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ビジネスモデルを構築する

今回の記事では、NPOで行なっている事業(ビジネス)モデルを紹介し、ついでにお金についても触れてみたいと思います。
いつも通り、このnoteは自分の頭の中を整理する目的で書いているので、分かりにくい・読みにくい部分があるかもしれませんが、予めご了承ください。

NPO Re Stepとは?

NPO Re Stepとは、
リハビリの専門職である理学療法士や作業療法士らが集まって出来た特定非営利活動法人のことで、
2019年10月に開設しました。

はじめはそれこそ「ただの勉強会」でしたが、装具のこと、医療制度や介護制度のこと、リハビリを受けれず困っている人たちがいることを徐々に知ることとなり、
2022年6月に、
「まちの歩行分析室(リハビリ相談室)ARUKU」
「MEZASU(脳卒中認定理学療法士による歩行トレーニングジム)」
をオープンしました。

この他にも、月1~2回程度のオンライン勉強会(座談会)も継続しています。

リハビリ事業の3つの階層

リハビリに関する事業としてはARUKUとMEZASUがあるのですが、これらは費用面に関して3つの階層を設けています。

①無料で受けられるリハビリサービス
 =まちのリハビリ相談室ARUKUでの無料リハビリ相談

②低価格・単発で受けられるリハビリサービス
 =まちの歩行分析室ARUKUでの歩行分析サービス、MEZASUのお試し体験

③高価格だが確かな専門リハビリを受けられるサービス
 =MEZASU(脳卒中認定理学療法士による歩行トレーニングジム)

①や②を無料や低価格で運営するために、③でマネタイズをする、といったカタチです。
飛行機で言うところの、エコノミークラス・ビジネスクラス・ファーストクラスみたいな感じです。
NPOであっても利益(もうけ=繰越余剰金)は必要ですが、私的には基本的にもうけは出さないように①や②に全力還元していくつもりです。

お金を回すということ

世の中のお金を回さないと景気が良くならないとか、政治家等らが言っていますが、正直イメージが湧かないしよく分かりません。

ただ、先ほど紹介したNPO Re Stepのリハビリ事業の①~③で考えた際に、よりイメージしやすくなるかなと思っています。

そもそもリハビリテーションは、(介護予防・健康寿命という視点も入れると)すべての人に必要(ニーズ)とされるものと言えます。
では、一律ですべての人に同じ値段で売るというのは、果たしてどうでしょうか?
場合によっては、それが買えないという人も出てくるのではないでしょうか?
すべての人に必要とされているのに、それが買えない人がいる、という状況は優しい世界ではありません。

だから、サービスに段階を設けて、高価格帯のサービスのもうけによって無料や低価格で受けられるサービスの仕組みをつくってみました。

*一応書いておきますが、NPOはすべて無料で行うボランティアのような活動しか出来ないわけではありません。そもそもボランティア活動であってもそれを継続するための「資金」が必要です。NPOの活動を「持続」させるためには、商品やサービスを売って活動資金を得る必要があります。そして、そういったNPOの活動によりお金がどのように動いたのか?という財務諸表は公表することが義務付けられています。

まとめると、

基本的には①や②のような「無料」とか「低価格」で受けられるサービスを広げたい
→これだけで活動の継続は不可能(活動費用をまかなえないため)

そこで、③のような「高価格帯」のサービスを設計し、そこで得た資金を①や②に還元する
→③が大きくなればなるほど、①や②も大きくなる

そしてそれらのお金の動きを公表する

これが、お金を回すということなのかなと考えています。

NPOの財務諸表は、都道府県のページなどでも閲覧できます。
広島県の場合はこちら↓

こういった財務諸表を見れるようになれば、それぞれのNPOの中身も見えてくるかと思います。
お金の勉強も大事だなと思います。


下記サイトでリハビリに関する情報発信をしています。