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退職後は焦って行動するよりも、自分と向き合ってみる

現在、週に3~4日、女性支援の仕事をしながら、講座講師をしています。

その前は週4~5日で、フルタイムで専門図書館の司書や講座運営などの仕事をしていて、夫の転勤などで退職してもすぐ就活して、途切れなく仕事をしていました。

前の仕事を辞めたのは、仕事は大好きだったのですが、夫が転勤して単身赴任したり、仕事での人間関係が嫌になったり。様々な要素が絡み合ってか、気がつけば円形脱毛症。それも頭頂直径15センチぐらいの大きなサビエル風のハゲ頭になったからでした。

それでもハゲが進行している時は、楽天市場で買ったおしゃれウイッグを付けて、仕事をしていました。

ハゲが進行中、転勤先の夫のところへ遊びに行っていたある時、改めて「私ってなぜこんなにハゲてまで仕事をしているのだろう」と涙が止まらなくなったことがありました。そんな時に、仕事で人間関係以上に心折れる出来事があり、もうこの仕事は続けられないと、年度途中で退職しました。(非正規雇用です)

退職後、正直なにもやる気が起こりませんでした。「大好きな仕事だったのに・・・」と自分でもショックだったのです。

ハローワークで仕事を見つけてプリントアウトして、相談しては、結局応募せず。なんとか応募しても面談の前で断りを入れること数回。

やりたいことは、いくつかあったにもかかわらず、やる気も起きず、正直、疲弊していました。

そんな時、夫のいる転勤先で、一人虹が出ているのを見て、ふと「失業保険を貰っているうちはなにもしないでおこう・・・」と急に心の声がバカデカ声となり、焦ることはあるかもしれないけれど、温泉などで充電したり、図書館で本を借りて読んだりしてすごそうと決めました。

就職につながる訳ではないけれど、退職後にしたいことのうち、特に心安まることをすることに決めました。

時々焦ることはありましたが「無職」であると決めたんだと自分に言い聞かせていました。

また日記を書く時間が、充分にあったので、自分で飽きないように、デコりつつ毎日書いていました。ある意味セルフコーチングをしていました。

そうこうしている間に、20代の頃から大学院に行きたかったことを思い出しました。でも、何を専攻するのか、迷いに迷って、決めきれず、時は流れたのですが、思い出してふと「大学院でジェンダーやフェミニズムについて学ぼう」「学んだら女性支援の仕事について学びを活かそう」そう思ったのです。

それからは、大学院の受験のためTOEICの勉強を始めたり、論文を読んだりと、退職後は全くやる気が起こらなかったのに、やりたいことができたら
バリバリに勉強が進み、TOEICのスコアも 45日の勉強で670点から875点まで上がりました。(ADHDの過集中ゆえに)

大学院にいる間のお小遣いだけは自分で調達したかったので、仕事も退職後やる気が出ないため、ぐずぐずと決めきらなかったのに、大学院に行きながらできる仕事を週2回で見つけてきました。

今思えば、退職後、やる気が起こらなかったら、無理して次の職場を探したり、行動を起こす必要はなかったなと思います。

私の場合は失業保険がある間、という期限は付けてありましたが、やる気がない時間に、休みを満喫しつつ、自分を見つめ直し「やり残してきたことはないか?」「やりたいことはないか?」ずっと問い直していました。

行動を起こすのは、やる気が出てからで良い、そう思いました。

傷ついたり、疲れていたときに、やりたいことを考えても、エネルギーが不足しています。

だから 求人情報など「すでに社会にあるもの」に、自分を当てはめてそこで自分は働けるのかばかり気になり、大学院に行くことなど思いつきもしませんでした。

「ずっとやる気が出なかったらどうしよう」と焦ったりもしました。

でも焦っている間は、自分のやりたいことではなく、当座お金を稼ぐことばかりに着目して、結局消耗していただけでした。

今となっては、悶々としていた間にも自由になるお金も減っていた訳ですから早めに「自由時間を満喫」した方が良かったかなと思うぐらいです。

疲弊して退職して、やる気が出ない方がいたら、焦って転職活動をすることよりも、期間を決めて充電することを全力で薦めたいです。

充電なんてできないという人も、退職後、就活にやる気が出なかったら、トライして欲しいことがあります!

経験上やった方がいいと思ったのは、社会の枠組みに自分を押し込める時間も必要かもしれませんが、それとは別にしっかり自分と向き合う時間を取ることです。

自分は今後の人生どうなりたいのか、自分は自分が何が得意で何が苦手なのか、どんな仕事であれば心が満ち足りるのか、よりよい選択ができる日が来ます。

そう自分を信じることができたのも自分と向き合う時間が、自分にとって本当に貴重だったからだと思います。

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