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僕はキミよりあとに死ぬ。
流行りの歌が言う
「僕より長く生きて」
全くもってわかっちゃあいない、お前はなんにもわかっちゃあいない、上っ面の言葉を投げてるだけじゃないか。
先にお前が死んで、その悲しみを寂しさをお前の最愛に背負わせるのか、ふざけるな。
僕ならこう言うさ。
「僕はキミより後に死ぬ」
残されるのは僕でいいから。
寂しいのも哀しいのも僕でいいから。
だから、キミは安心して死ぬといい。
最期を必ず
勝ち負けなんかどうでもいいって話。
幼い頃、父親とゲームをしていたときの話である。何かの拍子に勝つことができ、すごく喜んだのを覚えている。勝利の喜びを噛み締めていた次の瞬間、父親の「おもんないわ」という声を聞いた、嘲笑混じりのその声に、幼い僕はスッと気持ちが冷えていった。
勝利がもたらすものとはなんだろうか、僕は自分が勝つことで父親の機嫌を損ねたことをしっかり理解している。
僕が勝つと誰かが負ける。
それを僕は楽しめないのだ、
追憶。「おいら」、手巻きタバコ。
不思議な人だった。一人称は「おいら」、着物を着た座敷童、手巻きタバコ。私服はロックンロール。年齢は不詳。
「お姉さん」って感じだった。
ギター、弾き語り、初めて聞いたポエトリーリーディング、魂からの叫び、その雰囲気に歌に言葉に秒速で惹かれていく。
密談のように何度かの会話。何度かのやり取り。
急に途絶えた連絡。繋がらない電話。留守電。
書き置き代わりのSNS。ギターの写真。
何年も