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頸部の評価⑥

前回は頭部の伸展について整理しました。
頸部は頭頸部をまたぐ筋が多く、頸椎の特に外側部と後部で頸部容量のほとんどを占めます。この筋量のおかげで頸部の臓器や椎間板、椎間関節、神経組織を保護がされています。そのため、筋力も頭部の伸展と頸部の伸展を分けて測定することでより細かく筋の状態を把握することが可能となります。
前回の内容はこちらから
臨床1年目の教科書
今回は頸部の伸展について整理していきましょう。


1 特徴

頸部伸展は第2〜7頚椎が伸展する動きのことを指します。

(引用:Daniels and Worthingham ’s Manual Muscle Testing, 8th ed)

やはり、頭部の伸展と、頸部の伸展の主動作筋は異なるため、臨床では頭部伸展、頸部伸展を分けて筋力測定することで、頸部の安定しない要因はどの筋か?を細かく把握することが可能となります。

2 どう稼働しているのか?

頸部の伸展とは頸部関節(第2〜7頚椎)が下位頸椎から運動が開始され、上位椎体は、下位椎体に対して下後方に滑るように可動します。

この際に利用される筋は
・頸最長筋
・頸半棘筋
・頸腸肋筋
・頸板状筋
・僧帽筋上部繊維
・頸棘筋

となっています。
頭部の伸展と重なっている筋もありますが、それぞれ測定する必要性が主動作筋を整理することが理解できます。

3 実際の評価方法

頸部の伸展を測定する方法として、日本理学療法士協会の資料を参考として紹介します。
① 療法士は外後頭隆起の上に手を当て、前屈方向に抵抗を加える
② 対象者に伸展を保持するように指示
③ 筋力を測定

4 まとめ

対象となる関節はどう可動しているか?安定させるための筋は?可動させるための筋は?整理することで、なぜその評価をするべきか?を理解し、臨床につながります。
ぜひ、臨床と参考書の知識をつなげていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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