マガジンのカバー画像

英文法の話シリーズ

14
英文法の説明を、好きなように書いていきます。好きなように書くから脱線多め。
運営しているクリエイター

#英語

【英文法の話012】基本時制-現在時制その1

【英文法の話012】基本時制-現在時制その1

動詞が行われた時間に関する文法を時制と言います。英語の時制は日本語とは異なる点がいくつかあり、別物と考えるべきです。したがって、日本語基準で時制を覚えようとすると、初歩的な文では問題ないのですが、いずれおかしなことになります。

英語の時制のうち、現在時制、過去時制、未来時制を基本時制といいます。まずは現在形について見ていきましょう。

現在形の4つの使い方一番最初に習う時制と言えば現在形でしょう

もっとみる
【英文法の話011】第4文型と第5文型

【英文法の話011】第4文型と第5文型

今回は文型の残り二つ、第4文型と第5文型を一緒に見ていきましょう。バラバラで考えるより整理しやすくなります。

第4文型は目的語が2つ第4文型は目的語が2つあります。第3文型にもうひとつ目的語を継ぎ足したような形になります。記号ではSVOOと書きますね(SVOOのうち、始めのOを間接目的語、2番目のOを直接目的語と呼ぶこともあります)。

例によって、第4文型を取ることができる動詞は決まっています

もっとみる
【英文法の話010】第3文型について

【英文法の話010】第3文型について

第3文型について入っていきましょう。第3文型は、5つの文型の中でとてもよくみられるものです。

第3文型は他動詞の文型第3文型は記号ではSVOで表現しますね。ここでいう O は目的語 Object の略語です。日本語では「~に」「~を」という言い方に当たります。

また、第3文型を取ることができるのは他動詞(目的語のある動詞)です。他動詞は目的語を2つとるものもあるのですが、第3文型で取り上げるの

もっとみる
【英文法の話009】文型その2 第2文型

【英文法の話009】文型その2 第2文型

第2文型の話に入ってきましょう。第2文型でポイントになるのは「補語」の概念です。

補語ってなんだろう以前の記事で簡単に紹介はしていましたが、補語というのは何かの言葉の説明をつけくわえるようなイメージの言葉です。

補語のみで文を作ることはできません。かならず何か別の言葉(具体的には主語または目的語)が必要で、その言葉に対して説明を加えるように働きます。

第2文型を作る動詞さて「文型を決定するも

もっとみる
【英文法の話009】文型その2 (前置きと)第1文型

【英文法の話009】文型その2 (前置きと)第1文型

今回から文型の説明に入っていきましょう。

いきなりではあるんですが、たいていの文法書では、文型の説明は始めのほうに載っていると思います。しかし、文型をきちんと理解できるようになる(「知っている」という程度を超えて、「理解している」という程度)には、文型以外の文法の知識が必要に思います。

初めて勉強する場合は「なんだかよくわからないような話」という印象になると思いますので、ある程度勉強がすすんだ

もっとみる
【英文法の話008】文型その1 自動詞、他動詞

【英文法の話008】文型その1 自動詞、他動詞

文型の説明に入っていきたいのですが、その前に「自動詞」「他動詞」の知識があったほうが分かりやすくなりますので、先に説明をします。

動詞の種類について 自動詞と他動詞動詞には種類があります。これを種類分けする方法はいくつかあるのですが、「自動詞」と「他動詞」という分け方についてみていきましょう。これはとても重要な分け方です。

自動詞、他動詞という単語を出すと「自分でするものが自動詞、他人に何かす

もっとみる
【英文法の話007】辞書の使い方

【英文法の話007】辞書の使い方

ちょっと寄り道して辞書の使い方について話します。今回は文法の話はしないので、読み物です。

「辞書を引きなさい」とは言われますが、案外きちんと使い方を教わることってないのではないでしょうか? 私もそういう人間の一人でした。

辞書との「下手な」付き合い方辞書の「上手い」付き合い方というのはなにかと聞きますが、「下手な」付き合い方、つまり駄目な辞書の使い方というのはあまり聞かない気がします。これは答

