【PdM】プロダクトを0→1で作り上げる方法の基本ステップ

しばらく投稿していないので、改めてCSPOの資格取得時に学んだ基礎的な発案からプロダクト立ち上げまでのステップをおさらい的に書こうと思います。

Ideation Phase

ローコスト・ハイリターンのアイディアに執着しましょう。これに限ります。よくあるEffort vs Impactマトリックスで、Low EffortでHigh Impactが一番初めに着目すべきアイディアだというのと同じです。
どの社員・チームメンバーもきっと良いアイディアをたくさん持っています。まずそれらを洗い出しEffort vs Impactのような四章限でも良いですし、どこかでコストに対する価値を可視化しましょう。もっともコスパ良くバリューを出せるアイディアはなにかを見極め流のが鍵です。
ここで重要なのは「Be inclusive, but decisive」(包括的でありながら、決断もせよ)と、「Hold lightly」(柔軟に動く)という2点です。捨て難い二つの最高のアイディアがあっても両方追求するほどのリソースはないですし、あっても勿体無いかもしれません。また、一つのアイディアに固執してしまい、後々思ったよりもコストがかかってしまうような事態は必ずいつか発生しますし、避けるべきです。
また、ただアイディアを洗い出してコスパの良いものを探すのではなく、なぜそれをやるのか、どうしてそれが企業理念・ミッションに結びつくのか、明確になるようにしましょう。「売上があがるから」というのは「なぜ」ではなくただの結果です。
これを明確にすることでProduct Goalがはっっきりしてやるべきことが明確になります。(流れとしてはProduct Vision →Product Goal(3~6ヶ月)→ Sprint(2週間))。
「なぜ」についてSimon Sinek氏がTED Talkで良いプレゼンを昔しているので時間がある方は是非見てください

Discovery Phase

このフェーズで明確にすべきことは1つ「このプロダクトは実現可能(Feasible)か?」。さまざまな観点から確認する必要がありますが、おすすめはLean Canvas/ Business Model Canvasをワークショップを通して作成することです。

Google検索がLean Canvas Modelを起用した場合 出典:https://litslink.com/blog/5-lean-canvas-examples-of-multi-billion-startups#title5

この手法は「早い」、「手軽」、「簡潔」、「効果的」の四拍子です。深い議論で泥沼化するほど詳細は書かきませんが、複数の観点からビジネスとして成り立ちそうか、などが包括的に見れます。この中身をチームメンバーやステークホルダーの皆さんとたたいていきます。(新規・既存どちらのプロダクトにも使えます)

Inception Phase

このフェーズから本格的にAgileになってきます。このフェーズで行うことは三つで1.アジャイルプラニングの実施、2.課題のバリデーション、3.ユーザーの分析、です。

アジャイルプラニングの実施

  1. プロダクトビジョンとゴールの設定

    1. 最低年に一回は全体像を見直しましょう

  2. プロダクトロードマップの作成

    1. やり方は様々ですが、基本的には2ヶ月から半年に一回は見直しましょう。また、生きている資料として更新は常に起きます。

    2. 日付は最低限に抑えます。マイルストーンが何で、それがいつなのかは明確にしますが

    3. 別で投稿したUser Story Mappingもここでロードマップとしても使えます

  3. 四半期プラニングの実施

    1. 四半期に一回、次の3ヶ月間なにを行うのか落とし込みましょう

またこのタイミングでMVPの定義も行います。

課題のバリデーション

DiscoveryやIdeationで洗い出した内容は現実世界に実在するのか?ユーザーや顧客に対してリサーチする必要があります。現実世界で課題として認識されていないのに、その仮想の課題に対してプロダクトを提供しても意味がないのでその際は練り直す必要があります(ここで手戻りするほうが半年後にするよりは断然ベターです)。手法はいくつかありConcierge Testing、Wizard of Oz Experiments、Concept Testing、ワイフレなどでもできます。プロダクトやチームにあった方法をで実施しましょう。

ユーザーの分析

ペルソナを3人から6人分まで書き上げて、どう言った人がそのプロダクトを使うのか考えましょう。プロジェクトによっては名前や写真を用いてより現実味を持たせることがあります。改めて想像することで、抜け漏れを防止できます。6人以上になると今度はメンテが大変だったり重複が出てくることがあるので、6人以下がおすすめです。(ここでは詳細は省きますがEmpathy Mapも有用な方法です)

Delivery Phase

ここからは押し進めるだけです。「何を」、「なぜ」、「いつ」つくりあげるかをここまでくればどのメンバーもある程度話せる状態になっているはずです。あとはスケジュールとBacklogに沿ってゴールへ向かって進むだけです。

ここで難しいのがプロダクトBacklogの管理。プロダクトオーナーやプロダクトマネージャーが管理する、プロダクトに入れたい昨日の一覧です。これのオーナーとして、PdMやプロダクトオーナーは常にこのリストを精査し優先順位づけをし続ける必要があります。また、より優先順位が高いものにおいては詳細なユーザーストーリーまでブレイクダウンできていないと開発が着手できません。優先順位が低いものはEpicなどの機能群レベルでも問題ありません。
また、ただ機能をどんどんこなせば良いのではなく、自身のエンジニアチームのVelocityもしっかり考慮しましょう。一つのSprintでどれくらいストーリーポイントをカバーできるのか理解した上で、昨日の実装を受けおいしすぎないよう注意します(別記事でも書いています)。
昨日の実装を続けていくうちにMVPのリリースなどが発生するでしょう。デリバリーおよびAgileで重要なのはユーザーに出したときのフィードバックに対してそれをどれだけ柔軟に反映し続けれるか、です。なので、デリバリーフェーズではしっかり測定するKPI・Metricsを明確にしておき、世に出したプロダクトが実際に成功しているのか、していないのか、理解するようにしましょう。

最後に

以上でかなり雑でハイレベルなプロダクトを0から作り上げるときのアジャイル観点からの手順になります。いかがでしたでしょうか?中級・上級者の方には少し内容が浅いかもしれませんが、初心者の方の手助けになれば幸いです。


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