ウラジオ散歩録 #2
12月ウラジオストクの一人旅記録です。1日目はこちら▼
ウラジオストク2日目。朝は宿が用意してくれた朝食チケットを泣く泣くスルーして(昼たらふく食べる予定があったので…) 部屋に置いてあった板チョコとコーヒーで簡単に。
気温は前夜と同じく-7℃。戦に臨む覚悟で全身ガチガチに防寒し、早速お散歩開始です。
ポクロフスキー聖堂でロシアの教会建築を愛でる
朝9時、まずはメインの観光エリアからは少し離れたポクロフスキー公園へ向かいます。歩いて30分弱だったかな。
バスやタクシーでも当然行けますが、とにかく歩き回ることが好きなのと、旅先で食べたいものが多いので、できるだけ歩いてちょっとでもカロリーを消費しておこうという魂胆です。
道中の街並み。ベタですが、こういう異国感、ヨーロピアンな景色はやっぱりテンション上がります。
目指すは公園内にあるポクロフスキー聖堂。ロシア正教会の建物、一度見てみたかったんですよね。
教会にたどり着く前には日本に縁のあるこんなものも見つけました。
「浦潮本願寺跡」の石碑です。(文字がうっすらしてて上手く撮れなかった…見えるかな)
1914年、西本願寺が初めて海外展開したのがここウラジオストク。1937年に閉鎖されるまでの23年間、この場所を拠点に布教活動が続けられたそうです。
さて、ほどなくしてポクロフスキー聖堂に到着。
まずはじめに目に飛び込んできたのはやっぱりあの「玉ねぎ型の屋根」だったわけですが、想像以上にギラついていることに衝撃を受けました。笑 屋根っていうか、ミラーボールみたい。
降り積もる雪が下に落ちるように、とか、神への祈りのシンボルである「ロウソクの炎」を模してる、とか、屋根が玉ねぎ型である理由については諸説あるようですが、それにしてもなんていうか、テンション高いな…笑
日曜日の朝に伺ったので、たどり着いた時はちょうどミサの真っ最中。
少し覗いてみようと扉をくぐったところ、あまりの清らかさに圧倒されしばらく立ち尽くしてしまいました。信仰のエネルギーって本当に凄い。
ロシア側から日本海を眺める
普段夏の行事とはあまり縁のない私ですが、せっかく海の街に来たんだし、冬(極寒)の海なんて行く機会もなかなかないしなー、ということでいざビーチへ。
夏は地元民と観光客で賑わう人気スポットのようですが、当然ながら12月はほぼ無人。
目の前に広がる日本海はいやに静かで、私の知ってる海よりも深く不思議な色をしていました。
そしてやっぱり凍ってた。
そういえば海に着く直前に観光客向けの乗馬体験の勧誘を受けたけど、どう考えても馬に乗る気温ではないね…。
ジョージア料理を食べる「プハリ・ヒンカリ」
昨今のロシアではジョージア州の郷土料理がブームなのだとか。日本でもたまに食べられるお店を見かけますが(それこそロシア料理屋さんとかで)、専門のお店ってあまりないですよね。
インターネットで目にしたジョージア料理がことごとく美味しそうだったので、今回の旅でもぜひ食べてみたいと思い事前にお店をリサーチしました。
「ウラジオストク」で検索をかけるとすぐに出てくる「スプラ」「サツィヴィ」も気にはなったのですが、どちらも超人気店で平均1時間待ちという口コミも見かけたし(極寒の冬もそうかと言われるとわからないけど)、スタッフさんのノリが良すぎるので複数人で行くと楽しいというレポートなんかもあり、1人で行くにはハードル高いかもなぁと怖気づいていたところ、見つけたのがこの夏にオープンした「プハリ・ヒンカリ(Пхали Хинкали)」。
サンクトペテルブルクで人気のお店の、ウラジオストク1号店です。
初日に訪れた「ロシュキ=プロシュキ」と同様、店内は愛らしいポップな配色で居心地も◎。
お店の名物「ヒンカリ」は1個から注文できます。
ヒンカリも勿論ですが、私のお目当ては「ハチャプリ」というジョージアのチーズパン。
端っこをちぎりながら真ん中の卵とバターとチーズを絡めていただきます。
ジョージアのパンは、日本で食べるパンやフランスのパンよりも小麦っぽさが強くて、食感は焼く前のクッキー生地に近い感じ…と言うと美味しくなさそうですが(食レポ失敗)、いやこれめちゃくちゃ好きなやつでした。カロリーは美味い。
寒いとこういう濃厚な食べ物が欲しくなりますね…。
それからヒンカリ。ジョージア版の餃子です。
私は定番のラムとビーフのヒンカリを1つ注文しました。出てきたヒンカリ、写真だとわかりにくいと思うのですが、割と大きくて存在感あります。551の焼売くらい。
そして、ラム挽肉とトマトのドルマ。「ブドウの葉で包んだ肉塊」という認識で注文したのですが、なんとまさかの米入り。
ハチャプリ、ヒンカリとあわせてすっかり炭水化物祭りになってしまった…笑(何なら前夜もペリメニ食べてる)
まあ全部大変美味しかったので問題なし。
ヒンカリもドルマもラムを選んだけど、こちらのラムは獣臭が強いのでジビエ好きな人(私)には堪らないですね。
2日目後編に続きます〜