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宙組『カジノ・ロワイヤル』の思い出話・5/21(昼)

気付いたら7月ですよ。
今年も半年終わってしまいましたよ。
それなのに5月の話を書こうとしてますよ。
6月半ばあたりからうっすら風邪をひいてしまい、やっと治りそうと思いきや、ぶり返して結局寝込む羽目になるという…(しかも未だに治ってない。咳しんどい)。
そんなしょーもない理由でこんなに時間がかかってしまいました。
常々「休みたい」と言ってますがこういうのじゃないんだよな…。それにしても今年の風邪はタチが悪いですね。いつもは風邪なんぞひかない丈夫な人間なはずなのに、今年4回目ですよ…(←ひきすぎ!)。
皆様もお気を付けて下さい(*- -)(*_ _)ペコリ

前回宙組東京公演の千秋楽…というかサヨナラショーの感想を先に書いてしまったので(←もはやいつの話だっただろうか…?)今更感が強いし、記憶が遠く彼方へ行ってしまいましたが、『カジノ・ロワイヤル』の思い出話をさくっと書いてみたいと思います(←前置き長いな…)。
まずは観劇に行って得たものがひとつ。

【教訓:他人の感想はあてにならない!】

(…ということはこの感想もあてにならないということですね┐(´∀`)┌)

駄作だとかやたら辛口の感想が並んでいたので、なんか嫌な気分になっていたし(だから途中で感想見るの止めた)、この日は体調も機嫌も相当悪かったし…「観に行くのやめたいな」などと珍しく弱気なことを思ってたんですよ。
…いやもちろん観に行くけど。
そして観た結果ルンルン気分(←表現古っ!)で帰りましたよ!…これすごく面白いじゃないですか?


今回久し振りに2階席(4列目)で観ましたが、全体が見渡せて良い!よくよく観る1階の21列目以降の席より舞台が近く感じて見やすいですね(でも客席降りがあると2階席は途端に置いてきぼりになるけど…)。

まずプロローグの群舞が格好良い!やっぱり宙組の男役さんは長身揃いだからスーツがよく似合う!ちゃんとジェームズ・ボンドと敵役のル・シフッルが対峙していて物語の内容を示唆していますね。こういうの好き。
物語の随所で今回退団されるゆりかさん(真風涼帆さん)の今までの出演した作品を彷彿とさせるようなものもあって…愛が感じられますね!


『007』シリーズを見たことがないので、原作はどんな感じなんだか分からないですが、ゆりかさんのジェームズ・ボンド格好良いですね!できる男って感じ。重々しくないけど、タフ。男役の集大成ですね!
でもデルフィーヌに名前呼ばれて喜ぶなんて、ピュアなのか?(←それはそれでギャップがあって良し!)

スパイ物なんで仕掛けのあるいろんな小道具があって面白い!通信できてナイフも飛び出る腕時計とか機関銃が仕込まれてるカバンとか(…実際のスパイはこういうの持つのか?)。
実は私小道具見るのが好きなんで、宝塚の殿堂で展示されたら見てみたいなぁ(と言いながらたぶん大劇場には行かないだろうな…でもどうしようかな?)。

じゅんはな(潤花)ちゃん演じるヒロインのデルフィーヌのお衣装どれもかわいい。
ミニスカばんざい∩( ´∀`)∩(←おっさんか!)
自分の理想を貫こうとする強さが格好良いし、教育に自分の全てを注ごうとする熱さが素敵。「こうありたい!」と思えるヒロインでした。

キキちゃん(芹香斗亜さん)演じるル・シフッルのラスボスっぽい壮大な野望を持ちつつも醸し出される絶妙な小悪党感!(←言い方ひどいな…)
…いやビジュアルは好きですよ゚+.゚(*´∀`)b゚+.゚
でも素敵なお姿なのに…急にラスプーチンに扮したりするから「おいおいどうした?」と思ったりするけども。クールなのかと思いきや意外とノリがいい。
まずはバカラで対決してるけど、やっぱり最後は剣で戦うんだなぁ。ゆりかさんとキキちゃんの剣での対決の集大成!…ル・シフッル銃使ってるけど。

