物語を書く

物語を書いていくと、ある日突然書けなくなるものです。最初のうちは頭にあったものを吐き出せば簡単に書けますが、吐き出しきると、それは突然です。書けなくなります。

書けなくなる理由は以下のおおむね3つです。
1.あきた
2.才能がないとあきらめた
3.書くべきテーマがなくなった

1.はしょうがないですね、あきちゃったんなら続ける必要はないですし、テーマを考えて、設定を考えて、キャラを作り込んで、ってめんどくさいですもんね。
2.は別途あらためて書きたいのですが、自分は才能があると思っています。みんな持ってると思っているからです。私だけ持っていないというのは逆におかしい。視点を切り替えるだけです。
3.について今回はここから書いていきます。

私は物語を無限に書けると思ってて、みんな書けると思っています。でも、書きたいテーマがなくなっちゃった、、、いえ、あります。書くべき物語のテーマはたったの一つだけですから。

物語のテーマ、それは、

本当の自分に戻る旅

主人公に本当の自分に戻る旅をさせればいいのです。

ためしに、ご自身の一番大好きな作品を思い浮かべてください。映画、アニメ、ドラマなんでもいいです。できればシリーズではなく単発の映画のほうが良いかもしれません。そして、その作品の売りの部分、たとえばコメディなら笑いの部分、アクションなら派手な部分を抜き取って、その作品の中で主人公が何をしているかを考えてみてください。

本当の自分に戻る旅をしていませんか?

もちろん例外はありますし、そうでない作品でヒットしているものも多くあります。全部がそうとはいえませんが、良いと言われる作品の多くがこの旅をしているのです。

ただ、これだけでは書けません。もっと必要なことは多くあります。でも、このテーマを一つだけ持っていると初動がちがうのです。

今回のテーマは何にしよう、どうしよう、ああしよう、こうしよう、と考えてるとめんどくさくなってやーめたってなります。

この起点さえ持っていれば、本当の自分に戻る旅をさせるにはどういう設定がいいだろう。と、次のステップから入れるのです。初動が違うと次のアクションに移りやすいのです。

次のステップにはいれば、あとの作業は楽しくなってきて継続していきます。

書けない、あきちゃった、才能がないではないんです。楽しいか楽しくないか?なんです。たのしくなきゃ続かないんです。

では、なぜ多くの作品の主人公が本当の自分に戻る旅をして、人々のこころを震わせるのか?というと。我々自身がみんなこの旅をしているからなのです。

みんななりたい自分があって、それになれない自分があって、それになるにはどうすればいいか悪戦苦闘して、でもなれなくて、で、また考えてっていうプロセスをやっているからなのです。

それに共感を覚えてひとは感動する。

物語がなくならないのもそうです。何千年もしかしたら何万年も前から物語というものが作られ続けているにもかかわらず、自然淘汰されずに残りつづけているし、これからも生まれ続けていくでしょう。

それは、物語が人々に必要不可欠なものだからです。

かくいう私も、書くことをあきらめかけている人間です。ここ2.3年はなにも書いていません。風前の灯火です。

自分を奮起する意味も込めて物語を書くためのあれこれを書いていきたいと思います。

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