友人とタロット

9月4日　深夜　呼び出しはいつも突然に。

明日なんかしよ〜というアバウトな誘いに乗った私は、友人の誘いで街に繰り出すことにした。

行ってみたのは予約のいらない「とあるバーのタロット占い」

初めは緊張していたものの、店長の穏やかな雰囲気と店に漂うお香の香りで、占いが始まる頃にはすっかり落ち着いた。

「聞きたいことを、このカードに聞いてください」

仕事か恋愛か、と言われ悩むことなく恋愛即決（笑）

いや特に悩みもないしなーと思ったんですけどね、言われるがまま、心のままにカードを選択。

「あなたは現在の位置に『the world』というカードが出ています。これはとてもいいカードで、相性の良い相手と出会えるよって意味ですね。そして3ヶ月以内の未来のカードが『wheel of fortune』幸運とか運命の出会いとかを意味します。こんないいカードが並ぶことは滅多ないよ！！」

と、まあとてもいいカードだったようで。気を引き締めて生きていこうと思った所存でありまして。

こういうの、信じますか？

私は信じる。都合のいいことだけ。でも今回ばかりは良いこと尽くしで信じ難かった。しかし恋に悩む友人の結果を見て、「当たってるね」と2人で納得。悩んでいるという事実を伏せて占ってもらったのにも関わらず、彼女の結果は彼女の心を痛いほどに表していた。

ではなぜタロット占いは当たるのか。

知人曰く、

タロット占いは「この世に偶然はない、全て必然だ」という考えのもと行われる

ためであるという。なるほど確かに私の深層意識がカードを選んだとしたら、それは正しい結果になるのかもしれない。

友人は言った、占いは人の心を後押しする

私はいった、未来は自分で変えられる

対照的な結果が出た私と友人は、帰り道、互いのためにこの言葉を繰り返した。

恋愛で占いを受けていてこんなことを言うのもなんだが、恋愛に終わりがあっても友情は深め続けることができる。お互いのことを思って声を掛け合えた私たちは、これから先もずっと、友人なんだろうと、ふと思った。