肩甲骨の上角って触診しにくい・・・
前回は、
肩甲骨の内側縁・下角の触診について
整理してみました。
肩甲骨の中でも比較的、
触診がしやすい部位です。
さらに、肩甲骨がどのような状態になっているのか?
がイメージがしやすくなりますので、
ぜひ、臨床で触れて行きましょう。
では、今回は、その続きとして
上角についての触診を整理していきましょう。
1 なぜ上角に触れたい?
まずは、胸椎との位置関係を
確認していきましょう。
上角は第1または第2胸椎の棘突起の高さに位置していきます。
そのため、上角が触れられることで、
胸椎のランドマークの触診が可能となります。
また、上角についている筋は
・肩甲挙筋
があり、肩甲骨の可動性に影響を及ぼす筋です。
こちらの部位の滑走性を確認するためにも
触診が必要となります。
2 上角を解剖学で確認
では、上角はどのようになっているのでしょうか?
まず、肩甲骨は肩甲棘を境に
前方へ突出しています。
そのため、
上角も上というより、
前上方にあるというイメージしましょう。
さらに、上角には
・肩甲挙筋が付着している
・僧帽筋に隠れている
となっており、筋により触診がしにくくなっています。
そのイメージを持つと、
より深層に触れていいかないと触診ができないことが
わかります。
3 どう触れる
まずは、上角のイメージをしっかり持ちましょう。
上記でも述べた通り、
上角は肩甲棘から前上方に位置しています。
そして、おおよそ2横指分離れています。
そのため、
①肩甲棘を確認し内側縁までたどる
②肩甲三角から2横指前上方に触れる
③肩関節伸展で確認
となります。
4 まとめ
触診のためには
解剖学のイメージが重要です。
特に今回の
・上角は肩甲骨の3Dのイメージ
・その周囲に何があるのか?
をイメージできないと、
触れる位置と触診する深さが曖昧になってしまいます。
ぜひ、一度解剖学で確認していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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