息つく暇もない(レストレス;Sans répit)
Netflixで視聴。フランス映画。2022年2月25日より配信中。
期待以上でも期待以下でもない普通の良作でした。
超絶最高!ではないけどれど、かけた時間相応に面白い映画ではありました。
撮影の技術が高くて画面がとても綺麗でした。
「普通」と書くと
あまり面白くない印象を持たれてしまうかもしれませんが、
めちゃくちゃ面白い映画が大量にある中で「ちゃんと面白い」のは
意外に大変なことです。
個人的には本作は2022年の最初の2ヶ月で暫定6位に入るほど良かったです。
ちょっと極端かもしれませんが
単体映画としての完成度はNWHより上だったと思います。
物語は「よくある陰謀に巻き込まれた刑事」もので、
この作品ならではの独創的なポイントとして、
主人公が麻薬売買の裏金を横領する悪徳警官である
という点が挙げられます。
つまり、かの有名な『レオン』のスタンスフィールド刑事
の立場で描いた物語みたいな感じですね。
主人公の顔はなんとなくトム・ハーディに似ていますが、
最終的にはなんとワイスピのドムみたいになります。
どうしてそうなるのかはここには書きませんので、
ご自身で確かめてください。(笑)
日本語字幕の情報の削られ方が大きいと感じたので、
私は仏語音声・英語字幕で観ました。
最近の映画はテンポが速いので日本語字幕との相性が悪いですね。
私が本作を日本語字幕で観るのを止めた理由がこちらです。
冒頭のシーン。英語の字幕にはLieutenantがあるので彼が刑事であるのが分かるし(正確には警部補)、男がLittle sisと呼ぶので電話の相手は妹であることも分かります。しかし日本語では字数の都合でこの登場人物を説明する情報はカット。これでは物語の把握に支障が出てきます。
一つ目は約10分後に「警察バッジを忘れた」という台詞まで警察官だったと分かりませんし、二つ目はようやく仕事が終わって再会したときに「叔母さんに何か言うことは」みたいな台詞が出てくるまで電話の相手は奥さんだと思ってたのに違うのかよ、という感じになっていたでしょう。
実は最初この映画をどうやって観るか決めかねていて
仏語音声・日本語字幕
仏語音声・英語字幕
英語音声・字幕なし
で迷っていたので、冒頭のシーンで見比べて情報量の格差に気づきました。
英語と仏語は文法が似ているので
慣れてくると
ちょっとクセが強い方言の人が英語を話している
ようにも聴こえてきます。(笑)
英語なら自信のある方や、積極的に英語を勉強されたい方には
おすすめの視聴方法と映画です。
了。
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