【PdM】「どこでもドア」のPRDを書いてみる(テンプレ有)

PRD(Product Requirements Document)はプロダクトの成功には欠かせない基盤の部分である。
決まった書き方などが無い分、実際に書いてみると難しい場合が多いのではないかと思い、練習も兼ねて(現状は)仮想の商品「どこでもドア」を使って、PRDを書いていこうと思う。

PRDとは

PRDとはざっくりいうと、全てのステークホルダー(エンジニア、マネージメント、UX等)に当該プロダクトの目的と現状の全体像を周知するための資料である。
一般的な要件定義書のようにシステム要件だけでなく、プロダクトの存在意義やスコープ、市場や競合の分析など戦略的な部分も踏まえたりするのがPRDの特徴ともいえる。

特にアジャイル開発が多い現在、余計に時間や努力を食わないPRD自体の簡素化も進んでいるという。

使用するフォーマットを決める

ネットを漁ってみるといくつものPRDテンプレ・フォーマットが出てくる。
代表的なものを包括的→シンプルの順に並べると:

どれを使っても良いのだが、個人的な主観と好みでテンプレを作ってみる。もちろんプロダクトの背景やデザインなどの重要な要素は含むべき。
今回の記事で使用する内容のフォーマットは以下の通り:

  • 背景と目的(Background and Objective)

  • 要件定義(Requirements/ User Stories)

  • 対象ユーザー(User Personas)

  • 競合分析(Competitor Analysis)

  • マーケティング戦略(GTM Strategy)

  • UIとデザイン(UI&Design)

  • パフォーマンス要件(Analytics)

  • スコープ外(Out of Scope)

  • 今後の展望(Future Work)

筆者が使うテンプレも共有使ったら・良いと思ったら、スキを押してくれると嬉しい…!
ここで項目として含まなかったものの例+その理由は以下の通り:

  • 市場分析:冒頭の「背景と目的」や「競合分析」で触れるので除外。深堀下分析やその内容は別で初めに行うべきだと思うが、PRDではその粒度で必要ないため。

  • 機能、システム、プライバシー要求や要件など:主に「要件定義」の部分に含まれる想定。細かいシステム要件のスペック(テクニカルな情報)などはエンジニアチームがオーナーシップを持つドキュメントに記録する前提。同様に、各スペシャリストのチーム毎に詳細な情報を持つべきであり、概要・ハイレベルの情報のみをPRDに含む。PRDは全員が方向性等に合意するために必要な情報だけでよい。

実際にPRDを書く

まず重要な前提として、「どこでもドア」のデザインや仕組みはなるべく某マンガ・アニメに出てくる仕様から変更しないようにする。
例えば当該プロダクトがそもそも「ドア型」である必要があるのか?音声で行き先を決める必要性は?等、疑問を上げたらきりがないため、少しこの部分に関しては目をつむらなければならない。でないと「どこでもドア」ではなくなってしまいそうだ。

リンク先に実際に書いたPRDをGoogle Doc上に保存してあるので、参考までにご覧になっていただきたい。

UI/デザインの部分は1.おそらく全員どういうものかご存じだからというのと、2.ハードウェアなのでUIとは少し変わってくるため(デザインは確かに該当するのだが)、今回割愛させていただいている。

おわりに

いかがだっただろうか?少しでもPRDを書く参考やアイディアとして役に立てれば幸いだ。
あくまでも空想上のプロダクトをPRDに落としたので、細かい部分の矛盾や詰め切れていない部分は多くあると思う。コメントなどで考えやフィードバックいただけると幸いだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?