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中斜角筋の触診

前回から頚部の筋の触診について整理しています。
今回は、中斜角筋について整理していきますが、中斜角筋の触診のためには、前回の前斜角筋の触診がしっかりできることが条件になります。
ぜひ、前回の復習をしてから中斜角筋の触診を練習していきましょ。

1 触れることの臨床意義

中斜角筋は第2〜7頸椎横突起から第1肋骨に停止しています。そのため前斜角筋と同様に左右同時に収縮すると肋骨を引き上げる作用があります。
また、前斜角筋と中斜角筋の間には腕神経叢が走行しています。腕神経叢の障害として有名なのが胸郭出口症候群です。その原因が小胸筋なのか?斜角筋なのか?を判別するためにも触診しておきたいポイントとなります。

斜角筋

(引用:visible body 2021)

2 中斜角筋の特徴画像

中斜角筋の特徴としては、上記の図を確認してもらうと前斜角筋の後方を走行しています。その間には腕神経叢しか存在しません。
臨床上、前斜角筋とセットで触診することが多い筋です。両方の触り分けをしっかりとしていきましょう。

3 実際の触診方法

実際に触れていきましょう。
① 前斜角筋を確認
② 前斜角筋を撫でるように指を後方へ移動させ、筋間を確認
③ 指をさらに後方に進め、中斜角筋の筋腹を確認
④  同側側屈で収縮を確認

スクリーンショット 2021-08-10 6.33.21

4 まとめ

いかがだったでしょう?
触診を学ぶときには必ず解剖学のイメージもつけていきましょう。
ぜひ、ご自身でも整理してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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