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定性的な判断を誰が下すのか?

プロコン分析とは、物事の良い点と悪い点を比較、整理することで、より良い意思決定に繋げる手法。しかし、プロコン分析において、特に難しいのが定性的な事象の判断である。

例えば、「3回ボタンを押す必要がある作業が1回で済むようになった」という定量的な成果は、容易に「良い点」と判断できる。しかし、「操作性が向上したか否か」といった主観的な評価は、人によって意見が分かれるため、判断が難しくなる。

定性的な判断の重要性

定量化が難しい事象が多く存在する。例えば、

  • 新しいシステムの使いやすさ

  • 従業員のモチベーションへの影響

  • 顧客満足度の変化

これらは、数値化することが難しい。だが、取り組みの成否を左右する要素である。

誰が判断を下すべきか?

定性的な事象の判断は、最終的に「誰が責任を持って決断するか」を明確にしておく。

例えば、プロジェクトの責任者に判断を仰ぎ、その企業にとって最もメリットがある選択肢を選ぶという方法がある。 この際、重要なのは、判断を下す人が本来の目的や目標を深く理解していること、そして、現場の状況や従業員の意見を踏まえた上で、総合的な判断を下せることである。

まとめ

比較の方法として、プロコン分析を効果的に活用し、継続的な改善を図る。 特に、定量化が難しい定性的な事象については、誰が責任を持って判断を下すのかを明確にしておく。


中小企業DX事典|Iwakami Sho|note
「DXが浸透しないのは言葉の定義が曖昧だからでは?」という仮説をもとに「デジタル活用=DX」という広い定義を設定しました。具体的なデジタル活用に役立つノウハウをまとめます。スキマ時間でサクッと読める内容を目指しています。

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