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橈側手根屈筋の触診

前回は”長掌筋”の触診について整理してみました。前回からテーマを手指に移していくとお話しましたが、手関節の主動作筋について整理していませんでしたね・・・
なので、テーマを変えて今回からは”手関節の主動作筋”についてです。
今回のテーマは”橈側手根屈筋”の触診ついて整理していきましょう!

1 触れることの臨床意義

以前もご説明しましたが、手関節は生活の中で純粋に掌屈・背屈することが少なく、掌屈の際には尺屈、背屈の際には橈屈を伴います。この動きをダーツスローまたは、ダーツモーションと言われています。
そのため、掌屈する際には、掌屈しつつ尺屈をコントロールします。この動きは橈側手根屈筋と尺側手根屈筋のバランスによってコントロールされます。

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(引用:運動機能障害の「なぜ」がわかる評価戦略)

つまり、手関節の掌屈がコントロールできていない時にはどちらの筋に問題があるのか?を把握するためにも
・MMT
・触診
の評価が重要になります。

2 特徴

では、橈側手根屈筋を前回触診した長掌筋との位置関係を整理していきましょう。

スクリーンショット 2022-02-28 9.01.46

① 長掌筋
② 橈側手根屈筋
③ 浅指屈筋
④ 尺側手根屈筋
つまり、橈側手根屈筋は長掌筋のすぐ橈側に位置しており、触診をするためには、ランドマークとなる長掌筋を確認することがポイントであることが理解できますね。

3 実際の触診方法

では、実際に触れていきましょう。
① 長掌筋を確認
② 橈側にある橈側手根屈筋の腱を確認
③ 掌屈の自動運動を繰り返しながら、収縮を確認し内側上顆まで辿る

スクリーンショット 2022-02-28 9.11.00

4 まとめ

触診をする際には、その周囲の関節はどのように動いているのか?触診している箇所はどのように関係してくるのか?を確認すると、臨床で触診する目的が明確になります。
そのためには解剖学・運動学を学ぶことが非常に有効です。
ぜひ一緒に解剖も確認していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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