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入力フォーム改善で売上アップを図る具体的な例

はじめに

Webサイトの改善は重要な要素である。特に、BtoB企業のWebサイトでは、問い合わせや資料請求などのコンバージョン(CV)に繋がる入力フォームの改善が、売上向上に直結する。

しかし、総務省統計局の「令和4年通信利用動向調査」によると、中小企業の約6割が自社Webサイトを保有しているものの、その多くは更新頻度が低く、情報が古いまま放置されているという現状がある

入力フォーム改善でCVRを劇的に向上

入力フォームは、ユーザーが最初に離脱してしまうポイントの一つである。遷移ページ数が多い、入力項目が多い、入力しにくいデザインなど、ユーザーにストレスを与える要素が多いほど、離脱率は高まり、CVR(コンバージョン率)は低下する。

入力フォームの改善は、DXの中でも比較的取り組みやすく、大きな効果が期待できる施策である。例えば、

  • 入力項目やステップ数を減らす: 本当に必要な情報だけを収集し、入力の手間を省く。

  • 入力しやすいデザインにする: スマートフォンでの入力にも対応し、ストレスなく入力できるデザインにする。

  • 同意項目をまとめる: 複数の同意項目を一つの画面にまとめることで、遷移数を減らし、離脱を防ぐ。

これらの改善を行うことで、CVRが1.5倍、2倍になることも珍しくない。

Googleマップの口コミ投稿を促す好例

入力フォームの改善だけでなく、顧客からのフィードバックを収集することも重要である。例えば、ある病院では、来店後のアンケートで「Googleで評価しても良い」と回答したユーザーにのみ、口コミ投稿用のリンクを表示している。これは、「一貫性の法則」を利用した巧みな施策である。人は一度「はい」と答えると、その後も「はい」と答えやすくなる心理を利用している。

まとめ

DXは決して難しいものではない。Webサイトの入力フォーム改善や顧客の声の収集など、できることから少しずつ取り組むことで、大きな成果に繋がる。今回の記事でご紹介した事例を参考に、ぜひ自社のWebサイトを見直してみていただきたい。DXを推進することで、顧客満足度を高め、売上アップを目指したい。


中小企業DX事典|Iwakami Sho|note
「DXが浸透しないのは言葉の定義が曖昧だからでは?」という仮説をもとに「デジタル活用=DX」という広い定義を設定しました。具体的なデジタル活用に役立つノウハウをまとめます。スキマ時間でサクッと読める内容を目指しています。

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