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その頃ドイツでは…コロナ関連

2月になっても暖冬が続くドイツです。11月の晩秋のほうが寒かったような、冬はやはり冬らしく寒いほうがいいと思ったりなんとも複雑な冬です。

その冬も時間が流れればやはり過ぎていき、気がつけば空気の中にはほのかに春の気配が感じられる時期になりました。私はこの時期が…通常でしたら寒さが一番厳しいはずのこの時期ですけど…結構好きです。

それはさておき、インターネットで日本のニュースを読めば連日コロナウィルスについて大きく話題になっているようです。
ドイツでももちろんニュースで報道されています。そしてヨーロッパでアジア系に人たちが各地で差別的な扱いをされていることなどなど。

「なるほどそれはひどいな」と思って読んでいますが私も他人事ではありません。自分もヨーロッパにいるアジア系ですから。
どんなにひどい差別がヨーロッパにはあるんだと思われるかもしれませんが、私は「うっアジア人だっ」というような差別は、日常生活では実感していません。色々な新聞や記事やツイッターを読んでいると、フランスやイタリアでの出来事が多く、もしかしたら本当にそうなのかもしれません。

では人が多く集まるメッセなどではどうなのか。この時期はファッション+ファッション雑貨やジュエリーの展示会もヨーロッパ各地で続きますが、折しも今はフランクフルトで世界最大規模の雑貨・生活雑貨の展示会ambiente アンビエンテが開催されています。
(2020年2月7日から11日まで)

実感としては「いつも通りだな。」

ただマスクをしている方々を数人は見かけました。
青いマスクをしているのは中国の人。
白いマスクをしているのは日本かインド系、中東系の人。

それ以外にメッセの会場でもフランクフルトへの道のりも街中でも、あからさまな差別というのは、期待に添わず遭遇しませんでした。

ヨーロッパは誰もが皆、感じが良い人ばかりではありません。感じの悪い人というのは、これは安定に一定数、必ずいます。安定ですよ安定数。
これは差別ではありません。この「人」の性質で、何人でも何人種にでもこういう人は感じが悪いのです。

余談ですが、運悪くこういう感じの悪い人にお店などで当たってしまいあまりにも鼻につくようなら、
「あんた感じ悪いわね、もっとフレンドリーでもバチ当たんないわよ、それともそれ差別?」
と言えばお店の人の老若男女問わず、十中八九〜九割八分マシになります。

話はメッセに戻りますが、本日(2020年2月10日付)のフランクフルター・アルゲマイネという新聞によりますと、それでも開催者のメッセ側では諸々問題があったようです。出展社4635社のうち中国からの出展社は664社、そのうち37社がコロナウィルスの影響やリスクを考え、直前になって出展を辞退したようです。

世界中から物が集まるこのメッセで中国からの出展社が 664/4635 これはバランスの上で大きいと思いますが、そのうちの37/664、これが多いのか少ないのか、私には判断がつきません。

Ambiente のあとは MWC という同様のメッセがスペインのバルセロナで開催されますが、フランクフルター・アルゲマイネによりますとこちらも主催者がコロナウィルスに対してすでに警戒し頭を抱えているようです。

国の何処其処や何人彼人にかかわらず、早く事態が収束に向かい、感染されたすべての方々の1日も早い完治を心から願わずにはいられません。

↓フランクフルト・メッセ。日曜の午後からドイツ中が暴風雨に曝されました。現在も電車や飛行機等は大混乱の真っ最中なようです。

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