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なにもしないが難しい

そろそろ、「なにもしない」がむずかしいことについて話したい。


気がつくと何かをしている。

ちょっと時間ができれば、スマートフォンをみる。本を読む。音楽を聴く。
つい、何かをしてしまっている。

洗濯物をたたみながらPodcastを聴くこともある。歯磨きをしながらスマートフォンを触っていることもある。これは特にやめたいと思っているけどときどきやってしまう。

自由に使える時間と体の感覚を耳だけ目だけという具合に、ついなにかしたくなって時間をコンテンツで埋めたくなってしまう。

「Niksen」という言葉がある。

オランダ語で、あえて何もしないこと。
目的を持たずに時間を過ごすこと。

空いた時間を有意義にしようとして常に「オン」状態になって、気が張ってしまう。気づけばストレスにもなっているかもしれない。

意識して「なにもしない」時間をつくる必要がある時代に生きている気がする。マインドフルネスも、なにもしない手段として活発になっているのかもしれない。

また、アイデア創出系の古典とされる「アイデアのつくり方」という本には、アイデアの孵化段階として「問題を完全に放棄して、別のことに心を移す」ステップが重要としている。

アタマがカラッポになりたくないがために、アタマをカラッポにするのがむずかしなっているのは滑稽に感じる。カラッポにしたいけどなりたくない。

なにとぞ。


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