後悔しない買い物の仕方とお金の使い方を考える
突然ですが、私は物凄くケチな性格をしています。
自分の財布の中からお金が減っていくのは怖いし、
欲しいものであっても、できるだけ安く買いたい。
初任給はほとんど貯金と年金の支払いに回し、
今は将来のためにNISAをやろうと、少しずつですが勉強を始めました。
そんなドの付くケチな私ですが、一方で母親は欲しいものには惜しまずにお金を使っていくタイプです。
私から見たら、絶対に無駄遣いなのに!と思ってしまうものでも、すぐにお金を払ってしまうので、そこが少し羨ましくもあります。
特に勿体ないなぁと思うのは、パチンコやクレーンゲーム。
ガチャガチャなどは、たとえ好きな物が手に入らなくても、何かしら商品を得ることはできますし、気に入らなければフリマサイトで売れば何割かは手元に返ってくるので、まだ耐えられます。
ですが、挙げた2つは払った分だけ、それに見合った商品が手に入るわけじゃないことに耐えられず、全くハマることができませんでした。
少しだけチャレンジしてみたことがありますが、「○○円損した!このお金でアレが買えたのになぁ。」と3日くらい引きずってしまいました。
明らかに向いてないですね。
少し前、Twitter(意地でも昔の名称を推しますよ私は!)でアナザースカイという番組での、石田ゆり子さんの言葉が出回っていた時期がありました。
それが、「お金って紙だから。紙がいっぱい残ってるか、経験があるか。経験に換えていきたい」という言葉。
(画像を文字起こししたものなので、意図が間違っていたらごめんなさい)
これを見た当時は何とも思わなかったのですが、自分と向き合う時間が増えてきた今、妙にこの言葉が刺さるようになりました。
私はこんな性格なので、物1つ買うのに結構な時間を掛けてしまうのですが、これが不思議なもので、時間を掛けるほど後で後悔してしまうことが多いのです。
反対に、デザインを見て衝動買いをしたものは、いつ見ても「買ってよかったなぁ」と当時の自分を褒めてあげたくなることが多め。
実は、そんな研究結果も出ていたみたいです。よかった。合ってた。
メルカリなどでいいなぁと思いつつも迷ったときは、つい<高いけど欲しい>や<迷ったら買う 買わない>などで毎回検索をかけてしまうのですが、この行為をしてから買ったものは、大体タンスの肥やしになります!
まぁ、そりゃそうだよねって話で。
だって、ネットに背中を押してもらえるのを待っているんだから!
本当に欲しいものは、そのことしか考えられないばかりか、5分も経たずにポチっと押してしまっているもんですよ。
ですが、意外とそうじゃなかったこともあります。
なかなか珍しい、無駄遣いだと思っていたらそうじゃなかったパターン。
これは物が後で活躍した!とかそういう類いのものではなく、考え方の話になりますが、一時お世話になっていたカウンセラーの先生に言われてハッとした言葉。
「違うとわかったなら、その気づきを得られた時点でその買い物は無駄じゃない」
物ではなく、経験に焦点を当てることで新たな考え方が生まれるのだと気づかされ、当時の私は本気で度肝を抜かれました。
続かなくて捨てちゃった参考書とか、日記帳とか。
物だけを見れば、ゴミになってしまったかもしれないけど、チャレンジしようとしたこととその結果は「経験」になる。
今までの買い物が全部正解になるというわけではありませんが、少なくともこの言葉で私はかなり救われました。
ただの予想に過ぎませんが、私のこの厄介な性格はおそらく、「損」の恐怖から来ているのだと思います。
昔から家族に「また無駄遣いして!」「余計なものばっかり買って!」と言われ続けてきたからかもしれません。物を勝手に沢山捨てられたこともあります。
そんな生活に慣れてしまって、いつの間にか、私の買う物欲しい物は全て無駄なんだという考え方が植え付けられていたのかもしれませんね。
本当に無駄かどうかは私が決めることなのに。
なんて偉そうに言っていますが、実際に買ってから使わずに無駄にした、なんてことも多く、お世辞にも私は買い物上手とは言えませんでした。
ただ、この歳になってようやく買い物に対しての一つの基準を見つけることができました。
それが、その商品を買うことで自分を好きになれるかどうかということ。
それを持っている自分、使っている自分は楽しい生活を送れそうか?
迷ったときはそう問いかけるようにしています。
余談。
「好きだから」の一心で買ったものとかは、線引きが難しいところではありますよね。いわゆるオタクの時に集めた推しグッズってやつ。
きっと我に返った時には、金額を振り返るなんてそんなことは到底できないような金額になっていると思うので…。
現時点で思いつく「経験」への発想の転換としては、<その時の「思い出」に焦点を当てて、上手く昇華する。>あたりがベストでしょうか。
たとえばグッズを持っていたことで得られた喜び、出会い、感情、そういった部分にフォーカスする、といったような。
このあたりはまた違った難しさがありますね。
いつか、このへんも深掘りしてみたいと思います。