秋が来た。まだまだ残暑が厳しく、額からつたう汗がそれを認めてくれないが、そう思い込むことにした。 この秋は、自転車に乗るぞ! 15年ほど前に思い切って購入したロードバイク。先日やっと整備したので、なるべくたくさん乗りたい。 長い距離にもチャレンジできるようになりたい。 まずは3キロ、5キロ……と近所の移動距離を伸ばしているところだ。 「今日は思い切って巣鴨まで行ってみよう」 調べると自宅から巣鴨までは、11キロ。 時刻は15時。ここから出かけたら、到着は夕方になる。 い
何年も前のことになるが、アンティークショップでボトルをもとめた。 大きすぎず小さすぎずで、ボテッとしたフォルムが可愛らしく、気に入った。 ただ、そのボトルにはふたが付いていなかった。 けれども手にしたそのとき、わたしは高らかに宣誓した。 「あなたに合うふたを必ず見つけてあげますからね」 花瓶として使ったり、和紙を丸めて飾ったりもできたろうに。 なぜかわたしは初めから、このボトルにふたを見ていた。 その後、別の店で見つけた小さな木製の栓を購入。いそいそとボトルにあててみ
カメラのキャップがどこを探してもない。あきらめた数週間後、急遽実家に帰ることになる。迎えに来た父の車の後部座席に乗り込む。「いやあ〜すまんねえ……あれ?」。お尻にあたったこれは、キャップじゃないか!(100文字) 取材の帰り。総武線の車内。向かいには若いお嬢さん。千葉駅から御茶ノ水まで。約1時間。ずうっと。笑っている。スマホに向かって微笑んでいる。推しを愛でているのかしら? なんだかこちらも嬉しい気持ちになる。(100文字) ラジオで耳を持っていかれた話。「今ハマっている
友人へのおつかいがてら、横浜へ。約束の時間まで神奈川県立図書館へ。汗をかきながら坂を登る。上からは日傘をさしたマダムたちが降りてくる。新しい図書館はパソコンを広げる人にもやさしく、仕事もはかがいく。(99文字) 「えいや!」と、15年乗っているロードバイクを坂の上の自転車屋に持って行き、メンテナンスを依頼する。思いのほか早く対応してもらえた。少し早めにピックアップに向かい、最終チェックを受ける愛車を眺める。(99文字) 夕方、公園を散歩。「あ、そういえば」。コンビニでみか
ぐっっっっっっすり眠った。 いつもより深く眠りすぎたのか、すこし頭痛を感じる。 2日前に受けたセラピーを思い出す。 韓方よもぎ蒸しとタイ式セラピー。 よもぎを煎じた蒸気を下半身を中心に体全体に浴び、発汗してデトックスするよもぎ蒸しと、内臓と子宮のマッサージを体験したのだ。 *** 年下の友人・タカハシちゃんがある日突然、カラダと心のケアをする人になっていた(突然というのは、わたしの見方。もともと彼女は、おいしいごはんをつくる人であった。そこから本質を見つめつづけ、カラダ
母と配信している「うんたったラジオ」。配信プラットフォームの仕様変更により、BGMを自分で編集することに。ぎこちなさはあるものの、なんとか番組にできた。気にしたこともなかったことが気になるようになる。(100文字) 朝の体操に、有酸素運動と筋トレを追加。終わった頃には汗だくになり、起きたばかりなのにくたくたに。続けていると「くた」くらいにはなってきた。筋力アップの実感があるものの、体重計に乗るときは依然憂鬱。(98文字) 実家で早起きして、ブルーベリーを摘む。直売所に出荷
今日はすこし、仕事のはなしを。 「あ、わたしはインタビューをなりわいにしてもいいのかもしれない」と思った、出来事がある。 80代のレジェンド・盆栽職人に話を聞きに行ったときのこと。 取材の待ち合わせ場所には、担当の編集者・スドウくんが緊張の面持ちで立っていた。何度も何度もオファーをし、やっと受けてもらえるインタビューなのだと言う。 わたしも彼らとは初めての仕事だった。菓子折りの袋を両手で持つ編集者の顔をちらと見ながら、「あんまり引っぱられないようにしよう」とだけ決めた。
夏のある日。 あらゆる窓を開け放ち、風を入れる。 玄関のドアも内鍵をしたまま開けると、風がすこし通ることを発見。いいぞ。 手ぬぐいに保冷剤を3つしこみ、首の後ろに来るように巻く。最終的にはねじり鉢巻スタイルに。 このくらいなら大丈夫さ、とクーラーなしで机に向かう(クーラーをなるべく入れずにいたい)。 いや、実際机には向かえない(この暑さですもの)。家のことを片付けていると、仕事部屋の壁にふと気配を感じる。 ……。 大きなセミがとまっていた。 「ああ、いらした」
