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アプリ個人開発のコツ - SNSの作り方

SNSは自分でも作れるものです。それも意外と簡単に。今回はその手法について書いていこうと思います。

Xcodeを使ったアプリ開発の入門書を読了した段階の方を想定して書いています。私自身の開発環境はMacBook Air (M1, 2020)、Xcode12.5ですが、iOS開発なら基本的に当てはまる内容だと思います。

具体的なコードではなく、使用するツールのような内容が中心です。

Firebase

FirebaseはGoogle社が提供しているサービスです。これを用いることで大抵の機能は実現することができます。

SNSのようなものを作成すると考えてみましょう。ログイン機能、パスワード変更、投稿の保存、フォロー機能など多くのものが要求されます。

Firebaseでは上のような機能を簡単にアプリケーションに実装できます。特にログイン機能を使うなら必須とも言えると思います。

Googleログインはもちろん、YahooやFacebookログインにも対応しています。メールアドレスログインの確認メールも送信してくれますし、工夫すればメールの言語も英語などに切り替えられます。

公式の説明が丁寧なのでほとんど苦労することはないと思いますし、検索すれば日本語の記事もたくさん見つかります。

使用プランは無料のものも存在します。機能が制限されるのではなく、それぞれの機能に使用量の制限がついている形のものが多くなっています。よほど大規模でなければほとんどの機能は無料版でも問題なく使用できます。

Firebaseは従量課金なので、開発中はもちろん世に出た後でも使う人が少ないうちは費用も少なく抑えられます。新しい事業を考えている方なら初期費用の削減に一役買ってくれることでしょう。

MessageKit

こちらはオープンソースライブラリです。

チャット機能を簡単に追加できるもので、先ほど紹介したFirebaseと組み合わせればかなり本格的なSNSができると思います。

リンク先を見ていただければわかるように、私たちがチャット機能と言って思い浮かべるようなものは大抵用意されています。98.7%がSwiftで書かれているので、プログラム自体が読みやすいのも嬉しい点です。

導入方法としてCocoaPodsとSwift Package Manager両方に対応しているので、他のライブラリに合わせて選ぶとよいでしょう。

ライブラリは他にもたくさんありますし、導入すれば格段に機能を向上させることができます。ただし、メンテナンスの問題もあるため、特に事業に発展させたい場合などは導入数を絞った方がいいかもしれません。

TestFlight

SNSはSocialと言われる通り、ひとりだけで使っては何の意味もありません。しかしAppleの審査は厳しいことで有名ですから、公開されるまでに時間がかかることも少なくありません。

テストの意味も含めとりあえず配信してみたいというならTestFlightを使うのがおすすめです。TestFlightとは、Appleが提供するベータ版ビルドの配信サービスです。

TestFlightはテスト配信を目的としたものですがパブリックリンクというものを利用すれば、URLを知っている人なら誰でもアプリをインストールすることができるようになります。

通常と条件は違いますが、アプリ内課金も導入することができるので収益面でのテストもできると思います。

パブリックリンクを使用する場合はAppleの審査が必要になりますが、これはリリース版のものに比べてゆるい基準に設定されている印象を受けます。また一度合格すればアップデートの審査はすぐ終わるので、どんどん改善していくことが可能です。

形になってきたら、TestFlightを利用して色々な人に使ってもらうことでSNSとしての完成度を高めるのがよいでしょう。

まとめ

登録、メッセージ機能の実装とアプリの配信は以上で簡単に実現できます。もちろん細かいところは説明不足なのですが、今回は「SNSもつくれるもの」ということがわかっていただければよいかなと思います。

AppleStoreでの公開まで考えると大変ですが、気楽に作るのも楽しいものですよ。ぜひ一度手を動かしてみてください。




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