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読書日記 | 3/4〜3/10

3/4(月)
最近カメラを買って、写真を撮るようになり、1つわかったことがある。
僕は、何かを撮りたいと思うとき、その対象は、「光と影」とか「明るみと 暗がり」とか、そういう陰影が見え隠れする現場を目撃したとき、写真を撮りたいとカメラを手に取ることが多い。

仕事は忙しく、30分刻みのスケジュールを忙しなく過ごした。
今日から「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」を読みはじめた。
新しいプロジェクトでは、ドメインモデル・ドメイン駆動開発を採用しているということで、そのキャッチアップを隙間時間を見つけておこなっていた。

夜、22時くらいに家に着いた。湯を沸かし、お風呂で「葉桜の季節に君を想うということ」を読んだ。予測不可能性がある小説は楽しく読める。
SF、ミステリー、個人的すぎる考えが出てくるものなど。逆にアニメやドラマなど、ある程度(合っているかわからなくても)予測が立ってしまうと見るのをやめてしまうことが多い。悪い癖だと思う。

布団に入ってからも眠れず、夜中に何度か目を覚まし、そのたびに「葉桜の季節に君を想うということ」と読み、眠るを何度か繰り返した。
結局朝の7時くらいに読み終えた。ネタバレ記事を見ると意見はいくつかに分かれていたけど、僕は、特にタイトルが好きだなと思った。


3/5(火)
7時すぎくらいに目を覚ました。
TAKRAM RADIOと聞きながら支度をする。パーソナリティの渡邊康太郎さんがLEICA(カメラ)を最近買ったらしく、 写真を撮っていて感じることを話していた。
僕も最近カメラをはじめた。好きな人、憧れている人と行動が重なっているのはなんだか嬉しい。

会社へ向かう電車で「とまる、はずす、きえる: ケアとトラウマと時間について」を読んだ。

人が人と一緒にいるときというのはリズムが違っていて、どっちかがどっちかに合わせなきゃいけなかったりするわけです。どっちが合わせるかによって、力関係が変わっていく。一緒にいて安心できる人っていうのは、自分のことをじらせもしないし、かといって、待たせすぎもしない。
 その連載のエッセイにも書いてたんですけど、「包容力」という言葉は空間的に理解されがちなんだけど、実は「包容力」っていうのは相手を待てる力だったり、なんとなく相手をうながしたりする力だったりするんですよ。時間をうまく相手と合わせつつ、つきあう力。それがいちばんよく表れるのは、危機的な状況のときです。

とまる、はずす、きえる: ケアとトラウマと時間について』(P41、村上靖彦・宮地尚子著、青木社)

仕事は忙しく、30分刻みのスケジュールを夕方くらいまでこなした。途中、仕事を抜けて、心療内科に行った。気分もすぐれており、仕事もできていれば、手を読めて、文章も書けるので問題ないだろうという話になり、薬を少し出してもらい、あとは様子を見ることになった。

夜は、昨日2時間ほどしか眠れていなかったこともあり、布団に入るなり、すぐに眠りに落ちた。


3/6(水)
会社に向かう電車で「とまる、はずす、きえる: ケアとトラウマと時間について」を読んだ。

僕は臨床家ではないから、インタビューをするときに心がけていることが一つあります。それは「姿勢を悪くすること」です。ご質問にあった「力が抜ける」という感覚は、僕にもよくわかります。自分の身体が緊張していると相手も緊張しますよね。相手の方が真剣にしゃべっているときは、身体が前のめりになることもあるけれど、こちらの身体が強張るのは聞き方として適切ではないと思っているんです。だから姿勢を悪くすること、そして「待つ」ということも強く意識していますね。

『とまる、はずす、きえる: ケアとトラウマと時間について』(P83、村上靖彦・宮地尚子著、青木社)

いつもより遅くまで仕事をした。22時前くらいまで会社に残っていた。
プロジェクトのスケジュール管理だったり、課題は何かなどと考えていたら、そんな時間になっていた。

帰りの電車で道尾秀介の「シャドウ」を読みはじめた。
家に帰って、お風当に入っている間も読んだ。まだ何もはじまらない。
眠る前に、最近撮った写真の整理をしてから眠った。


3/7(木)
今日は一段と寒い。外に出て思う。
電車の中で「とまる、はずす、きえる: ケアとトラウマと時間について」を読んだ。

対談には予感があり、刹那があり、余韻がある。とまえがきに書いた。対談を六回おこなったので、予感、刹那、余韻を六回繰り返したことになり、それは、途方もなく重層的な豊かな時間だった。

『とまる、はずす、きえる: ケアとトラウマと時間について』(P243、村上靖彦・宮地尚子著、青木社)

仕事は自分の作業をしていることが多かった。空いている隙間時間はほとんど「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」を読んだ。

仕事の休憩はやはり、本屋が落ち着く。
何の目的があるわけでもなく15分くらい店内を歩き回った。精神安定剤的な効果があるように思う。空間にも、人にも、匂いにも。

夜、家に着いてからは、食事と掃除を「はじめの一歩」のアニメを見ながらこなした。
掃除が終わった後に、少し前に買ったカレンダーを開封した。

湯船につかりながら、「シャドウ」を読んだ。

眠る前、お香を焚きながら、友人への手紙を書いた。今日の手書き文字の調子がいい。書く作業自体は下書きしてあったこともあり、30分くらいで書き終えた。
途中に万年筆のインクがなくなった。少しずつインクが薄れていく感覚がなんだかまだ手に残っている。それを何だか心地よく感じる。


