のニール・アダムスやフランク・ミラーのダークなバットマンは衝撃的で、ティム・バートン版以降の実写も闇を纏ったヒーローになる。だが以上のような歴史的経緯によりロビンやスーパーマン絡むと闇度が薄れて凡作になる。#バットマン pic.twitter.com/7VcnynNkba

— 左内 円卓倶楽部💉💉💉 (@sonthetown) March 11, 2022

そのあとはダークを基調としつつも色々なものが派生してカオスになる。

レゴバットマン、ニンジャバットマン、DCEUバットマン、スナイダーバットマン、キートンバットマン、ロバプバットマン。

これは…

完全にゴジラの歴史と同期しているではないか！

昭和29年にダークな存在しとして誕生して、
戦後復興期に子供たちのヒーローになるも次第に飽きられて、
昭和の終焉と入れ替わりで人類に対する脅威として再定義されて、
平成以降は二次創作と自己パロディを繰り返してカオスな存在になった。

世の子供達のヒーローとして君臨し、
そこから長い時間を
歴史の鏡となって万物を映しだし
時代とともに歩いてきたバットマンとゴジラが似てくるのは
ある意味では当然の帰結なのかもしれない。

了。