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【グラディエーター2】歴史キャラの黒人化が止まらない?

グラディエーター2で気になる情報が。

デンゼル・ワシントンが主要キャラで出演するらしいのです。

👀「え?古代ローマ帝国の物語に!?」

Throughout Gladiator II, the reluctant hero encounters a number of other colorful and dubious characters. Denzel Washington plays a dashing powerbroker named Macrinus. “Denzel is an arms dealer who supplies food for the armies in Europe, supplies wine and oil, makes steel, makes spears, weapons, cannons, and catapults. So he is a very wealthy man. Instead of having a stable of racehorses, he has a stable of gladiators,” Scott says. “He’s beautiful. He drives a golden Ferrari. I got him a gold-plated chariot.”

https://www.vanityfair.com/hollywood/story/paul-mescal-pedro-pascal-gladiator-ii-first-look

公開された写真では、かなり上質な衣服を着ているので一瞬皇帝またはそれに匹敵するクラスの身分の高い人物なのかと思いました。実際に同じ名前ムーア人(中東系)の皇帝が居たようです。

マルクス・オペッリウス・セウェルス・マクリヌス・アウグストゥス(ラテン語: Marcus Opellius Severus Macrinus Augustus 164年頃 - 218年6月8日)カラカラ帝の暗殺によるセウェルス朝断絶後に即位した。ムーア人の血を引く初めての皇帝

https://ja.wikipedia.org/wiki/マクリヌス

しかし映画の記事ではフルネームでは記載されていませんし、「有力な政治家で武器商人」とだけ書かれているので、おそらく中東系の血筋でありながら皇帝まで成り上がったマクリヌス皇帝に《着想を得た架空の人物》ということなのでしょう。


なぜ、一瞬、こんな要らぬ心配をしたのかと言うと…

ある嘆きのツイートを見たのが発端です。

補足)
この「ツイートの投稿者さんは、白人ポール・メルカスが演じる主人公ルキウスと、黒人デンゼル・ワシントンが演じるマクリヌスを、混同しているように見えます。そして、いずれもローマ皇帝になった人物と名前が一部同じですが、グラディエーター2が史実に基づいた映画だとは確認できませんでしたので、ただの同姓同名の可能性が高いと愚考します。

ルキウス・セプティミウス・セウェルス
Lucius Septimius Severus(フェニキア人)

マルクス・オペッリウス・セウェルス・マクリヌス・アウグストゥス
Marcus Opellius Severus Macrinus Augustus(ムーア人)

まあ、そんなツイートを目にした(結果的には勘違いを含んでいたように見えます)のですが、それを当初は信じそうになったのは、最近に似たような報道があったからでした。

デンゼル・ワシントンと言えば、先日にもNetflixの新作映画『ハンニバル』で主役の演じるらしいと報道されたばかりです。しかしハンニバルは黒人でではなくて、フェニキア人です。

黒人にしたら違和感が強いですね〜。

この作品に限らず、歴史上の黒人ではない英雄を、黒人に演じさせる映画は少なくないので、私は正直ウンザリしています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/カルタゴ#/media/ファイル:CarthageMap.png

たしかにカルタゴはアフリカ大陸にある都市ですが、実際問題そこで暮らしていた人々はフェニキア人であり、要するに地中海を中心とした一つ生活圏で繁栄していた人々で、どちらかと言えばイタリアやスペインなどに多いラテン系としてグループ分けできるのがフェニキア人です。

北アフリカは黒人ではありません。

世間一般にイメージされる黒人、いわゆるニグロ(わかりやすさのために敢えてこう書きますが)と呼ばれる、特にアメリカ開拓時代に奴隷貿易された褐色肌の人達が多く住んでいたのは、カルタゴのようなアフリカ北部沿岸ではなくて、サハラ砂漠を挟んだ遠く向こう側にあるアフリカ南部の地域です。

サハラ砂漠によって民族は分断されて、婚姻やカルチャーの交流はほどんど起こりません。現代のような優れた移動技術がないからです。こうした地形条件による分断は、有史以前から何十万年という歳月をかけて民族を形成するので、当然のように顔や文化は大きく異なります。

わかりやすく言うと、映画でハンニバル(フェニキア人)をニグロに演じさせるのは、日本発祥の独自文化(武士道や剣道や柔道や忍者や言語や稲作など多数)をなんでもかんでも韓国起源だと主張している愚かなコリアンとやってることが一緒なんですよ。シンプルにダサい。

このような歴史修正はみっともないので止めた方が良いと思います。

(了)

最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ「読んだよ」の一言がわりにでもスキを押していってくださると嬉しいです!