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【英文法の話008】文型その1 自動詞、他動詞

文型の説明に入っていきたいのですが、その前に「自動詞」「他動詞」の知識があったほうが分かりやすくなりますので、先に説明をします。

動詞の種類について 自動詞と他動詞

動詞には種類があります。これを種類分けする方法はいくつかあるのですが、「自動詞」と「他動詞」という分け方についてみていきましょう。これはとても重要な分け方です。

自動詞、他動詞という単語を出すと「自分でするものが自動詞、他人に何かするのが他動詞?」みたいな反応がでることがありますが、そういう区別ではありません。

ではどのような区別かというと、動詞の後ろに目的語を取るか取らないかということです。早速、自動詞と他動詞のルールを見てみましょう。

自動詞とは「動詞の後ろに目的語を必要としない動詞」です。
他動詞とは「動詞の後ろに目的語を必要とする動詞」です。

本当に重要な区別なのでゆっくり頭に入れてください。

似た意味なのに使い方が違う?

例えば listen と hear はどちらも似たような意味なのに、使い方が違うことに気付いたことはないでしょうか? "listen to me" は正解ですが、"listen me" は間違いです。一方で"hear me" は正解ですが、"hear to me" は間違いです。

なぜのようなことになるかというと、listen は自動詞、hear は他動詞だからです。me 自体は目的語のため、他動詞の hear に続けて書くことはできますが、自動詞の listen に続けて書くことはできません。

何が自動詞で他動詞かわからないし、なんだか難しそうだなと思ったかもしれません…。実際、自動詞、他動詞は暗記事項の一つではあります。

でも大丈夫です。はっきりいって、たいていの動詞は他動詞です。自動詞は他動詞より数が少なく、よく見るものも限られています。したがって自動詞を優先して覚えたほうが効率的です(一部の動詞で自動詞と他動詞の両方の意味があるものもあります)。

とはいえ、ごりごり覚える必要もそんなに無いかなと思います。文中で使われている動詞が自動詞か他動詞か見分けたい場合は、動詞の後ろの単語の続き方を見てください。繰り返しますが、自動詞は目的語を取ることができませんが、他動詞は目的語を取ることができます。また、別視点のとらえ方として、じつは自動詞に続けて目的語を書きたい場合は、前置詞を挟む必要があるという点も大事です。いくつか例を見てみましょう。

☆I go to school.
 →動詞 go と名詞 school の間に前置詞 to があるので、go は自動詞。
☆I visit my aunt.
 →動詞 visit の後には名詞 (my) aunt が直接来ているから、visit は他動詞。
☆He swims in the pool.
 →動詞 swim と名詞 (the) poolの間に前置詞 in があるので、swim は自動詞。
☆She speaks French.
 →動詞 speak の後には名詞 French が直接来ているから、speak は他動詞。

こんな感じです(ちょっと例外あります! でも9割くらいこれでOKです)。

おわりに

自動詞、他動詞の区別はとっても大事です。また先述したように自動詞と他動詞は暗記しないといけないのですが、普段目にする英文を注意深く見ているだけで、自然と覚えられるようになります。個人的にはそういったものをまとめて覚えるよりも、触れた英文を大事に読んで(聞いて)、ちょっとずつ勘を身に着けるのが良いかなと思います。

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