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自己紹介:ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

高校生のころから好きな随筆

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

ご存じの方もいるかと思います。これは鴨長明の『方丈記』です。現代語訳は次のような感じです。

川の流れは絶えることはなく、それでいてそこを流れる水は、同じもとの水ではない。川のよどみに浮かぶ水の泡は、一方では消え、また一方ではできて、そのまま長くとどまっている例はない。世の中に生きている人とその人たちの住処もまた、ちょうどこの川の流れや水の泡のようなものである。

私は高校生の時に方丈記を仏教的な「無常感」として習った気がするのですが、私は必ずしも「無常感」ばかりでは捉えられませんでした。つまりですよ、例えば、この通りには昭和、平成、令和と時代は移ろっても、人の往来は盛んだったと思うのです。その往来の姿を形作っているのはそれぞれ違う人ですが、ガヤガヤと賑わっている様子は同じです。私が生まれる前も人々は暮らしていましたし、私が死んだ後もガヤガヤとしていてほしいなと思うのです

それをジェネラティビティ(generativity)で説明しても良いし、サスティナビイティ(sustainability)でとらえても良いし、まあ、何か作品や知識などの生きた痕跡を残したいという「象徴的不死 (symbolic immortality)」の変形と考えても、何でも良いのですが、有限の命の生き物が、次世代や種全体のことを考えて行動することは、幸福だろうと思うのです。

よく考えたら、「私」に確固たる「私」があるとも思えないし、たぶんね、「意識」はバーチャルというか、フィクションの一種なのだろうと思います。理論合理的でもない、目的合理的でもない、不思議な判断を(無意識に)してしまうことがあります。若いときはそんなことは宜しくない、モダンな人間になるには合理的でなければと思ったのですが、どうやらね、「不思議な判断」に身を任せた方が良いなと思うことが多いことが分かりました。初めはね、なんか、ホルモンやらなんやらに騙されているとネガティブに考えたりもしたのですが、騙されている知りながら、あえて騙される方が幸せなんだろうなと思いました。過去の偉人の文献や偉い人の論文やテキストが正しいというほうがどちらかと言えば信じられないので。

子育てはね、合理性から考えるとやはり大変だし、幸福研究から見ても子育て中の人はある種の幸福度は下がるという報告があります。それはそうですよね。自分のために使えていたお金や時間が使えなくなるし、寝不足になるし、GDPに反映されない家事労働が増えるし。しかしね、やはり、実際に子どもが生まれて、訳も分からずでも一生懸命子供と向き合っていると、何やらね幸福感が生まれてくるのです。面倒くさいし、腹が立つし、ふざけんなと思うことがあることから幸福感が得られるのは面白いことですよ。

たぶんですね、次世代、持続可能、自然環境・・・、未来のある時のある場所も今と往来している人の顔は異なるけれど、やはり、次世代がね同じように楽しい生活をしていてほしいなということにつながるからだと思うのです。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

自己紹介

1971年、千葉県船橋市生まれ、鎌ケ谷市で育つ。商店街のむすこ。 
明るい丘の 夢の城 きょうもにこにこ はつらつと
みんな仲良し お友達 お手手つないで 輪になって
あの子は元気 この子も良い子 みちる みちる 幼稚園
(※記憶より・・間違っていたらスマン)
梨の花かおる 朝日の中に 輝く校舎が 青空に立つ
みんな羽ばたけ 正しさ付けて その名は中部小学校
(※記憶より・・間違っていたらスマン)
富士が嶺遠く 春の陽みちて ながめも清き 中沢の
梨園に映ゆる この学舎に 身を逞しく 鍛えてゆかむ
集う若人 意気たからかに 鎌ヶ谷第四中
(※記憶より・・間違っていたらスマン)

​プロフィール

1.『がんばれ元気』を尊敬し「ほ、ほ、ほ」と(自転車で)新聞配達
2.『夜のお仕事』(警備員)をしながら、21歳の時に東京の大学に入学
3.『バブル』の恩恵は受けずに卒業、自動車工場(愛知田原)で期間工
4.『英語が苦手』だったけれど、国際協力の大学院(兵庫県)に進学
5.『ITが苦手』だったけど、システムエンジニアとなり勤務
6.『運試し』で論文が入賞したら海外ボランティアに行くと決める
7.『魔が差す』感じで論文が文部科学大臣賞に決まる
8.『潜れない』けど、南の島(パラオ)に青年海外協力隊員として派遣
9.『潜れる』けど、南の島(パラオ)の陸でオフィスワークをする
10.『結婚』南の島(パラオ)で入籍、日本大使館に婚姻届けを提出
11.『珈琲とレゲイ』の島国ジャマイカに行く予定をキャンセル
12.『男女共同参画』の職場で働く、娘が生まれる
13.『島に行きたい』と願っていたら、海のないザンビアに赴任
14.『娘、生後7か月』妻と娘がザンビアにやってくる。
15.『島に行きたい①』タンザニアのザンジバル島に娘つれて旅行
16.『島に行きたい②』フランス海外県レユニオン島に娘連れて旅行
17.『島に行きたい③』沖縄の保育園で「暇なお父さん」と呼ばれる
18.『島に行きたい④』四国アイランドの大学にて一生懸命に働く

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