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企業経営・理念にエンパシーを向けて見えてきたコト ①日清紡編

こんにちは!noteはお久しぶりの投稿になりました。はづきです。2023年12月に無事エンパシーの学校が開校し、それに先立ち協会ホームページも一新しました!!まだご覧になっていない方、ぜひ見てくださいね!
さて今回は、題名にもあるように、個人ではなく、あの大企業にエンパシーを向けてみました。

企業のホームページや経営理念、事業概要ってご覧になったことありますか?お恥ずかしながら、私は用事がある時しか見ません。就活とか、株を買うとか買収するとか(用事か??)、想定されるのはそんなときでしょうか・・・。どちらにせよ、こういう企画がなければ(少なくとも私は)決して見ない企業情報。


日清紡ホールディングスHPより



きっかけは

きっかけは X(エックス 旧Twitter)の公式アカウントのポストが目についたこと。えっ、こんなに大企業なのに今さら X のアカウント作る必要がある?驚き半分でホームページを覗いてみることにしました。

まずはこれまでの歴史から

 日清紡さんの創業は1907年。明治維新の9年後に高級綿糸の大量生産を担う紡績会社として設立されました。
「紡」ってついてるから繊維工場だったんだろうなあというのは薄々感じてましたが、まさか、「日本の5大紡績工場」の一つだったとは…(汗)。近代の紡績産業の発展と言えば、新一万円札のお顔となる渋沢栄一さんが有名ですが、渋沢栄一さんとともに近代日本の礎を作り上げてこられた企業だったんですね。
 歴史の授業でも習った通り、その後日本は戦争の時代へと移り変わり、紡績生産業も最盛期の20%と言われるほどまで落ち込みますが、戦後の復興とともに生活製品全般の需要が拡大。高度経済成長期には、関東大震災以降活発となった国内自動車の製造の一端を担うブレーキ生産や化学品(ウレタンや工場製品を作るときに使う改質剤など)のいわゆる「非繊維材」の売り上げが増えていきました。これを機に「経営の多角化」を加速していきます。
車社会の到来でブレーキ事業は絶好調、精密機器や化学品事業に設備投資して行く一方、円高やバブルの影響で日本の繊維業界自体が縮小。さらなる事業の多角化とともに海外に拠点を増やし、パソコンや携帯が普及していった21世紀に入ると情報化社会を見据えてエレクトロニクス分野(無線・通信・マイクロデバイスなど)にも注力。生産拠点は海外に移し、戦略的に企業の子会社化や統合を実施。
日清紡グループの2023年度の売上比率では、繊維業が7%、エレクトロニクス業が40%、ブレーキ事業が30%(この市場ではトップランナー)。その他化学品や精密機器、不動産・・・。


まさに
「名前は知ってるけど~~何をやってるかは知らない~~~」
(そのとおりだわ・・・)


日清紡ホールディングスHPより



エンパシーを向けて見えてきたもの


エンパシーは「理解を示す」共感
相手に興味を持ち、相手の大切な願いや価値観に理解を示すスキルであり能力のこと。
ちなみにシンパシーは「同感・同調を示す」共感で、同じ気持ちであることを表明する心の動きのこと。

 歴史を見てもお分かりなように、日清紡さんのあゆみはまさに「変革」「挑戦」。特に2023年度から2024年度にかけては通信事業におおきく舵を切ってさらなる「変革」「成長」を前面に推し出しておられます。

トップメッセージや企業ビジョンから見えてきたのは「責任」
その背景あるのは、日本という国を背負ってきた歴史や、成長と変革を押し進めるために少なからず払ってきたであろうなんらかの犠牲、また、その歴史を共に歩んできた同志への思い、そんなものがあるのかもしれません。


「社会に果たす責任」から「人類への責任」へ


事業展開をすることで社会や経済へ貢献していくために「挑戦」する姿勢を貫き、成長し続けることが企業の使命であるとしてきたこれまで。
日本全体が豊かさを追い求め、消費に明け暮れた先にあった未来は「地球環境の危機」だったと気づき、ポートフォリオの変革に乗り出した時の「痛み」は計り知れないものだったのではないかと感じます。日清紡さんはその気づきに目を背けることなく、これまでとは違う「変革」を選んだのではないかと感じました。
ポートフォリオの変革は、企業としての責任の「挑戦」。私たち人類は地球のために何ができるんだろう?そんな壮大な問いが、サスティナビリティのトップメッセージから強烈ににじみ出ている気がしてなりません。 


「挑戦と変革。地球と人びとの未来を創る。」


こちらが日清紡さんの企業理念。この「人びと」の中には社員の皆さんが中心に据えられているのではないでしょうか。日本を代表する企業の理念やメッセージに目を通しながら私の目の前に広がった景色は「教科書で見たような紡績工場で働く女性の姿」でした。そう、働くことで工場を支えてきた方たちの姿です。

 そして、サスティナビリティな社会を実現するためにはまず社内風土からという決意の裏に感じたのは「痛み」でした。
「過去の延長線上に未来はない」この言葉は社員に向けたメッセージであると同時に、企業としての今現在の「在り方」にも通じるような気がしていて、ポートフォリオの変革と同様に大きな痛みを伴うことを覚悟のうえで、社内風土や社員の人権や多様性と徹底的に向き合う決意をされたのではないでしょうか。


今ある私たちはたくさんの人の”手”の上に成り立っているんだろう


挑戦と変革の未来へ


 まさに今、時代の転換期として、事業の転換期として、大きな大きな挑戦と変革に取り組まれていることがありありと感じられました。
過去の延長線上に未来はない、という決意のもとに。
今の延長線上に未来があり、今の自分たちが地球と人々と未来を創るというビジョンを得たとき、それをどんな風に体現していくんだろう・・・



日清紡さんに幸多き未来が待っていることを心から願っています!!


にゃんパシーも応援してるにゃ!!

一般社団法人 日本エンパシー協会

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「ひとりひとりが自分の大切な価値観を明るみに出せる社会を共感によって創る」を理念に2021年9月に設立。日本ではまだ馴染みの薄い「エンパシー(理解を示す共感)」広めるために活動中。
《エンパシーの共感を知り使えるようになるための「エンパシー講座(初級編)」、深い共感を行うために自分の心を見つめ、コミュニケーションの構造を紐解く「共感者講座(中級・上級編)」の提供》、《コミュニケーションや心の安全性に関するセミナーや講演会を主催》、《企業や団体にむけて「深い共感」を導入するための講演やセッションの提供》などを全国で行っています。

海外では世界的大手企業でも研修に取り入れられている「エンパシー」。時代は「競争」から「共創」へ、「教官」から「共感」へとシフトしています。
エンパシー協会「非」公式キャラクター〔にゃんパシー〕が日々奮闘中!!


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