今年一番面白い映画『RRR』
皆さまご機嫌よう、もーやんです。
前作『バーフバリ』2部作でじわりじわり…とその人気を拡大したインド映画。同じS・S・ラージャマウリ監督の最新作『RRR』も、評判にたがわない傑作でした!
旦那さまに誘われて、バーフバリを観たのはまだお付き合いする前?直後?くらいでした。
観賞後は2人とも「じゃぁーいマーヒシュマティー(''ω'')ノ!!!」と叫んでいたので、デートで観る映画ではありませんでしたが、夢中になる面白さ・迫力・魅力は圧倒的だったので、強烈なインパクトを残しました。
その後、わたくしは友人を誘って2部作5時間耐久観賞会を開き、着々と布教するほどの面白さでした。
個人的に濃い顔とマッチョが好きなので、バーフバリも、新作のRRRもうっとりと見惚れちゃいます。
ストーリーに直接の関係はありませんが、映画の代表的なシーン。
これを観るだけで、演者の只者ではないスキルと肉体に驚愕。
○大まかな紹介
アクション・友情・革命・植民地支配・身分格差・恋・変身・ダンス・筋肉・マッチョ・髭・躍動する神。。。といったキーワードにピンと来る方は、絶対好きです。
また、スターウォーズやアベンジャーズが好きな方は、100%好きです。むしろ、期待以上にハリウッドを越えてくる魅力は驚愕です。
普段、あまりアクションを好まない方でも、日本映画ではまずない圧倒的な底力に目を離せなくなります。そして、「今まで観たことがないすごい映画だ」と思わざるを得ません。
暴力的なシーンが多々ありますが、次第に「ダイジョウブ、カレハシナナイ」と妙な安心感をもって観ることができます。
あまり多くは語れません。なるべく感想もトレーラーも観ずに、何の知識もなく体感してほしい作品なのです。2022年が締まります。
今ならまだ間に合います!ぜひ映画館のスクリーンで!!!
・・・3時間以上あるので、家でゆっくり観るのも手ですが(*´ω`*)
以下、ネタバレありますので注意!
○ネタバレあり感想
・そして神になった
主人公の1人ラーマは警官として登場。制服もスーツも着こなして英語を話す様子は、インド人でありながら英国紳士のようでした。
しかし後半になると一変。
神です。
神になったのです。
私は興奮しました。既に最恐肩車で興奮はMAXでしたが、ビームとラーマが石像の弓矢を見つけたとき、「これは…!」とむしろバーフバリみを感じました。
そして案の定、ラーマは神になったのです。
ビームの強さは健在ですが、どうしても弟分という感がありました。ラーマが神となってしまっては、もはや別格。
制服も破れ、もはや裸。
布を腰に巻き、汗が輝き、躍動する肉体。
戦士の証のように、額に赤い粉がついて強そう。
いえ、強いんです。
拳銃も戦車も敵ではありません。神ですから。
・何しても死なない
ビームとラーマは、何をされても生き抜きました。
群衆に袋叩きにされても、虎に襲われても、恐怖の女王様にスパイク鞭で打たれても、吊り上げられても、刺されても撃たれても毒蛇に嚙まれても。。。!
ラーマが満身創痍で石牢に足から突き落とされたときは、ダイジョウブとは分かりつつも「あ痛!」となりました。結果、最恐肩車に繋がるのですが。
・シータ姫
シータってジブリのヒロインというイメージでしたが、名前の起源はどこなんだろう?と気になりました。
それにしても、バーフバリでも思いましたがヒロインの女優さんってインド人というより欧米人のような見た目ですね。色々な文化的背景から、女優さんの容姿も変化しているんだなあと感じました。
シータ役の女優さん、とってもチャーミングで素敵。ハッキリとした顔立ちに、大きな瞳と笑顔が可愛らしく、これまでの迫力美人と系統が違う気がしました。
・女性の「目」
怖いです。
毎度のことながら、女性の目は口以上に物言う迫力で凄まじい演技力。
濃い目のアイラインで強調しているとはいえ、まるで歌舞伎のような目力は、出番が少ない中でも強烈な記憶として残ります。
バーフバリでは、シヴァガミ様がベスト・オブ・目力でした。
今回は、ラーマのお母さんがベスト・オブ・目力です。
・長い時間をかけるからこそ、説明できる展開
179分という長時間なので、水分を調整して観に行きました。
でも、途中で時間を忘れるほど没頭してしまいます。
それでも、カットされたシーンを足りなく思うほど。
例えばビームが地図をもらったシーンとか。え!そんな機密事項をあっさり渡すほど仲良くなってたの?というかジェニーはどうやって手に入れたの?と。
それにジェニーの出番が終盤につれてどんどん減ってビックリ。
珍しくイギリス人のヒロインだったのに、あっさりとシータに出番を持っていかれ、エンディングには登場もせず。これはちょっと不満でした。
※(20230123追記:2回目を鑑賞したところ、ラージャマウリ監督と一緒にエンディングでも踊っていましたジェニー!2回!ブルーの衣装が似合ってました。よかった!)
それでも、ラーマの過去や決意を知ることで何故あんなにも頑なだったのか分かります。前半のビーム視点から、後半のラーマ視点から戦いの大義名分も重さも変わります。
武器のいらない革命を目の当たりにしても、大量の武器とともに凱旋したラーマは今後どうなるのでしょう?物語の続きが、今に繋がっている…フィクションですが、そんな未来にも思いを馳せることができます。
・芸術的なヴィラン
女王様の最期は、とても前衛的な芸術のようでした。
これでもか!というほど悪役に徹していた総督夫妻がお見事。
声も立ち居振る舞いも、まさにTHE・悪役!
イギリス憎しという声が圧縮されているようですが、逆に、ここまで悪として振り切ることで、一周回って滑稽さも感じます。
この作り物感が、勧善懲悪に必須であり、ついでに現代で欧米人もインド人も笑って観れるポイントなのかな、と思いました。
・歌でストーリーが補足される
バーフバリもそうでしたが、RRRもBGMの歌詞が重要。
ナレーターのように、物語や登場人物の背景を語っていくのです。
何人もの男性の声が合わさる重厚なハーモニーは、お寺で聴く読経のようで神聖さすら感じます。聞いていると瞑想にふけりそうな、そんな不思議なメロディーが割と好きなのです。
サントラでどの場面か分かる、ありありと情景が浮かぶだけではなく、
文章として読むことで更に知識が深まる。。。
うーん奥深いです。
さて、ここまで語ってみましたが、いかがでしたか?
歴史も文化も深く知りませんが、考察を読むと楽しくて、どんどん知りたくなるのが映画の魅力です。
新しい世界を知るキッカケとしても、ただ娯楽として楽しむのも、とってもおすすめな映画です☆
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