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肩甲上腕関節の評価方法

前回は機能的関節である第2肩関節の評価について整理しました。機能解剖を学ぶことでなぜその部位を評価するべきか?の理解が深まります。ぜひ臨床で意識していきましょう。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
本日のテーマはみなさんが臨床で意識されることの多い肩甲上腕関節の評価方法について整理していきましょう。

1 特徴

今回のテーマである肩甲上腕関節は120°の可動域を有しており、肩関節を動かすときに大きな役割を担当しています。

臨床上、肩関節の可動域制限がある場合、ほとんどの確率でこの肩甲上腕関節のどこかに問題を抱えています。
そのため、臨床ではしっかりとチェックしておきたいポイントとなります。

2 どう稼働しているのか?

肩甲上腕関節の動きで注目していきたいのが臼蓋上腕リズムです。臼蓋上腕リズムとは、関節窩に対して、上腕骨が回旋などをしていく動きのことを指しています。
具体的には以下のように動いています。

この骨頭の動きが安定していることで肩甲上腕関節を動かすことが可能となります。臼蓋上腕リズムが失われている場合、次になぜ骨頭が動かないのか?を評価することになります。
肩甲上腕関節の評価としてみなさんが測定するのが1st,2nd,3rdの各ポジション別の内外旋です。
これは骨頭の動きを阻害する要因を消去法で探していきます。そのため、臨床では臼蓋上腕リズムから1st,2nd,3rdの各ポジション別の評価に移行すると整理しやすくなります。

3 実際の評価方法

では、実際の評価方法について整理していきましょう。
ポイントは骨頭が回旋しているか?です。
① 上腕骨大結節を触診 
② 肩関節を外転
③ 上腕骨が外旋を確認

4 まとめ

臨床でよく実施する1st,2nd,3rdの各ポジション別の評価。その評価は何をみているのか?を整理することで、しっかりと臨床に活かせる評価が身につきます。そのためには機能解剖をまず整理していみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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