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手関節の評価③

前回までに手関節は橈骨手根関節と手根中央関節の複合関節であり、それぞれ評価することの重要性について整理しました。今回は、手関節の動きに関連が深い8つの手根骨でも特に注目するべきポイントについて整理していきましょう。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書


1 特徴

手関節は角度によって握力が変化します。最大に努力して物を握りしめた際に生じる圧迫力は、手根の角度によって変化し、背屈30°で最大となります。つまり、手関節のコントロールができないと握力も発揮しづらくなるのです。

2 どう稼働しているのか?

 今回注目するのが、手根骨でも月状骨です。
手根骨は相対的運動や靭帯により加えられる強制力の影響下でその形状を変化させ、幾何学的に可変します。これらの基本的運動が、月状骨と有頭骨より形成される内側柱石と、舟状骨、大菱形骨、小菱形骨よりつくられる外側柱石が生じることが確認されています。
月状骨は有頭骨に帽子のように覆い被さる形状であり、この形状があるからこそ、靭帯の張力を保ったまま手関節を動かすことが可能となります。

つまり、月状骨が可動することとが手関節にとって重要と考えられています。

実際の評価方法

では、実際にどのように評価するのでしょうか?
①月状骨を把持する
②舟状骨を把持する
③それぞれの手根骨を上下(互い違い)に動かし可動性を確認

これにより、月状骨の動きが確認できます。

4 まとめ

評価で重要なのが、一つ一つ丁寧に確認していくことです。
臨床で結果を残している療法士はそれを実施しています。
ぜひ、丁寧に一つ一つ確認していきましょう。それが結果として最も早くプログラム立案に結びつきます。
ぜひ実践してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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