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面接官はなぜやりたいことを聞くのか?

もう1月も後半。1年の1/12が終わろうとしています。年明けからやる気十分で過ごせている人もいれば、そうでない人もいますよね。私は後者でして、仕事に対してかなりデモチしております。そんな中、現在転職活動中の友人からとある相談を受けました。“実際に働いたことないのに、やりたいことが具体的に思いつかない”と。そこで友人に話した内容をnoteにまとめましたので、私のモチベーションを上げるために、閲覧した方はぜひスキを送ってくださいましーーー

やりたいことから何を見ているのか?

私は中途採用の面接官として2つのことを見ていました。
①自社のビジネスやそのポジションの理解度
②期待値とのGAP


①については実際に働いたことない会社のことなんてよく知らなくて当然。でも今はネットでなんでも調べられるし、広告を打つような会社や実際に商品・サービスを提供する会社ならオンラインだけでなく、オフライン(店頭や街中など)でも情報は集められます。
私の個人的なおすすめは、上場企業であれば投資向けのIR資料!直近の業績や中長期経営戦略が載っているのでめちゃくちゃ役立ちます。そこから自分の仮説も含めて、競合よりここが優っているのではないか、逆にここは弱みそうだなと考えた上でやりたいことを考えるといいかも。

②期待値とGapは、応募者がやりたいことが転職目的も達成できるものなのか、自社で叶えてもらえそうなのかを見ています。

なぜ見ているのか?

①については志望の本気度を見ています。私も経験上、熱心に調べた企業はそれなりに志望度や魅力度が高くなるものです。逆に調べてもモチベーション上がらなかったり、ワクワクしない企業であれば受けるをやめておきましょう。他の企業の分析に時間を使う方がいいです!そしてよく理解しているからこそ、この会社でやりたいことも考えやすくなります。そうすると②のGapも必然的に小さくなります。

②は応募者のやりたいことが提供できなければ採用できても早期離職のリスクがあるからです。例えば応募者が自分で商品アイデアを考えて形にしていきたいという期待があったとします。でもそのポジション、あるいは会社では商品開発はせずに、実際は販促をメインにしてもうことになるとしたらかなりのGAPがありますよね。実際、GAPが全くないなんてことは起こり得ないのですが、それが埋められそうであるものなら問題ありません(企業側が機会を提供できるなど)。しかし応募者のやりたいことはうちの会社ではどう考えてもできないんだよな…という時はどんなに優秀な人でも残念ながら採用を見送ることもあります。せっかく時間とお金をかけて採用したのに、思っていたのと違う(泣)とすぐに辞めることになったら徒労ですからね。

どんな回答が求められているのか?

よくありがちなのが、企業のことなんて全く考えず、一方的に自分のやりたいことだけ伝えるパターン。自分の成長のために大きな予算を使ってプロモーションをやりたいとか、上流から下流まで一貫して担当したいとか。一見至極真っ当なことを言っているんですが、残念ながら会社は学校じゃありません。経験したい・学びたいってことならご自分でどうぞ、もしくは他の会社でどうぞってなるわけです。
じゃあどうやって考えればいいのかはこの式を参考にしてみてください。

転職目的✖️自分の強み✖️応募企業の課題・機会=“御社に貢献できること““自分のやりたいこと“

転職を通じて★★を達成したい(目的)ので、こういう経験から培った●●という強みを生かして、■■ができるサービスを構築して、御社の中長期的に取り組もうとしている▲▲の実現に貢献していきたいです。
みたいな感じです!■■の部分は別にそこまで具体的な内容でなくても問題ありません。採用面接の段階でそこまで具体的なことが思い浮かんでいる人の方が少ないですし、採用側もそれは理解しています。大事なのは★●▲です。
そして★●はご自身のことなので正解はありません。本心を正直に話してください!

まとめ

採用って恋愛と似てるんです。お互いに惹かれ合わないと内定には至らないし、内定をもらう・出すために相手のことをよく知ろうとするのは当たり前ですよね。
やっぱり思ってたのと違ったわーとなった場合お互い不幸になるので、それを避けるために色々質問しています。今回のテーマであるやりたいことは何?というのもその1つです。でも忘れてほしくないのが、応募者側は選ばれる立場であり選ぶ立場でもある。え、私のやりたいことなんか出来なさそうなんですけど!と面接で感じたら辞退しても問題ないんです。
4月入社に向けて転職準備をしている人も多いと思いますが、ぜひ面接準備の参考にしてみてください。

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