芸術無罪ってなんじゃ?

芸術やから何やってもええんだよ、言う人がおる。まあ、あまりにも露骨なやつは最近見ることは少ななったけど、いわゆる芸術無罪というやつや。確かに何作るのもええ、好きな物作ったらよろしい。せやけど芸術は免罪符やない、日本は法治国家やしワシらにも生活がある。いかに大衆受けして素晴らしい(とされる)作品でも法に触れたら御用や。そこでこれは芸術やからワシは無罪や、なんてちゃんちゃらおかしい。そもそもなんでその2つ結びつけようとしますねん。捕まるか捕まらんかなんて作品とは別の問題ですわ。別に勝手に豚箱はいったらよろし。芸術作品を作ってるからどうこう、という話がそこに関係してくることはないと思います。あとバレるバレへんとかの問題でもない。作ったらその過程で法律に触れて捕まっただけ。その事実があるだけや。赤瀬川原平はん、デカいお札作って初めて裁判なった。日本では、もうその時点で芸術無罪は成り立たんと証明されてます。安藤昇はんと唐十郎はん、映画の撮影で実弾打って捕まった。60年代反芸術の人らなんて猥褻物陳列の罪で何回豚箱入ってますねやろ?彼らはその後も“芸術やから”ワシは無罪やと言うたんやろか?逮捕はされる、作品は残る。それだけと違いますやろか。

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