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「高校入学直後の自粛期間中の勉強法(数学・古典)」京大生の世界最長合格体験記(その2)

こんにちは。こんばんは。

合格体験記のその2です。
その0、その1は楽しんでいただけたでしょうか?
これからも定期的に書いていくので読んでいただけると嬉しいです。

前回の記事を読んでくれた方なら分かるかと思いますが、第一志望校の高校に入学した直後にコロナが世界中に蔓延し、高校が約1か月半ほど休校となりました。

それでも課題はインターネット上で送られてくるので、具体的にその時期に何をどのように勉強していたかを話していきたいと思います。

勉強の大半は数学と古典

自粛期間に入るともちろん学校に行けないですから、課題はインターネットで送られてきます。うちの高校はmoodleというシステムを使って、「○○日までにこの課題を提出してください」「毎日これくらい勉強してください」という連絡が、まだ顔を見たことがない先生から毎日来ていました。不思議な感覚でしたが、まあ家でゆっくりできるのは正直個人的に嬉しかったので、最低でも課題の提出は余裕をもってできていました。未曾有の出来事だった割には、私の高校はそれなりに力を尽くして、充実したリモート教育の体制が整えられていたと思います。とはいえ、人の性格は十人十色ですから、一人で黙々と勉強するのが苦手な人はきっとこの期間の勉強には苦しんだ人でしょうね。
ただし、私も高校に受かったばかりで若干燃え尽きていたので、受験など微塵も意識しておらず、ただ淡々と課題を最低限こなしてついていこうとしている感じでした。

それで、具体的に何を勉強していたかというと、科目は数学と古典が半分以上の勉強を占めていました。追追話しますが、1年生のクラス担任が数学科の教師だったということもあり、1年生の勉強の8割は数学だったのではないかというくらい、数学と格闘して(ほとんど負けて)いました。後、古典は、文法とか基本的な知識、簡単な読解を覚える課題を出されました。多分現代文は対面じゃないと教えづらいと思われていたのか、後回しにされている印象でした。

ここからは教科別に何を勉強していたのかを話します。

🌈数学

まず、数学。
自粛期間中に解いていた参考書は啓林館の「アドバンスプラス数学Ⅰ+A」でした。

アドバンス・プラス

表紙を写真撮ってアップロードしたいところですが、著作権法に抵触するのが怖いのでリンクだけ載せておきます。

アドバンスプラスは3月末に高校の指示で教科書購入をした際に買ったもので、moodle上で課題として「○○日までに何章を終わらせるペースで進めるように」と言われていたので、そのペースで進められるように毎日解いていました。最初の「数と式」のあたりはほとんど中学校で習った内容のちょっとした発展形なので、そこまで苦しまずにスムーズに解けていました。ただし、計算ミスは多い方だったので、全問題の四分の一から五分の一は間違えており、内容をちゃんと理解できているという認識はあまりなかったです。

ここで、今だと笑える話ですが、自粛期間中にアドバンス・プラスを解いていてめちゃくちゃ苦戦した問題を紹介しましょう。
それが昇べき・降べきの順の問題。
名前は難しそうですが、これはただ
X+X^2+1よりX^2+X+1 の方が見栄えが良いという
答えの美しい書き方なだけなので、答えさえあっていればはっきり言ってどうでもいい話です。

ただし、まだ一年生で何が大事なのか分かっていない私は、「これが高校の数学なのか」と困惑しながら降べきの順への並べ方で1時間くらい考え込んで、結局理屈が分からずに諦めてしまいました。

そういえばかけ算の記号がxから*に変わったのも相当混乱しました。(今は逆に*でしか書かなくなりました)

数と式は割と問題なくついていけましたが、それ以降の単元は理解があやふやなまま問題演習をしていました。自粛期間中は「数と式」「データの分析」「論理と集合」「図形の性質」を勉強したのですが、「データの分析」「論理と集合」は基本問題を自力で解けるようにはなりながら、これになんの意味や楽しさがあるのか分からず、「図形の性質」は平面図形は高校受験の時に習ったメネラウスやチェバの定理を駆使した解けたものの、空間図形は中学校の時から持っていた苦手意識が残っており、作図や証明問題に手こずり、解説を読んでも理解できない問題がいくつかありました。

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