読書記録(資本主義!?)

 町屋良平を読みたい読みたいと言って一ヶ月が経ったし本棚を買わなきゃといってやはり三ヶ月が経った。

 小川洋子『博士の愛した数式』を読んだ。2003年なの?すっごい前じゃない??というか読みやすい!!!!!!!ストレスフリーな読書を感じた。結局最後の数式のことがよく分からなかったので(嘘だろっ)今度は『フェルマーの最終定理』だな、と思ってる

 川上未映子の『乳と卵』を読んだ。癖つよだった。一文長すぎてびっくりした。帯にグラビアみたいに顔写真が載っている時点で「「「勝っている」」」雰囲気がしてやばい(説明を放棄するな)。twitterは英語だし顔綺麗だし関西弁だし元歌手だし普通に強者(それはもちろん、苦労があったと思うが)なのに自分の世界がちゃんとあってこう、勝てる勝負に乗らずマイスタイルで勝ち負けすら超越していく感じがめっちゃ腹立つ(いい意味で。うらやまし~~)。

 それはそれとして、勝ちとか多く持っていることとかを基準にすると苦しくなるのだが、逆に清貧とかやりがいが大事とかも苦しくなるのだが、一般人はそうやって焚きつけたほうが誰かが得をするのかもしれないなとかそういうことを考えてしまう 嗚呼小市民

 福祉の整った治安のいい都市近郊に住み(といっても新宿まで一時間以上はかかるんだけど)親が正社員で健康で、大学に通え(学費やすいところ)るのはしあわせなんだけど、これを贅沢と言ってしまっていいのか、という。わたしはとても恵まれている自覚はあるが、この生活水準をもっと多くの人に保証できずにどうする!?みたいな……。
 外食も旅行もしないし服も買わないし(なんなら推しに貢ぎもしない)習い事をしているわけでもないし。それに取り立てて不満もないんだが、貯めたから金があるだけで収入は多くないみたいな悲しさがある

 子供の頃はそんなことを考えたこともなかったが日本(クソデカ主語すまん)、とっくの昔に貧しかったのか。

 そして貨幣経済というのは周囲のそうでない地域からいろんなものを無理矢理引き込んで私有化し値段をつけて発達してきたという話を聞いてさらにブルーになった。共有の水に空気に所有権がつく現実が厳しい。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?