もっとみる
【英文法の話006】 品詞、節と句、文の要素 まとめ

【英文法の話006】 品詞、節と句、文の要素 まとめ

品詞、節と句、文の要素の話が一通り終わったので、今回はまとめをしてみましょう。

品詞まとめまず始めに品詞を覚えましょう。
全部で8通りありますが、優先的に覚えるのは「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」です。

「形容詞」は名詞を修飾するもの、「副詞」は名詞以外(動詞、形容詞、副詞、文全体)を修飾するものです。

とくに下の組み合わせがあることが大事です。
①「名詞」+「形容詞」の組み合わせがある

もっとみる
【英文法の話005】文の要素

【英文法の話005】文の要素

品詞、節と句の話をしましたが、続いて「文の要素」というものについて見ていくことにしましょう。文を成立させている要素は、主語、目的語、補語等があるのですが、これらについての話です。

主語と主部主語 subject というのは、日本語では「~は」「~が」という部分にあたります。おおむねの文法書では「ある動作の主体を表す」みたいな説明がされていることが多いです。

日本語では主語を省略することが多いの

もっとみる
【英文法の話004】節と句 その2

【英文法の話004】節と句 その2

前回の記事では、「節」と「句」の違いについて説明しました。今回はもう少しすすめて、品詞とのかかわりについて考えてみることにしましょう。

「品詞で優先的に覚えるのは4つだけ」でしたね。実は、節と句は、この4つの品詞のうち、名詞、形容詞、副詞の性質のいずれかをもつことができます。このあたりは難しいのでしっかり理解したいところですね。

名詞+節=名詞節 / 名詞+句=名詞句 になる始めに名詞の性質を

もっとみる
【英文法の話003】節と句 その1

【英文法の話003】節と句 その1

今回は「節と句」の説明をします。ちょっとややこしいかもしれません。

ところで、今回の説明に当たって「主語」と「動詞」が重要になります。念のため確認しておきましょう。

主語とは、日本語では「~は、~が」にあたる部分です。一方、動詞は品詞のところでも紹介しましたが、ここでは日本語で言うところの「述語」に感覚が近いものです。たとえば、

The student plays tennis very w

もっとみる
【英文法の話002】まずは品詞から覚えよう その2

【英文法の話002】まずは品詞から覚えよう その2

前回は優先的に覚える4つの品詞について書きました。のこりの4つの品詞については、この記事にまとめておきます。

前の記事で、「のこった4つの品詞は、結局のところ名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれかになる」という話をしていますが、各品詞の説明でこのことも触れておきます。

名詞と同じ働きをする「名詞グループ」、動詞と同じ働きをする「動詞グループ」、形容詞と同じ働きをする「形容詞グループ」、副詞と同じ働

もっとみる
【英文法の話001】まずは品詞から覚えよう その1

【英文法の話001】まずは品詞から覚えよう その1

はじめに英文法の説明を自分なりに書いていこうと思います。自分なりの解釈なども入れますが、ちまたに出回っている参考書に書いてあることはなるべく網羅するつもりです。

ただ、書きたいこともちまちま書くので、脱線することもあると思います。よく学校の先生で、説明していること以外に話が飛んでしまう人っていましたよね。そんな風に思っていただければ…。

対象は高校生くらいを想定しています(中学英語は一通り終わ

もっとみる
【英文法の話000】noteはじめます

【英文法の話000】noteはじめます

英会話教室という原点小さいころに英会話教室に通っていた。近所の公民館の一室で、児童向けに英語を教える形だった。簡単な挨拶や単語の学習がほとんどだったけれど、英語を使ったゲームで遊んだり、歌を歌ったり、楽しい時間だった。フォニックスもやっていたから、知らない単語もなんとなく読めた。

その教室は小学校の高学年でやめてしまったけれど、おかげで英語に抵抗はなくなった。

中学校に上がっても、僕ははやり英

もっとみる