ずんちゃん(桜木みなとさん)演じるミシェル・バローは学生運動のリーダー。初登場の場面はデモを先導していて、デルフィーヌと一緒に理想に燃える格好良い感じの役かなぁと思っていたのですが…ちょっと情けなくてかわいいキャラでしたね。バルコニーの柵を跨ぐ時のよいしょ感(←何だそれ?)がキュート(*´艸`*)
…この柵、ボンドは颯爽と跨いで行きましたけどね!
甲冑に成り切る?場面で、もう一着の甲冑に「着てもいい?」と聞いてるのもかわいい。
デルフィーヌにいくのかと思ったら、アナベルとくっついたから「ええっ!」ってなったけど。

そのアナベルなんですが…なかなか振り切ってます。鞭なんぞ振り回して女王様ですな(o゚Д゚ノ)ノ
ル・シフッルの元愛人で今や片腕というなんとも大人?な立ち位置。じゅっちゃん(天彩峰里ちゃん)のビジュアルと声が好き。

他にもたくさん個性的な登場人物がいますね。最初人間関係を掴むのに時間がかかってしまったので、人物相関図くらいは予習しとけば良かった…!
スメルシュのボス、イリヤを演じるこってぃ(鷹翔千空さん)が密かに格好良いなぁと思っていましたが、未だにこの役の立ち位置がよく分かってない…。

ボンドとデルフィーヌがパラシュートで脱出する場面の歌の“決して忘れない君と共に過ごした短くも濃い時間を”という歌詞が、ゆりかさんとじゅんはなちゃんのコンビとリンクして泣きそうになったなぁ(←泣いてないのか!)。
結局最後はそれぞれの道を行くわけですが、あまり湿っぽい終わり方ではないところが良いですね!Σd(゚д゚*)
トップさんがひとり爽やかに去って行く終わり方って素敵だし好きです!余韻を感じる。


フィナーレは…まさかのイルカの歌から始まった!そういやキキちゃんの歌唱指導もこれで最後かと思うと感慨深いなぁ。
男役の群舞は大階段に座ってるとこから始まるのが格好良い!ただただ座っているだけなのに色気と個性を感じますね。
途中で今回退団されるすっしいさん(寿つかささん)のダンスのソロがあったのが嬉しい♪お芝居の方では小物感満載な役(←この言い方もひどい!)ながら、去り際に素敵なメッセージを残していきましたね。「いつかは私のように品良くダンディになれる」みたいな(←肝心なところなのにうろ覚え)激励のセリフ。これも愛を感じる!

ゆりかさんとじゅんはなちゃんのデュエットダンス。白いお衣装で「王子様とお姫様だ!」と思いましたね、珍しく…σ(゚Д゚*)(いやだってそういうキャラじゃないじゃん?)。
でも最後だと思うとしんみりしますね。銀橋を渡る時同じ方向から行ったところが良いと思う。「最後まで付いていきます!」というじゅんはなちゃんの意思表示みたいで。…まあじゅんはなちゃん1人で先にはけるけどね。ゆりかさんのソロになったところでは、舞台に触れる振りが名残を惜しんでるように見えて(実際は違うかもしれないけど)、「本当に最後なんだな…」とやっぱりしんみり。…ここまでくるとそれしかない!


…などといろいろ書いてみましたが、私にとっては楽しい作品でした。確かに「なんじゃこりゃ?」と思う場面もありますが(でもそれはそれで面白いと思ってる)…平和な世界を実現するというメッセージも受け取れたし、なにより笑って退団者を送り出せるのが良いと思う!
結局他人の評価なんてどうでもよく、自分が楽しいと思えれば良いんですよね?
自分の好みに合わない作品の場合でもどこかしら「良いな♪」と思うところを探すことにしますヽ(*´∀`*)ノ(←無理やりまとめてみた)


後日談?として…
この日はカード会社の貸切公演を観に行ったわけですが、今日になってその関係からなにやら郵便物がやってきました。
どうやらサイン色紙が当たったらしい。びっくり!
そういやチケット申し込む時に抽選でプレゼントって書いてあったなぁ。最初から当たると思ってないからスルーしてたけど、ちゃんとプレゼントしてたんだ…(←失礼だな!)。
そして開けてみたら…ゆりかさんのサイン(ジェームズ・ボンドに扮したスチール写真付き!)でこれまたびっくりΣ(*゚д゚ノ)ノ
ゆりかさんの宝塚人生最後のサイン色紙か…と思うと感慨深いですね。ありがとうございます♪

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