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これで月の見え方が丸わかり!(中学理科)

こんにちは。こんばんは。
RAPSCALLI😊N です。

今回は中学理科で多くの人が苦戦するであろう「月の見え方」について解説しようと思います。できるだけどなたにも理解できるように分かりやすく書いたつもりですので、最後まで是非読んでください。

この記事で学べること😍
・中学理科の「月の見え方」の単元の基本的な考え方
・月の見え方に関する演習問題のアプローチの仕方
・なぜ月の形は日々変化するのか
・日食や月食が起こる理由

こういう人に読んでほしい😊
・学校の授業の先取りをしたい学生
・学校や塾の授業についていけなかったり、問題の解き方が分からない学生
・ちょっとだけ大人の学びなおしをしたいと思っている社会人

月・太陽・地球

まずは基本的な所から話をはじめましょう。
私たちが住んでいる地球という惑星は天の川銀河にある太陽系に属し、太陽という恒星の周りをまわっています。
そして、地球の周りにはという衛星がまわっています。

太陽のような恒星は自ら光を発しているため、地球上にいる私たちから見て太陽が地平線より上にあれば太陽を見ることができますが、月は光を出しているわけではないので太陽の光が反射して初めて私たちに見えます。このため、月・太陽・地球の位置関係によって月の見え方が大きく変わるので、これについて次の章で詳しく見ていきましょう。

月の満ち欠け

月が地球の周りをまわることを月の公転といい、公転の向きは反時計まわりです。公転の周期は約29.5日で、昔の暦は月の周期をおよそ一か月と考えて作られていました(今は太陽の動きを基に作られています)

先ほども言ったように月の見え方は太陽の光がどう反射するかで決まるので、これについて下の図を見ながら解説します。

月の満ち欠けのイメージ図(手書き)

手書きの汚い図で恐縮ですが月・太陽・地球の位置関係を表しています(もちろん縮尺はずれがあります)黒い箇所が太陽の当たっていない影の部分、白い箇所が太陽の当たっている部分です。

皆さんも経験があるかと思いますが、月の形は毎日まん丸というわけではなく、日々形が変わります。これは地球から見える月のうち、どの部分に太陽の光が当たっているのかで変わります。

まず、上の図の①の月を見ましょう。太陽に向いている部分が光るわけですが、肝心の地球に向いている部分は全て光があたらず、真っ暗です。この位置に月があるときは地球から月が見えず、新月と呼びます。

同じ要領で②③④を見ると、地球から見て②は右半分、③は全部、④は左半分に太陽の光が当たって見える状態なのがわかります。この三つの月をそれぞれ上弦の月満月下弦の月と呼びます。上弦、下弦という呼び方の理由については、後でもう少し詳しく解説します。

月の見える時間帯

月がいつどこに見えるかも日によって異なり、これも先ほどの図を見て考えることができます。

月の満ち欠けのイメージ図(手書き)

はじめに、方角をきちっと理解する必要があります。東西南北の向きがありますが、最初に南を理解すると後は大丈夫です。南とは地球に立っている観測者の真正面の方角です。例えば上の図だと、昼間であれば南は➀の月の向き、夕方は②の向き、真夜中は③の向きです。

なお、地球は反時計まわりに回転しているので、明け方は上の図の地球の文字があるほう(下側)、夕方はその反対側(上側)です。

南が分かれば後の方角も全てわかります。南の反対はもちろん北ですし、北から時計まわりに北→東→南→西の順番ですから、南を正面とすると左手が東、右手が西になります。

こうやって毎回導き出してもいいですが、私が受験生のときには左手東、と覚えて使っていました。


では、方角を理解したところで突然ですがここで問題です。

1.真夜中に空の南方向に見える月はどんな月でしょう?
2.正午に上弦の月が見えたとすると、どの方角の空に見えたことになるか?

上の図も参考にしながら、一度考えてみてください。






みなさん、分かったでしょうか?
では、答えを発表します。
答え
1.満月
2.東

どうでしょうか?みなさんはわかりましたか?
正解した方は自信をもってください。月の見え方の基本的な所は分かっているはずなので、あとは様々な問題を解けば月の見え方マスターになれると思います。

逆に、間違えた方は心配する必要はありません。今から解説するのでそれで理解できたら大丈夫です。

まず1。
真夜中ですから、地球上の観測者はちょうど太陽の当たっていない黒い箇所の真ん中にいます。そして、南は真正面ですから、図を見てみると、観測者の真正面には③の月、すなわち満月が見えます。

ということで答えは満月です。

次に2。
ここでも上の図を見てください。上弦の月とは②の月です。正午はちょうど太陽が真正面にあるときですから、②の月はどこにあるかというと、東です。

ということで答えはです。

月は東からのぼって西にしずむ

月は太陽と同じように東の空からのぼって西の空にしずみます。
これは地球が反時計まわりにまわっているからで、月も太陽も関係ありません。

どうして?とおもうかもしれませんが、月は地球を一周するのに約1か月かかるのに対し、地球が一回転するのにたった1日しかかからないので月の動きはほとんど考慮しなくても構いません。地球にいる観測者が反時計まわりに動いているため、月や太陽は時計まわり(東から西)に動いているように見えます。

このことから、上弦の月、下弦の月の名前の意味を考えてみましょう。
下の図をご覧ください。

上弦の月のイメージ図

月は東にのぼって西に沈むため、沈むときには月の弦(直線部分)が上を向いているように見えるので、上弦の月と呼ばれています。下弦の月はこの逆です。沈む時の月をイメージして覚えるようにしましょう。

日食・月食

最後に軽く日食と月食の話をします。

滅多におこることではないですが、月・太陽・地球が一直線上に並ぶことが稀になります。太陽、月、地球の順にならんでいれば月が太陽の光を遮って日食が起こり、太陽、地球、月の順であれば地球が太陽の光を遮って月食が起こります。日食は新月のとき、月食は満月のときに起こります。

最後に

今回は月の見え方について話しましたが、いかがでしたでしょうか?これを読んだみなさんは月の見え方の基本が理解できているはずです。分からなくなったらまたいつでも基本に立ち直って学びなおしてください。

ここからは問題をたくさん解くことです。
そして、いつでも夜空を見上げて月を見ることを忘れないようにしてください。


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