3/8(金)
朝、電車へ乗る前に昨日書いた手紙をポストへ投函した。

午前中の仕事はほとんど自分の作業を進めた。「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」のキャッチアップを2時間くらいして、プロジェクトの現状の課題の整理をして過ごした。

午後は18時半くらいまでほとんど会議で埋まっていたので、人と話したりがほとんどだった。改めて最近を思い返してみると1月まではコードを書いたりがほとんどの時間の過ごし方だったので、業務内容も大きく変わったように思う。

休憩がてら、本屋に行った。なんだか文庫本を買いたい気分だったので、大庫本コーナーを眺めた。
結局、朝吹真理子さんの「TIMELESS」を購入した。

会社に戻ってから、21時くらいまで「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」の勉強をした。

仕事帰りの電車と、お風呂の時間で「TIMELESS」を読んだ。朝吹さんの文章は、床に寝転がったり、お香を焚いて布団に入っているときだったり、とにかくゆっくりした時間を過ごしているときに身体の力を抜いて読みたくなる。


3/9(土)
7時18分に目覚ました。寝坊だ。
今日は7〜9時で友人とオンラインで話をする約束をしていた。急いで連絡して、20分遅れでスタートした。
近況報告からはじまり、互いに勉強していることについて話をしたり、最近読んでいる本について話としたりした。 毎週行っているけど、2時間くらいがちょうどいい。

9時半くらいに終えて、少し疲れたので、布団に入り、だらだらしながら「シャドウ」を読んだ。途中、手を閉じて眠ったりして、14時くらいまで過ごした。
Takram radioを聞きながらカフェに行くための支度をした。

5 CROSSTIES COFFEE

15時くらいにカフェに着き、いくらか作業をした。
ジャーナリングをして、読書日記を書き、いくらが本を読んだ。
はじめは、仕事に関係する「現場で役立つシステム設計の原則」を読んだ。他にも「ドゥルーズ+ガタリ〈千のプラトー〉入門講義」や「TIMELESS」を読んだ。

 私は、クラゲに生まれ変わりたい、と言った。クラゲ? そうクラゲ。かわいいから。やわらかいガラス細工のような無脊椎の生きもの。半透明の傘をもつ放射相称動物、触手を水のなかでゆすりうごかすだけの生きもの。暗下、凝る月、海の月、水の母とも書く。ラテン語で美しいという言葉から派生した名をつけられ、六億年前から形態の変わらない洗練された海の生きもの、水棲生物らしく、ほとんどが水分で構成される。ゼラチン質のやわらかな傘を収縮して、からだぜんぶが一個の心臓のように拍動する。時間帯によって、くちになったり、消化したり、排泄したり、人間であれば分散されて同時に動く器官の動きを、一日のあいだでなんどもぜんたいでひとつの期間になっておこなう。ひたすら海流に浮遊する。意思らしいものがないところがクラゲの最も美しいところだ。眼球がないから、閉じることもなければ開くこともない。それでも、からだに張り巡らされた神経回路があるから、からだのすべてが一個の目にもなっている。人間のように、くちと肛門とを分けなくていい、ただ開口部と呼ばれる器官だけがある。感覚はいつも外に開かれている。ミズクラゲ、ユウレイクラゲ、アマクサクラゲ、感覚器で水の動きをとらえ、触手と口腕をくるくる水の流れに添うように糸のように揺らす。刺胞を持っているが好んで刺すわけではない。ひたすら押し流され、触れてくるものだけ巻いたりもつれたりして、刺す。からまればじぶんでときほぐす。八月の海に、ミズクラゲの群れの潮目に留まっているのを海上から撮影した写真をみたことがある。夏のあらわれた霜柱のようにそれがみえていた。そんな水棲動物に憧れている。
 クラゲ
 くりかえし、言った。
 うみは、昔から泳ぐのが好きだよね

TIMELESS』(P8〜9、朝吹真理子著、新潮文庫)

19時すぎくらいにカフェを出て、自宅に向かった。
自宅では、お風呂の準備をしながらボーっとした。
夜は、お風呂の時間と眠る前の時間に「シャドウ」を読んだ。
布団に入る前に来週出そうと思っている粗大ゴミをまとめたりとした。今日は充実した1日だった気がする。ゆっくり眠れそうだ。


3/10(日)
7時の目覚ましで身体を起こした。
8時から用事がある。それまでの1時間は、お香を焚いたり、あたたかい飲み物を飲んだりして過ごした。
8〜11時すぎくらいまで沈殿物共有会のメンバーと話をした。話すのが久しぶりということもあり、ほとんどが近沢報告だったり、その深掘りだった。

終わってからは、昼食を食べながら「正欲」を観た。
二度目だけど、やはり、込み上げてくる何かがあった。涙を流しながら観た。

15時くらいから、「104.5」というカフェに移動した。
ジャーナリングをして、読書日記を書いて、「ドゥルーズ+ガタリ〈千のプラトー〉入門講義」を読んだ。2時間制だったので17時くらいには別のカフェに移動して、noteの執筆をいくらかして、そのあと少し個人開発を進め、21時前くらいに切り上げた。

家に着いてからは、ひたすら「シャドウ」を読んだ。
0時半くらいに読み終えた。
フロントの「エディプスコンプレックス」など、「千のプラトー」などで触れた単語などに出会い、思わぬつながりがなんだか嬉しい。
最近はこういう不思議とつながる体験が多いように思う。

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