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ドイツに今ある認識の地域差とこれから

今日はベルリンに住む知り合いが訪ねてきてくれました。正確には私に会いに来てくれたわけではなく、ベルリンはすべてのお店が閉まっているので必要な物が買えなくてハンブルグに来てみた、というのが正しいです。

ハンブルグもたいていのお店は閉まっていますが、とりあえず彼が必要なものは購入できたようです。映画を作る仕事をしていているこの友達はベルリン以外の場所が現在どのような様子か、とりあえずドイツ内ではベルリンに次ぐ大きさの街、ハンブルグの様子を見る目的もあったのだと思います。

ランチを食べに入ったベトナム料理のお店でも、彼はお店が開いていることに驚きながらも、今のベルリンの様子を話してくれました。

(わかったこと : ハンブルグはまだまだ緩い)

ハンブルグから約300km離れた首都ベルリンは、小売のお店だけではなく飲食店なども特に厳しく取り締まられているようでした。確かにテレビでも、飲食店が営業していないかどうか警察の方々が見回っている様子と、そしてそこには誰もいない街が映っていました。

うちは大きなスーパーとクリニックが入っている商業施設がすぐ前にあり、いつも人通りが多いです。
そのせいもあり「この辺はまだお店がこんなに開いているんだね」と友達から開口一番言われるまで気にしていませんでしたが、街の中心部はハンブルグもベルリンや他のヨーロッパの街と同様にやはり静かです。

でも近所のパン屋さんは明日からお店を閉めるそうです。日曜日だけオープンし、あとはもう休み。パン屋さんはお店を開けていてもいい職種ですが、お店を開けてもあまり人がこないんだよねと…。
そうだよね…今は皆さんスーパーでまとめ買いしてしまうしね。

今のところ私の周りの様子はとても穏やかで、皆さんがお互いに、そして知らない人たちにもとても親切です。
たぶん歴史に残るようなこんな状況の中で、普段は見られないような他の人たちを思いやるような温かい出来事も多く見聞します。
「あなたに良いことがありますように」というような言葉も普段以上によく言われるようになりましたし、私もつられてよく言うようになりました。
今日の夕方も、宅配便ロッカーに届いた荷物を取りに行った際、私の前にいた家族連れも「あなたに良いことがありますように」と言い立ち去って行きました。本当に知らない人にも誰にでも、よく言います。
「ありがと、あなた方もね。そして良い夕刻を。」

イタリアの様子をSNSで見るようなご近所さんとの一体感は私の周りではありませんが、優しいお互いを気遣う言葉をかけあうことはいいな、と私は思ったりしています。

ただそれはまだ今のような状況が始まったばかりで、これがずっと続いて何週間も経ったら人はどうなるのかな、と考えたりもします。
今と同じように穏やかな気持ちでいられるのかな。まぁそれは誰にもわかりません。

本当にこれからどうなるんだろう!わくわくしている場合ではないのもわかるのですが、社会のシステムが変わる、そのときにいるんだなと思うと大袈裟ですけど壮大過ぎて、この世の不思議を思わずにいられません。

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