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十六夜の句【月齢20.8】

【月齢20.8】
旧暦:8月22日
月出:21:52
月没:12:11



恋心移ろひゆくは月の船
今宵何処に月宿るらむ



いと薄し大根の月秋の朝




季語| 下弦の月、下の弓張、下り月、降り月、望くだり、弓張月、弦、弦月、下の弓張、半月、片割月、月の弓、月の船


下弦の月(かげんのつき)
とは
旧暦22,23日頃の月のことで、左半分が明るい半月のこと、真夜中に上り、夜明けに南中します。
秋の季語に入っているのは、旧暦8月の名月への心寄せだそうです。
弓の弦を張ったような形から弓張月(ゆみはりづき)、弦月(げんげつ、ゆみはり)、月の弓(つきのゆみ)ともいいます。
下の弓張(しものゆみはり)は、しだいに欠けてゆき心細さを感じさせます。この頃の月は、ちょうど半月のため、片割月(かたわれづき)とも呼ばれます。

月の船とは
夜空を海に見立てて、月が動いていく様子を船にたとえたものです。

この頃の月は朝方にまだ残り、お昼頃に沈みます。
朝、見上げると、朝の光に淡白く透けたような半月が、薄青い空にぺたっと貼ったように浮かんでいて、少し切り損ねた「大根の月」のようだと思います。昼の月でもありますが、朝の月、特に通勤時に見上げる大根の月が好きです。
おそらく、最初に「大根の月」という比喩で有名になったのは、作家の向田邦子さんの短編小説集『思い出トランプ』の中の話です。
私が大根の月のようだと思い始めたのは、このストーリーを読む前でしたが、同じように思っていた方は他にもいらっしゃるのでは?



をりふし秋の月は下のゆみはりなり

平家物語


天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ

「万葉集 巻七」柿本人麻呂


月の船 差し出づるより 空の海 星の林は はれにけらしも

新後拾遺集


雲の波 かけてもよると 見えぬかな あたりを払ふ 月のみ船は

「待賢門院堀河集」




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