『Jリーグジャッジリプレイ #34』感想【DAZN配信番組】
FC東京-清水 12分のアレ
オフサイドポジションだったジョアン・オマリ(FC東京)のプレーがオウンゴールを決めてしまったホナウド(清水)に影響を与えていたかどうか(オフサイドなのかどうか)が当該シーンの論点。映像を見る限りではジョアン・オマリはホナウドというより井林と競っていた感じだから、個人的に当該シーンはノットオフサイド、すなわち清水のオウンゴールを認めるというジャッジで良いと思う。仮に、オウンゴールを決めたのがホナウドではなく井林だったらオフサイドになるのかなという感じ。確かに、ジョアン・オマリのプレーがホナウドに対して一切影響を与えていないと言われれば違うだろうけど、オフサイドかどうかの基準として「影響を与えた」というラインは超えていないように感じる。
因みに、オフサイドジャッジの基準としての「影響を与えたかどうか」の線引きは廣嶋さん曰く、当該シーンでは以下の3点になるとのこと。なるほど、これはなかなか勉強になる。
A:オフサイドポジションにいた選手(当該シーンではジョアン・オマリ)
(i) Aに対してディフェンスの選手が積極的にマークして接触した:影響を与えていない⇒オフサイドにならない
(ii) Aをマークしているディフェンス選手のボールにプレーする動きをAが遅らせた:影響を与えた⇒オフサイドになる
(iii) オウンゴールした選手に対してAが向かっている・競る動きをしていた:影響を与えた⇒オフサイドになる
鳥栖-川崎 31分のアレ
酒井(鳥栖)のシュートに対してブロックに入った山村(川崎)の右腕は後ろで組んではいないものの、身体の内側に収まっている為、これでハンド・PKなのは厳しいそうに感じる。手(腕)がボールに行ったというよりは、ボールが手(腕)に向かったという感じであるし。
「一瞬の出来事だったとはいえ、酒井の元にボールが来た時点で酒井がシュートを打つことは十分想定される。だから、それまでの間に山村は腕を後ろに組むべきだったよね。」というのがジャッジした主審の見方なのだろうか。
因みに、当該シーンでVARの介入が無かったのは、主審が見た光景とVARが見たそれとの認識に齟齬が無かったからということだろう。
大宮-山口 5分のアレ
先々週の京都戦以来となる我らがレノファ山口の試合からのジャッジリプレイ案件。
当該シーンはレノファサポーターとしてDAZNの中継映像を見ていた私もDOGSOでも仕方ないシーンだなと感じた。結果的にDOGSOにはならず関(山口)はレッドカードではなくてイエローカード提示。レノファの失点直後に起こった当該シーンで絶対的な守護神として圧巻のパフォーマンスを見せている関が退場になったらレノファとしてはメンタル的に大打撃となっていたと思う。しかも、この試合は後にレノファが2点取って逆転勝利。関がDOGSO退場とならなかった当該シーンが結果的にこの試合の両チームの明暗を分けることになった。関じゃなければ防げなかったと感じたシュートも無くはなかった。もっと言うと、当該シーンで関が退場になれば次節の北九州戦(関門海峡ダービー)も出場停止になる。する残留争い直接対決3連戦のうち2試合をリーグ1のセーブ率を誇る関抜きで戦うというスーパーハードモードになっていた。
スタジオ陣では原さん、廣嶋さんが当該シーンはDOGSOとの認識。キーパーは飛び出している状態ではカバーできるディフェンスが居ても「ゴールはガラ空き」すなわちキーパーが飛び出していない状態よりもゴールが入る確率が高い状態ということを考慮してジャッジするそうだ。加えて、原さんが「ラグビーみたいなプレー」と仰るように当該シーンの映像を何度も見ると関のプレーがだんだん悪質に見えてくる。明らかにボールには行ってない訳だし。
とはいえ、実際のジャッジではDOGSOとならなかったのはやはり倒された奥抜(大宮)の横に居たヘニキ(山口)の存在だろうか。仮に当該シーンで関をかわしたとしてもヘニキのカバーが間に合うような気もする。レフェリーはそのように判断してDOGSOではなくSPAにしたのだろうか。
また、平畠さんは「プレーそのものを見るとレッドカードだなと思うが、DOGSOの4要件に当てはめようとすると微妙になってくる」という意見が非常に共感できた。当該シーンのようなDOGSO疑惑シーンを見るとどうしても4要件を1つ1つチェックしようとしてしまう…笑。
因みに、当該シーンに関する私のツイートがなんと『ジャッジリプレイ』番組内で取り上げられた! #ジャッジリプレイで取り上げて のハッシュタグで検索すると当該シーンに関する同様のツイートがいくつか有って競合はそれなりに居ただろうが採用して頂けて嬉しい限り!!
仕事の関係で私はこの試合をリアルタイムではなく、帰宅後の夜に見てその後ツイートをしたのだが、逆にその時間差投稿が番組スタッフの人の目に付きやすくなったのだろうか…笑。
再びツイートが取り上げられるように、「ジャッジリプレイ案件」となるシーンを目にした際には引き続き積極的にツイートしよう。
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