母に淹れた「世界一おいしいアイスティー」が好評。2リットルの水を沸かし、沸騰したら火を止めてティーバッグを3包入れ、21分蒸らす。蓋をはずして、菜箸などでそっと茶葉を取り出す。粗熱をとって冷蔵庫へ。(99文字) 〈参考〉 BOOK MARKRT 2024が閉幕。お知らせを見て、うんたったラジオを聴いて、と会いに来てくださる方が少なくなかった。やってきたことがつながっていたと実感。「名探偵ポアロ」の話で盛り上がった方も。(100文字) 次の電車まで30分。この間にウェブの
一日のスケジュールに「針しごと」と、書き込む。 机に向かう時間を終えたら、夕食のあとに部屋を明るくしてチクチク。 韓国のドラマを観ながらやっていたのだが、あらすじがちっとも追えない。あれ? 突然一触即発に……! 「帳簿つけ」、「本を読む」や「やえばあ(祖母)に電話」もスケジュールとして組み込む。 できないときは、明日にもちこし。 この方法はずっと気になっていたけれど手をつけられなかったことが、ちょっとずつやることで、できる。 タンスの奥で直されるのを待っているTシャツ
奮発したキャメルのリュック 香港から向かっているが 黒がよかった 買い物に出るたび気づく メモを忘れた、何回目? また買いそびれ 桃を求め入ったスーパー 桃がない 諦めきれず 2周したよね Spotify おすすめで出たポッドキャスト フォローしないと二度と聴けない こういうの全部 妹にラインして聞いてもらう すっかり気がすむ
衣替えが苦手です。今年は実家の農業に力を注ぎ、いつも以上に後まわしに。夏物を着ないと無理な気温となり、重い腰を上げる。衣装ケースを開けると、冬物のわたしからメッセージとともにお小遣いが。がんばる……!(100文字) 気になっていた『生きのびるための事務』を読む。なにかが目覚めた感覚。というより、本を読んで行動を変えてみるという面白さに目覚めた? その日にやることを円グラフで書く。「自由時間」という言葉を思い出す。(100文字) 出張先で教えてもらったコーンごはんを炊く。と
「ワインが飲みたい」 仕事で福井入りする前、おったん(福井弁でおっちゃんの意味、きっぷのいい女性です)から「なに食べましょうか?」という連絡に対する答えだ。 仕事と同じくらい、一緒に何を食べるかを真剣に考えてくれる仕事仲間は尊い……。 というわけで、福井県に行っていました。新幹線が便利。上野から3時間で越前たけふ駅に到着。 「製麺所の未来は明るい!」とうたう、宗近そばの新たなパンフレットをつくるのです(お楽しみに!)。 忙しいなかインタビューの対応をしてもらい、それ以外は
このところ、農作業の手伝いをするために実家で長く過ごしている。 先週も一度帰ったきりだし、今日もこれからまた実家へ向かう(先日、雨が降ってできなかった分の田植えをやります)。 そのため、自宅にいる短い時間では、やれることをやってコンパクトにたち振る舞う。……はずだった。 昨夕帰ってきてからのわたしの行動は、こうだ。 先週あわてて出かけ、ちらかしっぱなしだったチラシを片付ける。 蕎麦をゆでて大根おろしと鰹節と海苔をちぎったのと合わせて食べる(ネギは長い留守の間にダメにな
野菜の出荷作業のお手伝い。じゃがいも、ニンニク、なす、ピーマン、トマト、おたよりを箱に入れて封をする。宛名シールを貼る。おしゃべりをしながら、200箱ができあがる。テーマは敬意、甘えること、痛風など。(100文字) お昼12時。まちのスピーカーからメロディが流れる。すっかり聞いて「讃美歌なんだね」と言う。そうなんすか? 意識して聞いたことなかったな、と友人。無意識と祈りと日々が織り混ざっている感じがしていいなあ。(100文字) 温泉につかる。いつぶりだろうか? 長いことご
熊谷の実家で、昨日から麦刈りをしている。 農業の手伝いをするときだけ「親方」と呼んでいるダイチー(父)も、どことなく凛々しい顔つきに。 昨日は、ちょっとした事件があった。 麦の生育が芳しくなく、小さな実をつけた畑で、頼みの綱のコンバインがその威力をふるわなかったのである。 昨年の稲刈りのとき以来の登場であるが、前からオイルを入れたりして、準備万端だっただけに、親方のショックも大きかったようだ。 コンバインがガバガバと麦を刈って飲み込むのに、背丈が十分でないらしい。刈ったそば