【短歌】電子の海底 無数の「いいね!」

こちらもすっかり空気が冷たくなり、冬の様相を呈してきました。ちまちまと短歌やっています。

ぷっつりと消えたアイコン返事なく電子の海底無数の「いいね!」

このご時世、SNSでしかつながっていない人って結構多いと思うんです。最近見かけないなと思っていたアカウントを訪ねたら無効になってるなんてことも珍しくなくて、あの「いいね」はどこに消えちゃったのだろうな。


0時半仕事終わらずデスク前キー叩く音よるに溶けゆく

深夜にかちゃかちゃと仕事していると世界からひとり取り残されたような気分になる一方で夜に守られているような気にもなり、妙な安心感を覚える。なんだろうなあれ。


「これは野菜…野菜だ」言い聞かせ赤も緑も食べぬ子の皿盛るアンパンマンポテト

全然文字数合わせられなくて自由律に。子が小学生になった今でもアンパンマンポテトの野菜としてのポテンシャルを信じ、毎朝食べさせている。


「大丈夫、ひとりでいける」とペダル漕ぎ振り返らずに進みゆく君

最近子どもが自転車であちこち出かけるようになりまして。親としては不安が9割ですが、新しい世界を見つけてずんずん進んでほしい。でも事故にだけはほんと気をつけてほしい。


短歌、難しいなあとおもしろいなあの間をゆらゆらと反復横跳びしています。特別な感性や鮮やかで斬新な視点を持ち合わせているわけではない、普通の人間による普通の短歌。諦めではなく、卑屈ではなく、ただそのままの自分を詠んでいきたい。人生と一緒かな! ではでは!

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